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Yamareco

記録ID: 6212089
全員に公開
沢登り
日光・那須・筑波

【足尾】松木川 蝉背沢左俣遡行〜小足沢右俣下降

2023年10月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:27
距離
22.6km
登り
1,789m
下り
1,784m
歩くペース
ゆっくり
1.92.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:52
休憩
0:32
合計
13:24
6:40
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11
6:51
6:51
11
7:29
7:30
12
7:42
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3
7:45
8:01
552
17:13
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4
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17:25
18
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8
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9
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18
18:45
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8
18:53
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31
天候 晴れ時々雨
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
銅(あかがね)親水公園駐車
三沢から入渓。美しいナメだが、茶コケがヌメる。
2023年10月29日 08:10撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 8:10
三沢から入渓。美しいナメだが、茶コケがヌメる。
蝉背沢出合の滝。
2023年10月29日 08:40撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 8:40
蝉背沢出合の滝。
頭隠してなんとやら。
2023年10月29日 08:58撮影 by  SCV41, samsung
10/29 8:58
頭隠してなんとやら。
頭ナデナデしても逃げなかった🐟
2023年10月29日 09:02撮影 by  DSC-RX0, SONY
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10/29 9:02
頭ナデナデしても逃げなかった🐟
紅葉がいい感じ〜
2023年10月29日 09:06撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 9:06
紅葉がいい感じ〜
ちょいゴルジュっぽくなってきた。
2023年10月29日 10:07撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 10:07
ちょいゴルジュっぽくなってきた。
ストンと切れ落ちた滝。最後のスタンスが見つけられずyamakurumiさんにリード交代。
2023年10月29日 10:30撮影 by  DSC-RX0, SONY
10/29 10:30
ストンと切れ落ちた滝。最後のスタンスが見つけられずyamakurumiさんにリード交代。
中盤以降はガレ主体になるも、切れ込んだ支流が合わさってきたりして面白い。
2023年10月29日 11:25撮影 by  SCV41, samsung
10/29 11:25
中盤以降はガレ主体になるも、切れ込んだ支流が合わさってきたりして面白い。
多分鹿なんだけどやたらリアルだった骨。
2023年10月29日 11:37撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 11:37
多分鹿なんだけどやたらリアルだった骨。
少しの笹漕ぎで稜線へ。コルに荷物を置いてピーク1928までお散歩。
2023年10月29日 12:09撮影 by  DSC-RX0, SONY
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10/29 12:09
少しの笹漕ぎで稜線へ。コルに荷物を置いてピーク1928までお散歩。
ピーク1951まで登り返し、小足沢右俣右沢を降りる。地形図で見ても顕著な窪地形となっており、ゴルジュか?ルンゼか?と考えながら下降。中身は浮き石だらけのガレジュだった。水が無いのにこんな切れ込んだ地形ができあがるのが不思議だ。(yamakurumi追記 : 今にも崩れそうな岩に囲まれているのに、不思議と温かみのある空間で癒やされた。)
2023年10月29日 13:18撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 13:18
ピーク1951まで登り返し、小足沢右俣右沢を降りる。地形図で見ても顕著な窪地形となっており、ゴルジュか?ルンゼか?と考えながら下降。中身は浮き石だらけのガレジュだった。水が無いのにこんな切れ込んだ地形ができあがるのが不思議だ。(yamakurumi追記 : 今にも崩れそうな岩に囲まれているのに、不思議と温かみのある空間で癒やされた。)
美味しい湧水を汲む。
2023年10月29日 13:23撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 13:23
美味しい湧水を汲む。
森が綺麗だ〜
2023年10月29日 14:19撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 14:19
森が綺麗だ〜
写真の中にイワナは何匹いるでしょうか?
2023年10月29日 14:48撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 14:48
写真の中にイワナは何匹いるでしょうか?
豊かな森と豊かな水を歩く。
2023年10月29日 14:51撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 14:51
豊かな森と豊かな水を歩く。
小足沢大滝の落口が見えてきた!
2023年10月29日 15:29撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 15:29
小足沢大滝の落口が見えてきた!
怪しいクライムダウン、怪しいトラバースを交えて右岸から巻き降りる。(yamakurumi追記 : 貧弱な灌木を頼りにトラバース。足元は50m以上切れ落ちており、自分は長スリングで確保しながらでないと怖くてトラバースできなかった。一方、何食わぬ顔でさっさと通過したM氏。恐怖という感情が欠落しているのではなかろうか…。)
2023年10月29日 15:54撮影 by  SCV41, samsung
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10/29 15:54
怪しいクライムダウン、怪しいトラバースを交えて右岸から巻き降りる。(yamakurumi追記 : 貧弱な灌木を頼りにトラバース。足元は50m以上切れ落ちており、自分は長スリングで確保しながらでないと怖くてトラバースできなかった。一方、何食わぬ顔でさっさと通過したM氏。恐怖という感情が欠落しているのではなかろうか…。)
今回で2度目の訪瀑だが、やはりデカくて立派な佇まいの滝だ。静かに、ひっそりと足尾の山を見守り続けている。
2023年10月29日 16:11撮影 by  DSC-RX0, SONY
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10/29 16:11
今回で2度目の訪瀑だが、やはりデカくて立派な佇まいの滝だ。静かに、ひっそりと足尾の山を見守り続けている。

感想

毎週のようにM氏を連行していることへの申し訳無さもあり、ポムに沢行こうよと声を掛けた週末。天気が持ちそうなエリアの地形図を凝視して気になった沢筋をいくつか伝えた中に、この沢があった。その沢は蝉背沢と言い、M氏だけがずっと行きたがっている沢だと。かくしてこの週末もM氏と同行と相成った。
決して高くもない期待を裏切らない渓相ではあったが、期待通りの荒涼とした景色をのんびり楽しめた。小足沢の下降はM氏提案。こちらは予想を裏切る緑豊かな沢で、二口や船形を思い出し懐かしい気持ちに。最後の小足沢大滝の下降も良いアクセントになった。遡行価値が高いとは言い難いが、思い返した時に、いい一日だったなあとぼんやり思えるような沢だった。

蝉背沢は、ウメコバ沢を詰め上がった後に振り向くと対岸に見えるガレ地形が特徴の沢だ。松木右岸は岩盤剥き出しな渓相を持つ沢が軒を連ねるが、左岸において地形図で見て分かるほどの顕著に荒れた地形を持ち、出合に謎の滝も見え、尚且つ変わった名前のこの沢は密かに調査対象だった。
だが、仲間に話すと「スカやろ」「航空写真でだいたい分かる」とまぁ、確かにそうかもなんだけどイマイチ釣れないでいた笑
そんな中まさかのyamakurumiさん召還に成功、日曜日帰りで出掛けてみることに。紅葉も狙って、小足沢上流部の散策も絡めてみた。

アプローチはもう何度歩いたか分からない林道。堰堤施工のため途中まで真新しい高速道路みたいなのが出来ている。途中小雨がパラついたが、三沢に入りしばらくすると青空が覗いた。足元ではイワナが走り、新緑の時期に来たときより魚影が濃い。気温水温ともにそれほど低くなく、快適に歩く。しばらくすると左手側に蝉背沢が滝で出合う。滝は快適にフリーで登り、滝上には頭撫でても逃げないイワナがいた。人をなんとも思ってないようで可愛い。あっさり捕まえてすぐ逃がした。

沢は開け、岩と紅葉が盆栽のようで映える。yamakurumiさんから紅葉綺麗のボーダー低いなと突っ込みが入る。天気が良いのでおやつ食べて昼寝した。ここで、左俣と右俣どっちに行こうか作戦会議。左の方がゴルジュっぽい?右は多分ガレだけど地形が壮大?途中で下降を挟みどっちも歩く案も出たが、左俣を進んだ先のストンと切れ落ちた滝で私が無駄に手こずり時間切れ。左俣だけの遡行となり、ちょいゴル、ちょい滝、無駄に鋭く合わさる支流の迷路などを楽しんだ。

ガレの詰めをこなし、暫し稜線を散策し小足沢を降りる。地形図で分かるルンゼ状は側壁は高いが水流は皆無、ガレジュの底には木が生えていた。
Co.1568付近で左岸から地形図じゃ考えられない程に大水量の枝沢が合わさり、急に沢下降っぽくなるが地形が穏やかなので豊かな森の中を平和に歩く。尾根ひとつ挟んだだけで森の様子がガラっと変わるのは足尾あるあるだ。
急に目の前がスカッと開け、地面が遥か下方に遠退く。小足沢大滝の落口に到着し、怪しいトラバースで巻き降りる。かなりの高度感、本当に立派な滝だ。続くCS滝も懸垂で降りて、松木本流に戻る頃にはだいぶ日が落ちていた。

車に帰還した後、やしおの湯に立ち寄り、夕飯は香味鮮という爆盛り中華をチョイス。この店、店内のあらゆる照明が真っ赤でなかなか癖強だった。沢山歩いて、風呂も飯も満たされ、我々は二人とも寝師属性があるためそのまま気絶しタイムワープ。目が覚めたら日光道のPAで朝4時過ぎで笑った。アラーム無しで起きれた奇跡、出社間に合って良かった!

「遡行価値」とは何だろうか。
個性的な滝、ブッ飛んだゴルジュ、美しい流れ…当然、この辺の要素は沢登りの充実度に直結する。だが、星の数ほどある地形図のシワからその沢に興味を持った事自体が遡行価値になり得ると個人的には思う。何かしらの背景があり、先人の記録も朧気、じゃあ行ってみるしかないなと向かった未知の沢が例えスカ沢だったとしても正直全く構わない。

謎沢だった場所に足を踏み入れる事で足尾の山域の解像度が上がり、純粋に嬉しく思う。

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コメント

感想の遡行価値のとこ、めちゃ共感します。

益々のご活躍を密かに応援しています。
2023/11/27 16:31
いいねいいね
3
コメントありがとうございます。
調査渓に関してはとにかく行ってみないと始まらないですよね笑
私もmooreeさんの記録楽しみにさせていただきます!
2023/12/1 13:25
プロフィール画像
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