近畿低名山巡り:多武峰+α(日本百低山/談山神社駐車場より冬野集落・多武峰最高点ピーク往復+御破裂山周回/三輪山参拝登山は時間切れ…)
- GPS
- 03:31
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 445m
- 下り
- 440m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 4:15
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・神社に最も近い第5駐車場は有料(1回1,000円…) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・神社駐車場〜冬野集落(多武峰最高点)方面:舗装の県道進み、立体交差の歩道下を潜った後、右側の舗装の小径へ。女人禁制碑広場から右の林道へ(案内道標ナシ;コース明瞭なるも落ち葉・木の枝が積もり若干荒れ気味) ・冬野集落の入口に獣害防止の電気柵あり、進入時は取っ手でワイヤー数本を一旦外し、再度セットする必要あり(ワイヤーに触れると一瞬ビリッときますが、人体には問題ないレベルとのこと…〈汗〉) ・集落内の舗装道を少し進むと、道標の立つ分岐から左の小高い森への小径あり(案内板・マーキングなし)、再度獣害防止柵を同様の手順で抜け、鳥居を潜ると複数の祠の建つ山頂広場。本殿の裏手の小山への薄い踏跡を辿ると、地元山岳会設置の「多武峰」の小さな山名板のある最高点ピーク ・女人禁制碑〜御破裂山:幅広の林道で全体にコース明瞭ながら、分岐含め案内標識は殆どないため方向注意(御破裂山入口に「展望所」の案内標あり、実際には展望はほぼないようで「望」の字に×印、小生はスルー…) ・御破裂山〜談山神社:案内道標等完備、よく整備された歩きやすいルート(神社境内は飲食等規制あり、途中の談山〈かたらいやま〉ピークにベンチあり、展望ゼロながら休憩・ランチ適地) |
その他周辺情報 | 飛鳥・桜井方面へ県道を下ると日帰り温泉「あすかの湯」あり(大人・週末800円、露天風呂・サウナ等あり/近々値上げ予定の由…) |
写真
感想
紀州・近畿ツアー最終日、朝イチで吉野・青根ヶ峰をサクッと踏破、1日3座のチャレンジに向け意気揚々と車で2座目・多武峰登山口の談山神社へ。紅葉シーズン真っ盛りの日曜でもあり、駐車場の混雑が心配ながら、現地へ着いてみると早朝かつ曇天が幸いしてか、夥しい数の整理のオジサンが待ち構える無料の第1駐車場はまだガラガラ。車を入れ、ヤマラースタイルに素早く変身して早速出発です。そうこうするうち観光バスも到着、多くの観光客・参拝客やハイカーが嬉々として談山神社方面へ向かう中、当方は一人寂しくクマ鈴をリンリン鳴らしつつ、反対方向の不遇の山・多武峰最高点へ。明治期の廃仏毀釈の結果、今や規制解除となった女人結界の石碑を経て、人跡疎らで少し荒れ気味の静寂の林道を進むと、程なく冬野集落の入口に到達。ここで何本もの電線が張られた獣害防止柵に行く手を阻まれ、一瞬途方に暮れるも左手をよく見ると、ケーブルの外し方が丁寧に解説してあります。複数のケーブルを外すのにかなり手間取り、途中で思わず電線に触れて軽くビリリと感電(!?)したりしながら何とか柵を突破、ケーブルを元に戻してリスタートします。
こんな山奥になぜ複数の住居が、と思わせるような冬野集落を通り過ぎ、少し進むと鳥居の建つ小高い森が現れます。案内標識等は希薄ながら、どうやらこれが多武峰最高峰らしい、とヤマレコマップで見当付け、緩い坂道を登っていくと再び電線付きの獣柵が登場。今度は学習効果も出て比較的スムーズに突破、鬱蒼とした山頂神社の境内に辿り着き、まずは無事登山御礼の参拝。本殿裏に小さな丘があり、薄い踏跡を辿って登り詰めると、展望ゼロながら最高点と思しきポイントに何と小さな地元山岳会の山名板!最近の霊山巡りでは神社仏閣のお社に山頂部分が占拠されたり、どこが真の山頂かも判然としない山名板・マーキング皆無の達成感希薄な登頂が多かっただけに、この山名板お出迎えには思わず感動。
記念の自撮りを済ませ、軽く腹ごしらえをした後に山頂を辞し、帰路は複数の獣柵も難なく突破、迷うことなく女人結界碑までスムーズに帰着。ここから暫くは再び案内標・マーキングの薄い林道風の小径を進みますが、談山神社の「奥ノ院」とも言うべき御破裂山の直下まで来ると、談山神社方面からのメインルートが合流。途端に行き交うハイカーの数もグッと増え辺りは賑やかな雰囲気に。御破裂山の頂上部分は案の定神社のお社に占拠されて立入り不可、付近に展望の効く平地やベンチなどもなく、結局弁当昼食を取るチャンスもなく、トボトボと談山神社本殿へと足を進めます。境内に出ると紅葉がまさにピークを迎え、多くの参拝客が十三重塔など "映えスポット" でスマホを向けて撮影中。小生もかなりのアウェー感を覚えつつもミーハーに撮影を重ねた後、夥しい参拝客の流れに抗しつつ、午前11時半前に無事出発点の駐車場帰着です。
天気は明らかに下り坂ながら、足腰の疲労も早朝からの楽々ハイクのお蔭もありさほどでもない上、登山前のお祓いや説明聴取の時間を考慮しても、最後のターゲット・三輪山の登頂は時間的に十分可能と思われ、車内で残りのお弁当を素早く平らげた後、勢い込んで三輪山登山口の大神神社へ向かいます。桜井市内の日曜渋滞に若干巻き込まれた上、七五三詣の参拝客の混雑をかき分けて正午過ぎに何とか大神神社直近の無料駐車場に到着。小雨のパラつく生憎の天候ながら、樹林帯で展望ゼロの登降路では問題なかろう、と腹を括り、ハイキング準備を済ませて速攻スタートします。大神神社境内は多くの参拝客でごった返し、再びアウェー感を全身で感じながら参拝受付の窓口に行ってみると、「三輪山参拝登山の受付はここでなく徒歩5分の狭井神社です。ただ、本日の受付はもう終わったのでは?」と絶望的なオコトバ…。半信半疑で狭井神社の窓口へ駆けつけると、やはり参拝登山の受付は午前9時〜正午で終了とのこと。時刻はまだ12:30、当方の「わざわざ東京からこの山に登るためにやって来たのですが…」との哀願もつれなく撥ねつけられ、途方に暮れて登山口の東屋にへたり込みます。ちょうど頂上登拝を終え下山してきたハイカーが嬉々として登山口に降り立つのを羨ましげ(というか恨めし気…?)に眺めながら、生駒山など近隣低山への代替ハイクを急遽検討しますが、移動時間や帰路の渋滞も考慮すると絶望的と判明。「あまり欲張らず、ここらでやめておけ…」との天の啓示か、ここへ来て雨も本降りとなり、ここで1日3座踏破という荒行チャレンジもあえなく終了…<涙>。
虚無感に襲われながら、屋台で買った団子をかじりつつ駐車場へトボトボ帰還。時刻はまだ午後2時前、レンタカー返却場所の名古屋までの移動時間を考慮してもかなり余裕があり、折角なので高校時代以来久方ぶりの飛鳥プチ観光へ。定番の石舞台古墳、そして小生イチ推しのミステリースポット・酒船石をクイック見学、桜井市街の日帰り温泉「あすかの湯」で旅の汗をスッキリ流して、沈んだ気分も少し回復。一般観光客のいで立ちに戻って名阪道を名古屋に向けひた走り、5日間の総走行距離1,000km超にわたって良く付き合ってくれたレンタカー返却の後は、お楽しみの駅ビルでのプチ打上げ夕食。日曜夕刻とあってどのお店も大行列でしたが、何とか蕎麦屋の一角に席を確保、名古屋名物の味噌カツやエビフライ(メニュー表記は「エえびふりゃー」!)、どて煮を肴に生ビールで乾杯です。最後は時間切れでチャレンジ断念となったものの、今回のツアーでは天候不順の中、紀州・近畿の低名山計6座、そして登れる灯台3基を当初の目論見通り踏破。花百のフィナーレも恙なく迎えることができ、全体として収穫豊富な旅となりました。今回の寒波襲来で里山の紅葉シーズンも間もなく終幕、中低山の山歩きもオフシーズンに入ります。クレイジー・ヤマラーの当方としては、ここで今シーズン終了とはせず、12月には寒さ知らずの沖縄など南の島山+灯台を攻略すべく、早速次なる旅の計画を思い巡らすのでありました…。
[ 2023年11月15日、さとなお記 ]
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