黄連谷は坊主の滝まで
- GPS
- 18:48
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,295m
- 下り
- 2,281m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 6:11
天候 | 雨・雪・晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
お正月は黄連谷!とK氏に檄を飛ばされ向かう。天候不順で1日日程をずらし、雨の降る中、大晦日に尾白川渓谷を出発。極力荷物は減らしたつもりだが、20埀曚┐離競奪で歩みは進まず、見かねたK氏が標高1400m地点でロープを持ってくれる。上空ではヘリが飛び回り、下山してきた人達の話では左俣で救助案件があったそうだ。途中から小雪に変わった黒戸尾根を五合目まで何とか登り、やっとのことで幕営地に到着。
翌登攀当日、やらかしてしまった。アラームを掛けたはずが作動ぜず、二人共ぐっすり寝込んでしまい、目が覚めたのがなんと朝7時!スムーズに進んだとして甲斐駒ヶ岳に登頂して幕営地に戻ってくるまで12時間、私の技量ではプラス2時間と考えていたので、今からではどうやっても日没後に登頂、暗くなってから幕営地に戻ることになってしまう。昨日の事故、久しぶりの積雪、高い気温の中で凍結状況が不安定な沢、諸々考えて今日は行けるところまで行って撤退することに決める。
六丈沢を下るのか五丈沢を下るのか?最近は六丈沢を下降する方が多いようだったが、目の前からスタートできるので五丈沢を選択。右岸を通行することが多めだったが、左岸に移ったり沢の真ん中を行ったり、歩けそうな所を選んで下降していく。数cmの雪がのってしまったので足元の状況がよく解らなくてちょっと怖い。ベルグラなのか岩なのか…アイゼンの効かない所も多く不安定。黄連谷との出合直前は左岸へ移り、最初の内は凍っていない黄連谷を登っていく。
六丈沢出合はどこかよく解らないまま坊主の滝に。登り始めると、前日のアプローチで腿もフクラハギも筋力を使い果たしてしまったようで、前爪打込んだ状態の姿勢を短時間しか保っていられない。とてもこのまま登攀を続けるのは無理だと悟ったが、その先にも小さな滝があり、せっかくなので登ってみた。上部はナメになっていて、その先に滝が見える。それが奥千丈の滝のようだ。そこまで行きたい気持ちもあったけど、どのみち今日は撤退すると決めている。撤退となれば今日中に下山したいと思い、ここから引き返すことに。状況が解っているので帰路も五丈沢で。幕営地に戻り撤収して下山し始め、黒戸山付近まできたら地震アラートが鳴り響いた。K氏としばらく様子を見たが、私はほとんど揺れを感じず、K氏は少し感じたようだった。下山して状況が解るのはしばらく経ってから。まさかここまで甚大な被害が出ているとは思わず、また、震源地から離れたエリアにいたので危険な目に合わなかったが、条件が違っていたら山中で遭難していたかもしれない。
年齢的に半年ほど前からアルパイン山行がきつく感じるようになっている。本格的な山行は今回の黄連谷で最後にしてもいいかな?と思っていたが、黄連谷を登り切れる体力が既になくなっていた。せめて2年前なら行けたかも?と残念な気持ちもあるが、黄連谷に降りたって朝日の当たる甲斐駒の稜線を見上げた光景は一生記憶に残る宝物。黄連谷を少しでも登ってこれたこと、事故無く戻ってこれたこと、今回も引っ張ってくれたK氏、全てに感謝。楽しかった!
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