神ノ倉山(井原市駅から時計回りに周回)、一面の雲海【広島県、広島市白木】
- GPS
- 02:54
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 500m
- 下り
- 507m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 2:54
井原市駅 651 ― 井原大橋 653 ― 林道獣除けゲート 701 ― 登山道入口 705 ― 小橋 720 ― 林道横断 721 ― 続けて林道横断 723 ― 植林帯脇へ 733 ― 尾神ノ峠 737 ― 公園 738/745 ― 神之倉山公園、歓迎の広場 750 ― 音楽の森 800 ― 三瓶山展望の丘 802 ― 神ノ倉神社分岐点 804/神ノ倉神社往復/807 ― 山頂展望台 808/810 ― 神ノ倉山三角点 813/819 ― パラグライダーテイクオフポイント 824/833 ― 牛の首 842/843 ― 頂稜から下降へ 845 ― 鍋谷城址分岐点 859/城址往復/902 ― 林道横断 906 ― 獣除けゲート 912 ― 涼堂跡 913 ― 登山道入口 921 ― 江地大橋 925 ― パラグライダー施設 933 ― 井原大橋941 ― 井原市駅 944
● 行動時間 2:53
天候 | 快晴、一面の雲海 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(広島の家―広島駅、広島=<JR芸備線>=井原市) 井原市駅 ― 北田城址 ― 尾神ノ峠 ― 神ノ倉山 ― 牛の首 ― 鍋谷城址 ― 江地大橋 ― 井原市駅 (井原市=<JR芸備線>=広島、広島駅―広島の家) ●登山口へのアクセス ○井原市駅 ・JR芸備線で行く。広島駅から約1時間、770円 ・列車本数は1,2時間に1本と、そう多くはない ・付近に登山駐車可の場所もあるような情報もあるが、確認はできなかった (いずれの記述も2023.12現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○井原市駅〜北田城址分岐点 ・舗装路を行く。最後にほんのちょっとのショートカットがある ○北田城址分岐点〜尾神ノ峠 ・山道。落ち葉が積もってはいたが、概ね道筋は明瞭 ・林道横断地点などには標示がある ○尾神ノ峠〜神ノ倉山 ・車道と車道に沿って続く神之倉公園の遊歩道が並行しており、交互に歩く ・山頂展望台の更に先に三角点のある藤ヶ丘公園がある。同公園は車道を東に外れたところにある ○神ノ倉山〜鍋谷城址〜登山口 ・山頂下からパラグライダーテイクオフポイントまでは車道を進む。パラ〜は絶好の展望台でもある。今日は12月ながら、一面の雲海が広がっていた ○登山口〜江地大橋〜井原大橋〜井原市駅 ・江地大橋までは舗装路を降りていく。大橋手前で右折し、未舗装の土手道へ。行きに通った井原大橋まで進み、あとは来た道を戻る (いずれの記述も2023.12現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○コンビニエンスストア ・駅を出て北北東へと進むとコンビニエンスストアがある ○飲食店 ・駅あるいはコース近隣には見当たらなかった ●日帰り温泉 ・日帰り入浴施設、温泉 鉄道アクセスと考えた場合、残念ながら都合のいいところには見当たらない (いずれの記述も2023.12現在) |
写真
感想
今年最後になるかもしれない山行きは、早起きできたのでJR利用で行く山を選ぶことに改めた。目指した神ノ倉山は、井原市駅から行く山で、ガイドブックにはマイカー登山不向きの山とされている。
行きの列車でようやくガイドを開きにわか勉強で井原市駅へ。まだ薄暗い。しかも山は濃いガスの中にあって、姿が見えない。
舗装路を詰めて北田城趾との分岐点へ。帰りの電車時間のこともあって城趾は省略。その分岐点からは山道となり登っていく。
紅葉も過ぎてしまい、道は落ち葉で埋め尽くされている。利用が多いのか、それでも道筋の堅さは保たれており、紅葉の絨毯の中でもルートを見失うことはない。
一気に登って尾神ノ峠へ。小さな祠の背後には人工的に切り開かれた公園がある。そこから先には頂稜に沿って神之倉山公園が整備されている。
この公園は個人が整備したものと聞く。頂稜の自然を活かしながら造られたようで、遊歩道も含めて周囲と調和している。桜や紅葉を楽しめそうだ。
途中、ようやく開けた視界から眺めると、隣の荒谷山が驚くほどの雲海の上に浮かんでいる。雲海は隙間なく視界に広がっている。一部の山々だけが頭をその上に出している。兵庫県には雲海の名城がある。残念ながらまだ見たことはないのだが、その迫力に勝るとも劣らない絶景だ。
神ノ倉神社へも立ち寄ってみる。段付けを一頻り下降すると巨岩の裂け目に小さな祠が鎮座していた。なんだかとても窮屈そうだ。日本一狭い神社かもしれない。そのかわいらしい姿にしっかりとお詣りして先へと進む。
ほどなく山頂部へ。三角点よりも手前に山頂の標示が現れる。どうやら展望のよい地点に山頂標を立てたようだ。最高点でもある三角点へと進む。三角点の周囲は切り開かれて藤ヶ丘公園となっている。確かに、三角点から西面を見ると、藤棚が半周ほど取り囲んでいる。しかも半円形の公園の中央にも巨木が据えられている。殆ど三角点部分だけが残された最高点には梯子での登るような有り様で、この姿ばかりはあまりいただけたものではない。
山頂部から先へもまだ車道が続く。それもやがて終点を迎え、パラグライダーテイクオフポイントへ。ここはテイクオフポイントとして使われているだけのことはあり、西面は完全に開けている。そのステージ上には、雲海に支えられた周囲の山々が居並んでいる。
パラグライダーテイクオフポイントには一群の先客があった。先ほど登っていくのが見えたクルマの若者たちのようだ。素晴らしい雲海を鑑賞しに来たとしたら、よく知っているものだ。
もちろんこちらも知らずに登ってのことだから、驚きも含めて感動一入だ。
一群の一人と見間違えていた方から話しかけられた。聞けば、公園を整備した方の一族のようで、休みごとに山道整備などをされているとのこと。毎週ここで、眺めを楽しみながら朝食を摂るそうで、なんとも羨ましいことだ。
聞けば、これ程の雲海は12月には珍しいそうだ。ついでにお手持ちの写真も見せていただくと、なんとここではブロッケン現象を見ることもあるようだ。なんと、広島市内でブロッケン現象とは。これまた驚きであった。
下りは鍋谷城趾へと一気に下降する。登り道とは異なり、近年整備されたものとのことこちらのほうが細々としている上に、ごく一部は道筋も不明瞭さの阿る状態だった。
最後は竹林の途中から下に見えた道路を目指したためにルートを外して到着。登山口には舗装路から到着することになってしまった。
その後は、江地大橋手前から土手道を行き駅へと向かう。沿っている三篠川は、西日本豪雨の時には暴れ狂った川の一つだ。それが嘘のように、今は穏やかに、細々と流れている。それだけに川は怖いと改めて思う。
パラグライダーの到着地点だろうか、パラグライダーを広げながら講習のようなことをやっている。空に飛び立つことには興味があるが、本当にやってみたいかといわれると、足がすくんでしまう。
駅には広島行きには余裕のある時間に到着。出発時刻が近づくとお客さんが増えていき、10名近くになった。山奥の方面では何かと話題の多い芸備線。この辺のことではないとはいえ、機会あれば利用しようと思っている人が多いのか。
ゆったりとした気配のローカル線は、やがて都市の路線へと面相を変え、そのまま広島駅へと戻り着いた。
素晴らしい雲海に、小さな小さな神社、カープ列車と楽しみの多い山行きであった少ない予習で登ったことで、喜びも驚きも余計に膨らんだように思う。
さて次は来年になろうか。
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