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Yamareco

記録ID: 630169
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

燧ヶ岳 山頂まであと一歩でした…

2015年05月03日(日) ~ 2015年05月04日(月)
情報量の目安: S
都道府県 福島県 群馬県
 - 拍手
GPS
32:00
距離
25.3km
登り
1,315m
下り
1,315m

コースタイム

1日目
山行
10:29
休憩
1:08
合計
11:37
5:08
79
6:27
6:32
72
8:05
8:10
23
9:10
9:25
152
長英新道入口
11:57
12:00
85
ミノブチ岳手前(高度2102m)
13:25
13:55
125
16:00
16:10
35
長英新道入口
2日目
山行
2:58
休憩
0:25
合計
3:23
7:50
8:10
30
9:50
9:55
48
10:43
ゴール地点(大清水)
コースタイムは、記憶、写真の時刻、TwitterやLINEの送信記録等をたぐって、可能な限り正確を期したつもりです。それでも一部違うところがあるかもしれません。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大清水駐車場は、未明だと第1駐車場でも空きあり。月明かり以外何も見えず、恐かった…。戸倉を出るといったん携帯回線(KDDI)は受信不可に。大清水は繋がります。
コース状況/
危険箇所等
大清水から一の瀬休憩所への林道の途中から雪道です。行きは、どうせアイゼンはつけるんだからと早めに装着しました。
三平峠までの道は、行きはそれなりに雪が残ってました。しかし帰りは、翌日にもかかわわらず、かなり融雪が進んでました。
尾瀬沼ビジターセンターから大江湿原を通り、長英新道入り口に行く橋は崩落して、沢の上流方面に向けて相当の迂回を余儀なくされました。そこから入り口に行くまで目印がなく、要注意です。
長英新道の樹林帯は、暗くて展望もなく、ただただ赤いリボンとペンキを追うだけのダラダラとした道が続きます。迷うことはないのですが、刺激もなく退屈な道です。人っ子1人おらず、携帯電波も届かない…、鬱屈した気分になりました(よってこの間、写真は1枚もなし)。この道は2度と歩きたくないです。
長英新道後半は、急坂。樹林帯途切れて展望はあり、その点元気は出ます。しかしピーカンだと、体力は削がれます。
その他周辺情報 大清水周囲1kmぐらい過ぎると、携帯回線は受信不能に。尾瀬沼周辺も圏外です。
長英新道中腹でようやく受信可能になりました。
一の瀬休憩所。
休憩舎自体はまだ雪に埋もれてました。
トイレは除雪されていました。使用可能?
2015年05月03日 06:27撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 6:27
一の瀬休憩所。
休憩舎自体はまだ雪に埋もれてました。
トイレは除雪されていました。使用可能?
ナメ沢の脇を歩いていきます。
2015年05月03日 06:45撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 6:45
ナメ沢の脇を歩いていきます。
三平峠の看板は半分以上雪に埋もれていました。
2015年05月03日 07:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 7:44
三平峠の看板は半分以上雪に埋もれていました。
「燧ヶ岳さん、こんにちは!」
本日初めてご対面。
いままで展望のないところを歩いて鬱々していただけに、俄然元気になりました。
2015年05月03日 07:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 7:59
「燧ヶ岳さん、こんにちは!」
本日初めてご対面。
いままで展望のないところを歩いて鬱々していただけに、俄然元気になりました。
三平下に着きました。
燧ヶ岳と雪に覆われた尾瀬沼の感動的な光景です。
2015年05月03日 08:04撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:04
三平下に着きました。
燧ヶ岳と雪に覆われた尾瀬沼の感動的な光景です。
凍った尾瀬沼の上を歩きます。ドキドキ。
正面に燧ヶ岳。雄大だなー
(^^)
2015年05月03日 08:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
5/3 8:07
凍った尾瀬沼の上を歩きます。ドキドキ。
正面に燧ヶ岳。雄大だなー
(^^)
「割れてるよ〜」
(どこかの芸人さんのセリフであったな…)
2015年05月03日 08:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:12
「割れてるよ〜」
(どこかの芸人さんのセリフであったな…)
どっかの写真で見たような光景…。
感激だな〜 
o(^^)o
2015年05月03日 08:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:12
どっかの写真で見たような光景…。
感激だな〜 
o(^^)o
ずーっと向こうまで凍ってら
(^^;
2015年05月03日 08:16撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:16
ずーっと向こうまで凍ってら
(^^;
お、あちらは…?
2015年05月03日 08:26撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:26
お、あちらは…?
水芭蕉!
2015年05月03日 08:33撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:33
水芭蕉!
何度見ても感動的です。
しかし、今日は登りに来たんだ (^^:
あそこまで相当遠い気がする。本当にあと4時間で登りきれるのかな?
2015年05月03日 08:33撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 8:33
何度見ても感動的です。
しかし、今日は登りに来たんだ (^^:
あそこまで相当遠い気がする。本当にあと4時間で登りきれるのかな?
長英新道入口。
ビジターセンターから大江湿原の沢を渡ってここに至る橋が崩落
(. .)
かなり上流まで迂回。その上、真っ白な湿原から元の道に戻る経路がわからず、右往左往して、時間をロスしました。
2015年05月03日 09:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 9:11
長英新道入口。
ビジターセンターから大江湿原の沢を渡ってここに至る橋が崩落
(. .)
かなり上流まで迂回。その上、真っ白な湿原から元の道に戻る経路がわからず、右往左往して、時間をロスしました。
長い長い鬱々とした暗い樹林帯を抜けました。
人っ子1人とも合わず、本当に鬱屈とした気分になってめげてしまいそうでした。
ようやく文字通り「晴れ間」が見えて、ホッとしました。
2015年05月03日 11:02撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 11:02
長い長い鬱々とした暗い樹林帯を抜けました。
人っ子1人とも合わず、本当に鬱屈とした気分になってめげてしまいそうでした。
ようやく文字通り「晴れ間」が見えて、ホッとしました。
だけど坂は急だな〜
T^T
2015年05月03日 11:02撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 11:02
だけど坂は急だな〜
T^T
尾瀬沼と日光白根山。
進んでいることがわかると、また元気が出てきました!
2015年05月03日 11:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 11:05
尾瀬沼と日光白根山。
進んでいることがわかると、また元気が出てきました!
2083m
2015年05月03日 11:41撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 11:41
2083m
2102m
ショートカット行きます
( ̄^ ̄)ゞ
2015年05月03日 11:55撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 11:55
2102m
ショートカット行きます
( ̄^ ̄)ゞ
ミノブチ岳からの稜線に出ました。
あと一息!!
2015年05月03日 12:17撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 12:17
ミノブチ岳からの稜線に出ました。
あと一息!!
俎直下の稜線で夏道が露出したところ。
いままで登ってきたところを振り返ります。
ミノブチ岳、尾瀬沼が直下に。日光白根山も遠方に見えます。
2015年05月03日 12:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 12:59
俎直下の稜線で夏道が露出したところ。
いままで登ってきたところを振り返ります。
ミノブチ岳、尾瀬沼が直下に。日光白根山も遠方に見えます。
俎到着!
1325です!
T^T
2015年05月03日 13:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 13:32
俎到着!
1325です!
T^T
俎瑤茲蠎動濁堯
これが噂の急登か…。確かに45度ぐらいあるな。
本当はあそこまで行きたかった。
だけど体力と時間を考え、今日は断念
T^T
2015年05月03日 13:34撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 13:34
俎瑤茲蠎動濁堯
これが噂の急登か…。確かに45度ぐらいあるな。
本当はあそこまで行きたかった。
だけど体力と時間を考え、今日は断念
T^T
尾瀬ケ原と至仏山。
去年は向こうからこちらを見たんだな
(^^)
2015年05月03日 13:34撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 13:34
尾瀬ケ原と至仏山。
去年は向こうからこちらを見たんだな
(^^)
ミノブチ岳、尾瀬沼、遠方に日光白根山。
2015年05月03日 13:35撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 13:35
ミノブチ岳、尾瀬沼、遠方に日光白根山。
南側方面のパノラマ写真
2015年05月03日 13:41撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 13:41
南側方面のパノラマ写真
さようなら、俎堯鋪ヶ岳)
( ̄^ ̄)ゞ
また来るね!
2015年05月03日 13:58撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 13:58
さようなら、俎堯鋪ヶ岳)
( ̄^ ̄)ゞ
また来るね!
こんなところ登ってきたんだ。
2015年05月03日 14:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 14:22
こんなところ登ってきたんだ。
こんなところ登ったんだ…
2015年05月03日 14:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 14:22
こんなところ登ったんだ…
大江湿原まで戻ってきました。
水芭蕉が咲きかけています。
2015年05月03日 16:38撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 16:38
大江湿原まで戻ってきました。
水芭蕉が咲きかけています。
夕暮れの燧ヶ岳。
あー、あそこまで行ったんだ…。
2015年05月03日 16:38撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 16:38
夕暮れの燧ヶ岳。
あー、あそこまで行ったんだ…。
黄昏の尾瀬沼。
2015年05月03日 16:39撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 16:39
黄昏の尾瀬沼。
今夜の宿、尾瀬沼ヒュッテに無事着きました。
生きて帰れて良かった
(^^;
2015年05月03日 16:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/3 16:43
今夜の宿、尾瀬沼ヒュッテに無事着きました。
生きて帰れて良かった
(^^;
翌5月4日の燧ヶ岳。
今日は曇りのち雨の予報でした。
朝は晴れています 
(o_o)
2015年05月04日 07:21撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 7:21
翌5月4日の燧ヶ岳。
今日は曇りのち雨の予報でした。
朝は晴れています 
(o_o)
この時期だけの特権。湖面歩き。
あ…沼面か…
2015年05月04日 07:42撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 7:42
この時期だけの特権。湖面歩き。
あ…沼面か…
この光景も見納め
2015年05月04日 07:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 7:43
この光景も見納め
彼方に至仏山。あんなに遠いんだ。
2015年05月04日 07:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 7:43
彼方に至仏山。あんなに遠いんだ。
もうすぐここ歩けなくなるんだな。
2015年05月04日 07:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 7:43
もうすぐここ歩けなくなるんだな。
本当の見納め。お世話になりました。
2015年05月04日 08:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 8:14
本当の見納め。お世話になりました。
帰り道は急速に雪解けが進んでました。
2015年05月04日 09:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 9:29
帰り道は急速に雪解けが進んでました。
無事生きて帰ってきました。
お疲れさまでした
o(^^)o
2015年05月04日 10:42撮影 by  iPhone 5s, Apple
5/4 10:42
無事生きて帰ってきました。
お疲れさまでした
o(^^)o
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー タイツ ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ポール
備考 無雪期でもギリギリのコースタイムなので、何かトラブルがあると容易に破綻する計画でした。
案の定、雪道での時間遅延、新道入口での迂回による時間ロスに加え、最後は脱水、バテバテ状態でほとんど歩けなくなり、予想通り(?)計画は破綻しました…
当たり前ですが、雪道は夏道の1.5倍ぐらいは時間を取っておくべきでした。

感想

 今年は4連休のGW。昨年至仏山に行ったので、今年は燧ヶ岳にするということは、早くから決めてました。ただ、御池から行くとアクセスで丸1日潰れる。大清水ルートはアプローチが長すぎると、一長一短あり、最後まで決めきれませんでした。
 天気予報で5月4日が雨!と出たので、3日に落とすしかない。無理を承知で大清水ルートでアタックすることに決断。夏道でも登りに費やされる時間は、下りてくるのにギリギリの長さ。まして雪道だと…と思うと、計画の段階で不安が拭いきれませんでした。結果的にその心配(予想?)は見事に「当り」ました(天気予報のウソつき!自分のことは棚に上げて…)。
 不安を抱えて大清水を出発!iPhoneの「山と高原地図」アプリをONにしようとしたら、寒さのせい?か(4度でした)、いきなりiPhoneが不調になり、勝手に再起動始めました。ここで時間をかけるわけにもいかず、ルート記録はなしで出発(このレポートのルートは手書きで作成しました)。もともとタイトな計画だったところにアクシデントが加わり、しょっぱなから精神的余裕がなくなりました。
 その後の道も展望がなく、気分が滅入ってきたところへ、急に視界が開けて燧ヶ岳さんとご対面。感激しました。
 その後しばらくは、写真でも見かける定番の光景を堪能しました v(^^)
 長英新道入口に9時までたどり着けば、ミッションコンプリートも可能…。と皮算用してたら、大江湿原での迂回を余儀なくされ、時間的焦りから精神的に追い込まれてしまいました。
 長英新道前半は、道迷いの心配はないものの同じような光景がダラダラ続き、登っている実感が全くなし。オイオイ本当に着くのかよって感じ。更に、人っ子1人すれ違わず携帯も届かない…、完璧に鬱屈した気分になりました。
 樹林帯を抜ける頃から、展望も出て来て、元気復活。頂上はまだ先に見えるものの、確実に近づいている実感も持て、携帯電波も届くようになり、奥さんからのガンバレメールも届き、気合い注入 o(^^)o
 標高2,100mぐらいまでは何とか歩けたものの、そこからはエンスト状態に(・・;)
 「とりあえずあそこに見えるあの木まで…」みたいな気持ちで頑張るものの、休みも15分→10分→5分間隔と明らかにバテバテ状態。水とキャラメルは受け付けるものの、吐き気がしてそれ以上は受け付けず。高山病?の心配をしつつも、水だけはガンガン飲み、持っていった水は飲み尽くし、最後は雪を食べてた。結局は脱水だったのでしょう。
 ミノブチ岳(直下)から普通だと30分で行けるところを、1時間30分かけてようやく俎瑤砲燭匹蠱紊ました。
 ずっと雪道。ずっと登りで9時間。このような状況はいままで経験なく、体にプログラミングされてなかった。体力もギリギリ持つかなと思ったけどダメだった >_<
 計画の見通しの甘さと普段のトレーニングを怠っていることに反省しきりです。
 目の前には柴安堯晴れて風もほとんどなく、気象条件としては絶好です。普通なら行かない手はありません。
 もう30分早く着いていたら、もう少し余力が残っていたら、挑戦可能でした。しかし、この日は、行ったらまともな時間に下山できなくなり危険、体力的にも限界と判断。自分の甘さを反省すると共に、とりあえず三角点までは来たということで納得し、今日はこれで下山することとしました。
 帰路は往路と同じ道で。宿泊地の尾瀬沼ヒュッテに到着したときは、ホント虚脱しました。
 ヒュッテに着いたら、早速お風呂に入り(生き返った〜 T^T)、夕食時には味噌汁3杯、お茶を3杯一気飲みした。この人何?って思われたでしょう (^_^;) 
 翌日は、大清水までの帰路をつつがなく?帰還しました。
 
 今日の反省点と成果はそれぞれ受けとめて、次回燧ヶ岳リベンジャーとしてまた挑戦したいと思います。ただし、次は御池からのコースにしよっと (^^;

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