長沢背稜から雲取をへて飛龍まで
- GPS
- 32:00
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 2,813m
- 下り
- 2,820m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:03
天候 | ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
長沢背稜。東京と埼玉の都県境尾根であり、多摩川と荒川の分水嶺でもある。いつか行ってみたいと思いつつ延び延びとなっていた。
コースは東日原から長沢背稜に入り、雲取山まで行く。雲取から先は、奥秩父縦走路に入って飛龍に向かい、丹波に降りることにした。このコースは、大ダワから雲取間を除けば、初挑戦となる。
約40Kmの行程で、日帰りを予定したが、現実はそれほど甘くなかった。
東日原からヨコスズ尾根を登り、三つドッケ付近で長沢背稜に入った。天気がよく、眺望も良好。遠くに雲取山とその背後に富士山が見えた。雲取を中心に長沢背稜と石尾根、日原川の水系を形成する山稜だけにスケールが大きい。
長沢背稜はよく踏まれたコースであるが、大ダワまでにすれ違った登山者は数人程度であった。小川谷林道が通行止めになって、入る人が減ったのか?
順調に進んでいたが、芋ノ木ドッケへの上りあたりから徐々に疲労を感じ始めた。振り返ると歩いてきた長沢背稜がよく見えた。しばし休憩し、山座同定や稜線から派生する尾根の同定を楽しんだ。立ち止まって、じっくりと山を眺めるのは、山登りの中でも至福の時間である。そうこうしているうちに日帰りで丹波まで行けるか微妙になってきた。
雲取山荘には15時に到着。ここでこれからの予定を再検討。飛龍から丹波へ行くと、最終バスには間に合いそうにない。鴨沢に下れば、バスには間に合うが、面白くない。後は、石尾根を下って奥多摩駅に戻るという選択肢。魅力的ではあるが、今回の登山の目的から少しずれる。
今回はなんとしても飛龍まで行きたい。ならば、雲取山荘に泊まるしかないか。幸い翌日も予備日として取ってある。ということで、宿泊を決定。13年ぶり2回目である。
宿泊者は約70人とのこと。割り当てられた部屋は、自分を含めて6人。山の話などをしながらのんびりと過ごした。70歳前後の人が3人いたが、膝のサポーターをしたり、湿布を張り替えたり、ストレッチをしたり、それぞれが体の手入れに余念がない。長く登山を楽しむために、各人が工夫を凝らしているようだ。
消灯は9時で、幸い夜中に目を覚ましてもまたすぐに眠りにつくことができた。翌日は5時に朝食をとって、6時には出発した。
雲取山の山頂からは、富士山や南アルプスの眺望がすばらしかった。昨年秋に縦走した荒川・赤石・聖もよく見えた。また行ってみたい!
雲取から先は、奥秩父縦走路。激しいアップダウンも少なく、絶えず左手に富士山を眺めながらの楽しい行程だった。途中、飛龍山への頂上に向かう分岐を見過ごしてしまい、飛龍権現から山頂を往復した。また飛龍権現のちょっと先にある禿岩へ寄り道。ここからの眺望も素晴らしく、雲取山頂に続いて本日2度目のご褒美をいただいた。
飛龍権現からは、ミサカ尾根や天平尾根を経由して丹波天平へ下った。途中左手には、石尾根の眺望が現れ、南面に派生する登り尾根やヨモギ尾根などを確認した。登り尾根と天平尾根で囲まれた山域、すなわち後山川の水系も広大であった。サオラ峠から丹波天平までは広葉樹の美しい明るい尾根道で気分も爽快、しかし天平からの下りは、急斜面のざれた道で歩きにくかった。登山道は丹波小学校に続き、校内を通って国道に出て登山は終了した。バスの時間を確認後、のめこいの湯で汗を流した。
今回は、長沢背稜から奥秩父縦走路の多摩川分水嶺を歩いた。日帰り登山はできなかったが、雲取山荘でのんびりと一夜を過ごすことができた。同室の方たちとも登山談義に花を咲かせることができた。一期一会の出会いを大切にしたい。登山本来の楽しみとはこういうものかもしれない。
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