天城山 万二郎岳・万三郎岳・八丁池
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 671m
- 下り
- 705m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
伊豆急伊東駅から 天城東急リゾート専用バスで終点の天城山ゴルフコースまで 約1時間 1,000円 9時着 (帰り) 昭和の森 八丁池口のバス停から 4月1日から5月31日の土日祭日は16時20分が最終バスなので、縦走するのには余裕があります。それ以外の期間は15時25分が最終バスなので、のんびりしていると乗り遅れるかもしれません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 道中に売店などはありませんので、水は十分に補給して出発。 トイレは八丁池にあります。 |
その他周辺情報 | 帰りのバス便は時間に注意を要します 日本百名山と記されたバッジはスタートの天城山ゴルフコースの受付で買えます。 道中、ほかに売店はありません。 道の駅で売っているものは「日本百山景」と記されていました。 |
写真
感想
伊豆の百名山、天城山に行ってきました。
『道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た』
川端康成の「伊豆の踊子」の舞台となった伊豆の下田街道沿いに湯ヶ島という地名があり、ここでこの作品は描かれました。そこから河津へ至る道には石川さゆりの歌で有名な浄蓮の滝があり、さらに峠に向かって寒天橋、そこから沢沿いに左に折れる道を登って行くと昭和の森があり、ここがこの縦走路の終点であります。
縦走路の道中で、自分の頭の中では文学的な文章よりも、石川さゆりの「天城越え」の歌詞がずっと流れていましたが・・・
天城山には華やかなイメージも、登山のイメージも湧きにくい山ではないかと思います。
3,000m峰の連なる北アルプスや南アルプスのような高さや険しさ、華やかさはありませんし、丹沢や奥多摩のような賑わしさもありません。
しかしながら、その分、穏やかで静かな自然の佇まいが感じられます。
その魅力にすっかり魅了されてしまい、昨年に引き続き、2度目の天城山で、お気に入りの山域になっています。
『天城山』というのは日本百名山に選ばれていますが「天城山」と名の付く山頂はありません。伊豆半島の中央に東西に広がる山々のその山域を総称して、天城山と呼ばれています。
いくつかある山頂のうち、万二郎岳(ばんじろうだけ 1,299m)、万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m)の2つのピークを登れば、一応、百名山の天城山に登頂したことになるとされています。
この2つのピークは天城高原ゴルフコース脇に登山口があり、自家用車できた場合はハイカー専用の駐車場に車を停めて、ここを起点としてグルっと戻ってこれる周回コースが整備されています。車で行って、3〜4時間ほどで周れて、ピークハントが目的なら、それだけで気軽に回ってくることが出来ますが、1,500mに満たない低山をハイクしたような感じになると思います。
この天城の魅力は縦走してみるとよくわかります。もし時間的、体力的に可能なら、せっかく伊豆の天城山ですから、万二郎岳、万三郎岳のほかに、せめて「八丁池」まで足を延ばして縦走して欲しいなぁと思います。
天城山ゴルフ倶楽部からスタートしたとしますと、前半の万二郎岳、万三郎岳の2つのピークを過ぎたあと、小岳というピークを過ぎれば下りとなり、後半は距離は長いですが、ほとんど起伏のないゆるやかなトレッキングコースとなっていますので、快適な山歩きを楽しむことができます。
終盤に差しかかるころ、天城の瞳と呼ばれる『八丁池』に至ります。
ここの湖面を眺めていると、時が止まったかのような、鳥と虫の音だけが聞こえる静かな空間に心が癒されます。
このコースは皇室とのゆかりも深く、八丁池周辺は昭和5年に昭和天皇が行幸されたところであり、周辺の森は「昭和の森」として、天城の豊かな原生林を生かした自然休養林として保護され「森林浴の森」として日本百選にも選ばれています。
登山を趣味とされている皇太子殿下も昭和57年に、万二郎岳から万三郎岳を登頂されたあと、八丁池を抜けるコースを歩かれています。
この縦走コースは天城山の魅力を十分に楽しめますので、体力と時間のある方はぜひ挑んでみられてはと思います。
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