古寺鉱泉から日帰り往復「GWの大朝日岳」
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- GPS
- 09:41
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,616m
- 下り
- 1,615m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 9:37
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■根子から古寺は除雪してありますが、「通行は自己責任で」の表示がありました。 ■古寺鉱泉の入口(マス養殖場の所)には「除雪作業にて通行禁止」の表示がありますが、連休中は作業してないので突当りの駐車場まで入りました。道は除雪完了していて通行には問題ありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■駐車場から朝陽館への沢沿いの道は雪が中途半端に残っていて、何気に沢への滑落の危険あり。 ■古寺鉱泉「朝陽館」の裏から尾根に乗るまでが夏道が出ていないので、雪が途切れ途切れになった急斜面を登り、最後は枝を掴んで強引に尾根に上がりました。 ■尾根上は融雪がすすみしばし夏道が出ています。 ■標高1,000mくらいから雪道となります。 ■ハナヌキ峰の巻道は選ぶルートによって急斜面のトラバースになるのでアイゼンがあった方が安心。 ■ハナヌキ峰分岐から古寺山は凍結していなければアイゼン無しで問題なし。 ■古寺山の尾根に乗る直下は急斜面ですが、雪が柔らかくステップも出来ているのでアイゼン無しで登れます。 ■古寺山〜小朝日の巻道分岐は大きな雪庇とクラックが多発。所々出ている夏道を歩きます。 ■小朝日の巻道はトレースが出来ていました。急斜面のトラバースにアイゼン無しの靴跡でしたが、スリップは厳禁なのでアイゼンをつけました。 ■小朝日山頂からのルートとの合流点からはしばし夏道が出ていました。 ■銀玉水から急な雪面が続き、登り切るとまた夏道になります。 ■大朝日小屋から大朝日もほとんど雪はなし。 ■下山時、古寺山の尾根からハナヌキ峰方面へ下りる分岐に赤リボンがあり。 ■尾根を離れて朝陽館へ下るポイントを見逃さないこと。 |
その他周辺情報 | ■大井沢温泉で汗を流して帰りました。 |
写真
感想
今年のGWは4連休になったものの、5日の天気は雨の予報。そこが雨だと泊りでの予定は立て難い。3日の夜は用事があって家にいなくてならないし、姫はアウトレットに買い物に行くと言う。さて一人でどこに登ろうかな・・・というか候補は鳥海山か朝日岳と決まっているんだが(笑)。姫は「鳥海山なら一緒に登っても良いよ♪」と言ってるので4日か6日を鳥海山にして、今回は朝日岳にしよう。
当初は小屋泊まりかテント泊で大朝日を考えていたのですが、日帰りとなると小朝日〜鳥原経由で周回かなぁ・・・まぁ行ける所まで行ってみますか。
まずは古寺鉱泉の駐車場まではたして車で行けるのかが心配でしたが、除雪は完了していて駐車場には15台ほど停まっていました。駐車場から古寺鉱泉までの道は今にも崩れそうな雪の上を歩いたり、スリップしたら増水した沢に一直線に落ちてしまいそうな所もあって油断はできません。
朝陽館の裏手から尾根に上がる所は足跡もいろいろあってどれが正解がはわかりませんがともかく尾根に乗ってしまえば、あとは迷わず辿って行けました。この尾根の先端は古寺川とその支流との出合部分から派生しているので、そこから取り付けるか観察してみたのですが、古寺川は林道の橋で渡れるものの、その支流は橋がなくちょっと渡れそうにない感じでした。この時期は雪解けで増水してますし。
尾根を辿り高度が上がってくると雪が出てきて、ブナの新緑とのコントラストが美しい。気持ち良く歩いていくと行く手を遮るハナヌキ峰。尾根通しに直登するには結構急に見えたのでトラバースすることに。ところが途中で斜度が上がり硬い雪面でスリップしそう。で、比較的平坦な所でアイゼン装着。これでガシガシ登ってしまい、巻いたはずが結局ハナヌキ峰のピーク近くに出てしまいました。こんなことならピークを踏んで来れば良かったと後悔。
ハナヌキ峰分岐部のコルに下りると古寺山尾根に向けてひたすらの登り。この登りが辛いポイント。最後は急斜面を登り切り尾根に乗り上げます。尾根に上がれば古寺山はもうすぐ。古寺山からは朝日連峰の稜線が一望でき、これまでの苦労を忘れ登ってきて良かった〜と思える瞬間です。古寺山で大朝日を見ているうちに「ヤッパリ大朝日まで行こう!」と決心。時間的には暗くなる前に下山できるでしょう。
そうと決まれば先を急がねば。小朝日は時間短縮、体力温存のために巻くことに。足を滑らすと入リソウカ沢まで落ちてしまいそうな急斜面のトラバース。アイゼンを履き、ピッケルを持ちます。無事にトラバースを終え、熊越からはほとんど夏道を辿って大朝日をめざします。銀玉水からは雪の急斜面。疲れた脚に堪えます。1歩1歩雪面を踏みしめながら休まず急がず。時折渡る風が心地よい。
ここを登り切ると大朝日の小屋まで雪はありません。こんなに雪がないとは思わなかったのですが、今年は雪が少ないのでしょうか。本当に拍子抜けするくらい雪が無いです。
小屋はそのまま通過して大朝日の山頂を目指しますが、疲れて足が上がらない。10分ほどのコースタイムですが15分くらいかかったかも。そして山頂。「疲れた〜」こなに疲れて踏んだ山頂は久しぶり・・・って先週も同じことを言ってたような(笑)。山頂からは素晴らしい景色なんですが、GWってこんなに雪無いの???もっと雪に覆われた白い稜線を見たかったんだが・・・こりゃ来シーズンはもっと早い時期に来ないと駄目だね。ただそうなると古寺鉱泉まで車で入れないから、根子から歩きか!?テント持って2泊3日か・・・連休がないと無理ですな。
さて日帰りの大朝日はユックリしている時間はありません。昼だけ食べてササっと下山開始しました。最後は尾根を離れて古寺鉱泉に下りるポイントを見逃し、藪漕ぎ状態で何とか戻ってきました。疲れた〜。
(TONO)
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