残雪期の白馬岳主稜
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- GPS
- 17:11
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,145m
- 下り
- 2,162m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:48
天候 | 4/18 晴れ 4/19 晴れのち雪のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
4/19-20 復路 車中仮眠後、早朝移動 ‐ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・クルマは4/28(予定)まで、二股までで通行止め。フェンス手前に駐車スペースがあり10台ぐらい停めることが出来る。 ・猿倉まで路上に雪は全く無いので、もしかしたら通行解除の予定が繰り上げられる可能性はあるが、現在のところ猿倉に駐車スペースは全く無いのでどうだろうか。 ・雪で消えない限り、ルート(踏み跡)はしっかりしている。一部わかりにくい部分もあるが、時間をかけて確認してほしい。 ・たくさんのシュルンドが発達しているが、踏み跡はこれを上手く巻いている。踏み跡は外さないようにしたい。 ・早朝は雪の状態が良く、アイゼンやピックが決まって登りやすいが、10時をまわると弛んでくる。 ・雪が弛んできたら、しっかりキックステップしてもフットスタンスが崩れてバランスを失うので、多少崩れても耐えられるように、ダブルアックスでしっかり確保しながら登ること。 ・稜線上でテント適地は4箇所ぐらいしかなく大変少ない。適地があったら無理して突っ込まないように。 ・立って歩けないような厳しいナイフリッジはないが、バランスを強いられる”準ナイフ”はいっぱいある。 ・バランスを失って滑落したら、滑落停止ではまず止まらないような斜面の通過が5割ぐらいあると考えていい。つまり、緊張感をもって集中しなければならない時間が行動の半分を占めるという意味となる。 ・傾斜のきつい部分は、最後(山頂直下の壁)だけではない。 ・山頂直下の壁は、フルで延ばせば60m以上のロープまたは、一旦切って2ピッチ必要となるが、その中間支点は2,3人が限界。少し登ってから支点を作れば、50m以内の1ピッチで済む。 ‐ |
その他周辺情報 | ・おびなたの湯は泉質は最高だが露天のみ。倉下の湯は雰囲気が良いが、温泉設備の不具合により休業中で再開未定。今回はみみずくの湯につかった。 ・夕食はその近くにある”おおしも食堂”(17時〜20時半。日曜定休)がおすすめ。特別美味という訳ではないが、コスパ的に定食系や丼系は堪能できる。 ‐ |
ファイル |
白馬岳主稜から杓子岳周回ルート
(更新時刻:2015/04/21 14:19) |
写真
装備
個人装備 |
一般的な雪山バリエーション装備
ダブルアックス
ATCなど懸垂用具
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共同装備 |
スノーバー(2本以上)
ロープ(50m以上)
|
感想
数日前まで好天だった日曜日(4/19)の天気予報が、前日に豹変した。また、気象庁の税金ドロボーと連呼したいところだが、ヤマテンまで予報を外してしまっているところを考えると、余程、想定外の展開があったんだろう。
土曜日(4/18)は出発が遅かった為と、二股から猿倉までの歩きに時間を食われて、当初予定の2237ピーク直下まで到達できなかった。しかし、2070m地点にあったテント跡地はあまりにもすばらしく、おもわず喰い付いてしまった。多分、作成に1時間以上は要したものと思われる。展望のすばらしい稜線でゆったりまったり過ごしたのもつかの間、その日の夕方にヤマテンを受信でき、翌日の予報を聞いて愕然とさせられた。
日曜日(4/19)は、朝の早いうちこそ快晴だったが、10時ごろから暗くなり始め、雪が降り出してきて、踏み跡を失う恐怖を感じながら登った。高度は順調に稼いでいたが、展望を楽しめたのは10時ぐらいまでだった。先月末に登った阿弥陀岳南稜で、展望の素晴らしそうな雪稜山行ファンになったのに、肝心の最終壁で展望を失うという状態になって残念無念、不完全燃焼だ。でも、この60度を越える雪壁を登って、雪庇をくり貫いた場所に乗り上げてゴールとなるドラマチックな展開は、多くの方がレポートを残されているようにとても感動的だった。
このあと、当初の予定では、白馬岳山頂から杓子岳にむかって登り、樺平あたりでもう一泊幕営して、月曜日に下山する予定だったが、天候はますます悪化するという予報になってしまったので、エスケープルートとして大雪渓を下り、一気に二股まで下山した。さいわい雪は重く締まっていて、雪崩れることはまず考えられないコンディションだった。月曜日の暴風雨をパスできて正解だったと思われる。
‐
クマさん、白馬岳おつかれさまでした。
プチニアミスでしたね。
白馬の稜線歩きも以前から気になっていましたが、とても素人の僕にはムリそうだということがわかりました。
大雪渓をツボ足で下るなんて・・・自分には耐えられません(笑)
スキー好きなクマさんも同じ気持ちだったのでは?
それにしても1日目も2日目も僕らと同じようなタイムスケジュールで、同じように天気予報にヤラれてて笑えました。
さんちゃん、コメントありがとうございます。
今回、本当にご近所でしたね。
数キロメートルしか離れてないです
今回の白馬主稜線は、本当に展望の優れた稜線でした。
驚いたことに、ここをシートラで登ってる先行パーティもいました。
下りは、大雪渓を大滑降なんだろうな・・・といまいましく感じてました。
大雪渓をツボ足で下るのは、ご指摘の通り、精神的にも筋肉的にも
二股に着いたときは、体じゅう、びちょびちょ
充実感や達成感はハンパなかったですね。
また来たいです。
クマ
クマさん、いまいましく感じていたんですね!?
それは、シートラした甲斐がありました
トマホークさん、ちょーいまいましいです。
キャンモアのタクさんに言いつけてやりますわ
かといって、この稜線をシートラして登る自信は、ボクには無い・・・
なので、トマホークさん、もっとあばれまわってくださいね
ただし、安全確保はお忘れなく!
クマ
クマさん、悪天の中お疲れさまでした。
昨年某geraなんとかというヤマトモが残雪期に登っていたので、わりと易しいのかと思っていましたが、レコを拝見するとけっこう厳しいんですね...
でも雪のついたこの稜線のフォルムはそそられます。
いつかは...こればっか。
カノスケどん、まいど。
ジェラさんは、たぶん、かなり高いバランス感覚をお持ちですね。
バランスのいい方は、普通の人が苦労する局面でも
難なく、サッサッと抜けていきます。
雪稜ではとくにこの能力が大切なんです。
訓練と言うより、生まれつきのものかも知れませんね。
そのジェラさんにいい勝負しているカノスケどんも、
かなりのレベルと見ました。
残るは、経験と気合です!
クマ
某カノスケさんが私の悪口を言っていると聞きつけて、やってまいりました。
ゲート開通前に全荷を背負って登られたのですね。
振り返ると見える美しいラインといい、最後に急な雪壁を越えて山頂に飛び出すところといい、本当にいいルートです。
二俣からだと標高差2,000mもあるのですね。
お疲れさまでした〜。
ははは! ジェラさん。
絶妙のライバル関係ですね。
ある意味、うらやましい限りです?
今回は、登りはヘロヘロ、
下りは、ビチャビチャでした。
クマ
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