阿弥陀岳北西稜


- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,639m
コースタイム
※後日追加?
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
去年命からがら逃げ帰ってきた北西稜に戻ってきてしまいました。直前まで前日の降雪を理由に場所の変更をリーダーに提案していましたが、リーダーの強い希望?もあり、北西稜アゲイン。土曜日、私の移動式住居エクストレイルで赤岳山荘まで入ります。二日間で二千円の駐車料金は多少高いと感じるが、それでもその価値は十分と思えるくらいアプローチは楽になる。いつもの取付き下の空きスペースにテントを張り、今年も下見に出かける。
今年は、去年引き返した露岩よりも足を延ばし、取付き一歩手前くらいまで歩いた。去年より雪が少なく、景色がだいぶ違って見えた。去年苦戦した稜線に出るピッチと稜線を登るピッチは大分草が出ていて、前回とは全く違う印象。これなら行ける、と成功を確信し、テントへ戻る。リーダー作のソーセージカレーを食して就寝。
翌朝、早朝よりアタックを仕掛ける。取付きでロープを出す頃に日の出を迎える。風も無く、天気も良い。最高のコンディションだ。ロープを出し、順調に1、2ピッチを終え、稜線に出る。ここから本来は右、もしくは直登だったようだが、私が勘違いし、3P目に左のトラバースを選択。泥臭いジャルパイン(ジャパニーズ・アルパイン)となるが、無事立木でアンカーを取り、任務を終える。
4P目でSリーダーがちょっとした岩場を登り、稜線に再び出る。5P目、ここがトラバースルートだったが、リードしたT氏がロープを伸ばし過ぎ、聞いたこともない露出感のあるクラックに辿り着く。6P目として、リーダーがいきなりのエイドで取り付くが、アブミが一個しかないため、かなりご苦労の様子。二段になっているクラックだったようだが、一段目を登った所で心が折れたようで、おりてきた。
そうこうしているうちに大所帯のパーティに追いつかれたのだが、彼らは我々よりも少し手前でピッチを切り、どうやら本当の最終ピッチらしきところに取り付いている。我々も見習い、そこに戻ることにする。二人をムンターでロワーダウンさせ、自分はクライムダウン。先に行った二人に中間支点を取っておいてもらったが、クライムダウンは少し怖かった。
そのままの流れで私が最終ピッチをリード。本来ドライツーリングのピッチだが、南面なのか雪が融け、温かく、素手で登ってしまった。岩には二本爪のアイゼン跡が刻み付けられており、スタンスも快適、ホールドもカチやガバがあり、緊張せず、簡単に登れた。
前を行ったパーティが後から来る仲間のパーティのためにアブミをいくつか残して行ったが、あえて使わなかった。最終ピッチを終え、歩いて御小屋尾根に合流し、そこから数分で阿弥陀岳山頂に着いた。せっかくここまで来て、まだ時間もあるので、赤岳に行くことにする。文三郎道との合流点近くでSリーダーが足をひねったというので、そこでリーダーは先にテントへ戻る。
私とT氏で赤岳に登頂し、T氏は文三郎道を戻り、私は地蔵尾根を下った。結局、行者小屋でピッタリのタイミングで合流。一緒に幕営地に戻り、リーダーとも合流し、撤収。帰路についた。
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