越後駒ヶ岳へ。新潟県にある百名山はこれにて最後。
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,114m
- 下り
- 1,840m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 5:53
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
枝折峠から山頂までは危険な所や道迷いしやすい場所は多くない。しかし小倉尾根の下りは急な坂で滑って転びやすいので注意が必要。 |
その他周辺情報 | 駒ヶ岳周辺には銀山平温泉や栃尾又温泉などしぶい温泉宿が多い。私は駒ヶ岳から交流センターユピオまで歩いていき、そこの入浴施設で汗を流した。バスの本数が少ないので帰りの時間を気にしながらの入浴になるのでそこが難点。越後湯沢の駅の中に日本酒温泉があり、新潟の山登り後に何度か入った。 |
感想
木曽駒ヶ岳や甲斐駒ヶ岳など駒ヶ岳という名の付く山は数あれど、越後駒ヶ岳へ。
前夜は小出駅まで大阪から電車で来た。宿泊したビジネスホテルで地図をもらって小出の静かな市街地を歩いた。街からは越後駒ヶ岳や八海山など名だたる山嶺がみえた。
翌朝バスで登山口の枝折峠へ。バスは始発から終点まで私を含めて乗客は2人であった。もうひとりは登山ウェアを着た若い女性だった。おそらく同じ宿に泊まったひとだったろう。そのひともやはり終点で降りた。
頂上まではおおむね苦しいところもなく順調に登った。頂上にはたくさんの人だった。よく晴れていたが、朝から高温のため水蒸気に包まれ、北側の展望がない。頂上には駒ヶ岳常連の登山者がおられて、本当は佐渡島もみえるのだけど、今日は残念だといわれた。
さすがに近い八海山や平ヶ岳はよくみえた。その方から平ヶ岳も近いです、明日はそちらも行くのですか、ときかれた。私は今日中に大阪に帰らないといけないのですと答えた。まさかその翌年コロナ禍の中に平ヶ岳に登ることになるとは夢にも思わなかった。
頂上から駒の小屋に向かって下りるときにバスに同乗していた女性に出会った。花の写真を撮りながら登って来ていた。あっ朝の人、速いですねと言われる。あなたも速いですよと陽気に返しながら下りる。
下山中、駒の小屋で珍しく登山バッジを買ったりして休む。管理人が不在の時間帯でお金を缶に入れる。
予想以上に早く下りてきた。この調子で枝折峠に行けば帰りのバス便までかなり時間が余り、何時間も待たなくてはいけない。
でも駒の湯温泉まで下りるか、銀山平まで下りるかすれば温泉に入って帰れると欲が出てきてしまった。これがよくなかった。猛暑の中、小倉山から急な長い坂を下り、ふらふらになったが、何とか駒の湯までたどり着いたのは良かった。
けれども温泉は休み時間なのか呼んでも誰も出てきてくれない。あきらめて駒の湯のバス停まで歩くが、次のバスまで3時間待たなければならない。
喉が乾いたため、街に向かって自販機や商店を探して車道を歩くが、いくら歩いても見つからない。途中川の水を汲んで少し飲んだりした。畑が近くにあったので農薬が混じってないことを願った。ふと大宰治の走れメロスを思い出した。
結局数キロ歩き、交流センターユピオで入浴し、やっと水を好きなだけ飲んだ。私が水道で水を猛烈な勢いで飲んでいるのをソフトクリームを食べていた子どもたちが不思議な顔をして眺めていた。ユピオからは1時間に1本程度街からバスが往復していた。
いつも思うのはなぜこんなに苦しみながら山登りをしなければならないかということだった。きっとそこに山があるからだろう。
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