七ツ森:しょっぱいデビュー後半戦!
- GPS
- 06:28
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 646m
- 下り
- 658m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:19
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5〜6台は駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
急登箇所は多いが、ロープもあり、危険は無い。 遂倉山・山頂下登山路沿いの木の根元にハチの巣があって、警戒テープが張られ、「入山は遠慮せよ」と警告あり! |
写真
装備
個人装備 |
ウォーター・リザーバー
手袋
防虫ネット
|
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感想
前回は、地形認識の不足から、しょっぱい七ツ森デビューとなってしまったので、今回、残りの3薬師巡りと前回不首尾のルートの確認をテーマに再挑戦した。
休日の混雑が苦手なので、平日にしたかったが、スケジュールの都合上、やむなく昭和の日の祝日となってしまった。
最初から信楽寺跡などのメジャーな駐車スペースは避けるつもりだったが、途中のあちこちの小さなスペースにも車がとまっており、ゴールデンウィークと山菜採りの重なるこの時期の混雑が予想された。
幸い、狙っていた七ツ森湖畔南東部の駐車スペースは空いていて、ひと安心。
湖畔周回路を歩いていくと、橋の上で釣り糸をたれている親子づれ。
坊やに見せてもらうと、すでにまるまる太ったニジマスの釣果!
釣り人にも、絶好のシーズン到来なのだ。
鎌倉山のふもとの鉄橋を越えた先で、七ツ森自然遊歩道に入る。
草丈の伸びつつある遊歩道を歩くと、さっそく、そちこちの可憐な草花が眼に入り、カメラを向ける。
…と、一歩を踏み出した途端、靴先5センチほどのところにヘビが!
危うく、そやつの尻尾を踏んで手痛い反撃に遭うところだった。
見れば、楕円形模様の何やら妖しいやつ、慌てて飛び退いた。
あのずんぐり体型は、もしかしてマムちゃん?…出だしから、イヤなものを見てしまった気分で、意気消沈。
…だが、すんでのところで難を逃れえたのはラッキーだったと、プラス思考に強制転換し、先へ進んだ。
鎌倉山への登山口は湖畔から東へ3カ所あるようだが、前回、藪漕ぎから飛び出した場所近くにある一番東寄りの登山口を選んだ。
急登が始まるが、しっかりしたロープの助けもあって、予想よりスムースに進む。
途中、新緑にヤマブキソウのアクセントを楽しみながら登ると、左から西側尾根コースが合流してくる。
西側尾根方向を見下ろすと、ツツジの赤が眼についたが、先へ進む。
…と、こちらにも満開のツツジがあって、ラッキー♪
鎌倉山山頂の薬師さんは屋根つきで、手厚く祀られていた。
葉が繁ってきて、眺望は良くないので、早々に遂倉山へ向かう。
こちらの尾根は、少しなだらかで、途中、「南無妙法…」と刻まれた巨大な自然石の石碑があったりして、ひと味違った雰囲気を持っている。
木の間越しに大倉山・蜂倉山を眺め、ツツジやらヘビイチゴ(?)を愛でつつのんびりくだると、遂倉山との鞍部の十字路に到着。
…と、やはり、まだあった!
ヤマレコで何人かの方から報告のあった「蜂の巣、立ち入り遠慮」警告!
予想していたが、たがら森方向からの迂回にするか、しばし迷った。
そこへ到着した若い男女ペアに説明すると、たがら森方面に行ってみて駄目なら引き返すとのことで、沢筋へくだっていった。
自分は気休めに持参した白メッシュの防虫ネットに、カッパの武装で、そ〜っと正面突破を決断(もちろん自己責任で)した!
(後ほど、遂倉山山頂で出会った昆虫の専門家の話によれば、ほとんど無意味なドンキホーテ装備だったらしいが…)
登山道は九十九折りについていて、急登ながら歩きやすい。
ところどころに、ナラ枯れ・キクイムシ防除のための伐採あとの切り株に茶色のビニールを被せたものが散在し、相当規模の対処がなされた様子がうかがえた。
山頂から三分の一下あたりで、再度、警告テープと表示があって、その先の木の根本に件の蜂の巣があるようだったが、幸い、羽音などは聞こえず、姿もみえない♪
お留守な様子なので、空き巣よろしく、そ〜っと通過させて頂いた!
その先にも、たがら森からの迂回者向けと思われる警告!があって、厳重だった。
たがら森への分岐を過ぎてしばらく登ると、遂倉山山頂に到着。
自分より年輩とお見受けする先客が休んでおられた。
本格的な虫取り網(捕虫網?)を携えておられ、昆虫・とくに蝶類を専門に50年以上追求なさっておられるとか。
矍鑠とした話しぶりと、豊富なキャリアをアマチュアと謙遜されるお人柄のまま、珍しい体験談や自然保護に関する見解やらを、じっくり伺うことができた。
昼休みにはチト早かったが、半昼食として、よもやま話に時を過ごした。
お話の中で、先ほどオオスズメバチの女王蜂らしき個体を見つけたが捕虫できなかったこと、それが巣作りをしたとすれば、むこう1年は危険であることなどを伺ってゾッとした。
ちょっとノンビリし過ぎた感じだったが、せっかくなので、鉄塔にも登ってみた。
前回登った七ツ森の前半4座が見渡せたが、思ったほど眺望は良くなかった。
ただ、真下を見おろすと、かなりな高度感はある。
細いアングル材で組み上げた構造で、強風時には、さぞかしスリリングだろうと感じた。
たがら森目指してくだりにかかると、登る際には印象の薄かったツツジの大群落が迫ってきた。
大部分がツボミなので、下から見上げるのと、見おろすのでは見え方に差があるのだろうか。
ツボミがいっぱいに膨らんで、開花はもう秒読み段階だ。
ここら一帯が真紅に包まれる満開時の素晴らしさ!を十分に予感させる宵祭り状態、あと少し!だ♪
このくだりは、かなりの急坂だが、土質なので立木や根をたよりにくだることができた。
途中、おそらく4世代構成と思われる6人家族パーティとすれ違った。
休日ならではの賑やかさで、クマさんのすみかとの噂の濃いこの地域でも、さすがに登場はなさそうだ。
だがら森の山頂から、西へくだる廃道(?)を見にいってみたが、途中までは良く踏まれた道で、廃道とは見えなかったが、その下までは確認できず戻った。
たがら森の登りで追い抜かれた快足の若者に、すぐに折り返しての戻りで再度すれ違った際に交わした言葉。
ワタクシ「ずいぶん急ぎますねぇ!七薬師掛けですか?」
ワカモノ「そうなんですが、2時からのベガルタの応援の予定で!」
ワタクシ「唖然!…気をつけて♪」
鞍部から沢筋に向かってくだると、林間の谷はすでにジャングル状態になりつつあったが、ニリンソウの小群落が涼しげに点在していた。
たがら森の裾をくだっていく沢筋からわかれ、鎌倉山・遂倉山コルに向かって登りはじめると、またもや、「蜂の巣」警告!
この場所にこの向きで設置されている意図は不明だが、通り抜けるしかないので、進むと…
コルに突き上げる沢状が満開のニリンソウで埋め尽くされていた!
絶句♪…ことば不要!…写真参照♪
ようやく鎌倉山・遂倉山鞍部の十字路にもどってきた。
ここを直進し、湯名沢林道方向へ。
なだらかにくだっていき、いくつかの小さな涸れ沢を越えると、しっかりした林道に出た。
ここは前回、帰路に使った道で、少し進むと、覚えのある滑沢を渡渉する。
ニリンソウに縁取られた流れが涼しげで、去りがたい魅力をたたえているが、先へ進んで湯名沢林道に出る。
分岐から、七ツ森自然遊歩道を大倉・蜂倉方面へ。
途中、半分残しておいたオニギリ昼食をとってから、大倉・蜂倉鞍部へ。
更に前回、引き返した大倉山登山口へ進む。
その先、わずか40メートル、2〜3分登るだけで、撫倉山登山口と山裾を迂回する林道の分岐に到達できたのだ!
地形把握の重要性を改めて噛みしめた。
撫倉山を迂回する林道に進み、梅の木平展望台へ。
ここは、展望台と称するほどの眺望は認められないが、何と云っても今は新緑!
ザックをおろし、吹き抜ける薫風に、しばし浸る至福♪のひと時を満喫した。
ここから少し行くと、枝道の分岐がある。
くだってみると、幅広の林道が真っ直ぐ伸びている。
やがて、左に小振りの溜め池、右に山田の農道に出る。
こんなところにも、田んぼが!と驚くが、ちゃんと代掻きも済んで、水がはられ、田植えをまっている。
暑さにバテたか、農道にながながと横たわっているシマヘビがいた。
彼(?)が、傍らの繁みに移動するのを待って、先へ。
今日はつくづくヘビに縁のある一日だった。
しばらく進むと、国道457号線から七ツ森湖へ接続する道路脇の駐車スペースに出る。
ここから舗装路を七ツ森湖畔に向かって歩き、マイカーの駐車スペースへ到着し、おしまい!
七ツ森七薬師掛けと云い、「一日で歩きとおすと健康が得られる」そうだが、原因と結果の因果関係が倒錯している気がしてならない。
そんな苦行が実行できる人には御利益は不要で、御利益を必要とする人には所詮、無理な条件ではなかろうか…などと思いつつ歩きましたので、おそらくバチがあたるのではと(爆)
ながなが、おつき合いくださって、ありがとうございました。
追伸;
ヤマレコの先輩、cheezeさんから、ヤマブキとヤマブキソウの区別を教えて頂き、さっそく訂正いたしました。
ご教示、ありがとうございました!
花名知らずのシッタカブッタが、とんだ馬脚を露呈して、汗顔の至りでありました。
さっそく、薬師さんのバチがあたったのでしょう…
相済みませんでした。
また、ヘビイチゴ殿に対しても、いわれなき不当な扱いをいたしました、すみません。
ヘビに始まりヘビに終わり、ヘビを訂正したヘビメタ(ヘビネタ?)のお粗末でした。
悪しからず、お許しください。
追伸の追伸;
ヤマレコの先輩、EaglesDesさんのレコを拝見しましたら、キジムシロとラショウモンカズラの写真がありまして…「なぁるほど♪」と!
ヘビイチゴではなく、キジムシロだったのかぁ♫
!?は、ラショウモンカズラだったんだぁ♬
と思い当たりました!
勉強になりました♪
失礼ながら、この場から、お礼申しあげます。
マチガイだらけの愚レコ写真コメントは訂正せずにおきます(見せしめのため(笑))
コメント
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七つ森の残りと巻き道再チャレンジ、お見事です。お疲れ様でした
ニリンソウの谷間、堪能されましたね。今は青麻山の下別当口の沢沿いとこちらがいい時期ですね。もう少ししたら氾濫原でしょうか。今年はGW明けくらいの予感。ayashiさんもどうぞおでかけください。またまたお会いするかも
ヤマブキとヤマブキソウ、色が同じで遠目にはわかりませんが、花弁5枚と4枚の違いと覚えていました。可愛いチゴユリの季節にもなりましたね ニョロニョロの季節にもなりました
里山か最後の雪山か毎年迷う時期です
さっそくのあったかいコメントを頂いて、ありがとうございました!
内心、ヤマブキとヤマブキソウに引っかかりを感じておりましたので、貴コメントを拝読して、「あちゃーやってもうた!」心境で、慌てて修正に向かったわけでした。
ご指摘いただいて、記憶の遠い底のほうから、幽かな覚えが浮かび上がってきたように思います。
年のせいなのか、生来のずぼらのせいなのか、曖昧なままエイヤッで行っちゃう困ったじいさんで、ご迷惑をおかけいたしておりますが、これに懲りず、今後もどうかよろしくお願い申します。
お忙しい中、一番にご教示くださったお心遣い、身にしみて感謝しております。
せっかくの思いやりを自分の早寝で、今朝に持ち越してしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。
ありがとうございました!
ayashiさん こんばんは。
七つ森も初夏の候に突入しつつあり、ですねー ニョロニョロも出てきてハチ以外の虫には悩まされませんでしたか? ヤマブキソウ、仙南のお山で見つけて、花は灌木のヤマブキとそっくりなのに、何この葉っぱ?と調べたらケシ科なんだそうです。綺麗な花にはトゲがある、ならぬ毒があるんだそうですね
撫倉、大倉山鞍部の謎もリベンジできてよかったですね〜〜
コメント、ありがとうございました!
ミクさんのレコで、エンジンがかかって、「七ツ森、いっちょ行ったるかぁ!」で、はじめたデビュー戦でしたが、前半は地形確認ミスでしょっぱく終わり。
後半は…やっぱり、ちょっと塩辛く終わりでしたね。
皆さまが、やさしく教えてくださる花の名前が…
実は、ここだけのハナシ、ちょっと卑怯な言い訳があるんですよ(爆)
家に「花のことはまかせろ♪」と自負する内がおりまして、その冷徹なひと言「ヘビイチゴじゃないの」に敗北した結果、自分の脳内に焼付いてしまったと云う…
「…でも、ヤマブキとヤマブキソウって、違うくない?」っていう主張を掘り下げることもなく、婦唱夫随で従ってしまったワタクシでありました。
松倉山のニリンソウ見たくて26日に2座だけ歩きました
こちらもたくさんですね 清楚なニリンソウが好きです
ちょっと姉御肌のハクサンイチゲも・・・
不忘山が一瞬頭を過りました
それにしても昔は優等生だったんでしょうね
宿題は絶対忘れない、しかも完璧にです
性格はそうそう変わるものではなさそうです
コメント、ありがとうございました!
えっ!?26日に行かれたんですかぁ!
大沢山行って、角田の菜の花平原に行って、七ツ森にも…
…で、不忘山が、頭をよぎる!…どうなっとんじゃぁ!(笑)
相変わらずスゴイ行動力♬に大拍手♪♪♪
性格が変わらないものとすると、華さんも相当のオテンバ♫だったんでしょう?
自分は、はるか昔、恥ずかしながら、不良を気取ったチンピラ学生でしたねぇ…
すっかり心を入れ替えて、更生したつもりなんですが、やっぱ尻尾が残ってるんでしょうね、たまにポカやりますし、馬脚まで(爆)
スズメ百まで何とやらと云いますもんね。
hanaさんの洞察に同感で優等生だったと思っていましたが、まさか不良を気取ったチンピラ?嘘でしょ。(昔はプレスリーとかビートルズ聴いていただけでフリョウと呼ばれたものでしたが しかし、私と同い年の方が先日武道館でライブをされたのには驚きました、スゴイもんですね)
七つ森では数々のお花鑑賞ができて極楽、極楽
ニリンソウの群落にも出会えて大満足でしたね
連日の好天で、私も外へ外へと誘われウズウズしていますが、少々疲れ気味。遊び過ぎると家事が貯まりますので、まずは家内整理です いつものご丁寧なレポートありがとうございました(^^)/
コメント頂いてありがとうございました!
…そうですよね、また配慮の足りないところを露呈してしまいました。
いきなり、あんなカミングアウトされたら、誰だって応対に困っちゃいますよね。
お詫びいたします、忘れてください(華さん)。
とうの昔に半減期も過ぎて、無害化しておりますので、安全にお取り扱い可能です。(爆)
ですので、今後とも安心してお付き合い頂けたらと願っております。
七ツ森の花の素晴らしさ!を堪能♬できて、大満足♪でしたが、花をよく知っておればなぁ…との悔いも残りました。
この時期、春先特有の忙しさと、木の芽どきの高揚感から、疲れがたまり易いんですよね。
お互い、体を労わって長く使わねば…(カイエアンネには失礼かな)と思います。
ご自愛ください。
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