乗鞍岳BC 携帯電話が滑落 その後見つかる
- GPS
- 04:45
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 664m
- 下り
- 656m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
山友のお誘いで乗鞍岳へ出かけました。
三本滝の駐車場に向かう途中から、道路脇の木々が風に煽られ大きく揺れています。
道路上には風で折れた枝が散乱していて、この日は朝からかなりの強風でした。
三本滝から位ヶ原までバスに乗り、準備をしハイクアップです。
標高が肩の小屋あたりまで登って来た頃、携帯で写真を撮ろうと、
胸のポケットから携帯を出した時に、何故かiphoneにはめていたカバーが
はずれ、足元にiphoneが落ちます。「あっ!」と拾おうと手を伸ばしましたが、
iphoneは、徐々に加速をつけ大雪渓の斜面を滑落していきます。
暫くは目で追えたiphoneも、そのうちに見えなくなってしまいました。
一旦、スキーを外して肩の小屋口付近まで下り携帯を捜しますが
見つかりません。たぶん勢いついてハイマツの中に飛び込んでしまった
のだろうと探すのを諦めて、再び肩の小屋近くまで登り返します。
もう、ショック大ですが、そのまま剣が峰を目指し登ります。
稜線まで出ると、強風が吹き荒れていて何度も耐風姿勢をとらないと
飛ばされそうになるくらいの凄い風でした。
山頂直下のコルで、スキーを外しますがスキー板が
飛ばされてしまうくらいに風が吹き荒れていて、ザックを重石代わりに
スキー板の上に乗せて剣が峰に向かいます。
今まで北アルプスで経験した風の中では、この日の風が1番の強風でした。
剣が峰の山頂も、もの凄い風で一気に体温が奪われてしまうので、
写真だけ撮ってすぐに下ります。
山頂直下のコルで、這い蹲りながらシールをはがし滑走の準備をします。
このコルから、ドロップインです。
雪は、中途半端に硬かったり、柔らかかったりで、
滑っていると、太ももあたりがパンパンです。
再び、肩の小屋口あたりまで下ってきたところで、携帯を探します。
仲間に、電話をかけてもらい着信音で見つけられないかトライしますが、
音は聞こえず見つかりません。もう諦めて帰ろうとした時、
仲間の携帯に着信があって、どなたかが携帯を拾ってくださったようで、
位ヶ原の山荘に届けてありますとの電話が!
まさか見つかるとは思っていなかったので、
拾っていただいた方にはほんと感謝です。
拾っていただいた方のお話だと、雪の上にiphoneが刺さっていたそうです。
仲間が、拾って頂いた方のお名前を伺いましたが、
「よくあることですから」とお名前は教えていただけなかったということで、
急いで、位ヶ原山荘へ向かい山荘の方から携帯を受取り、
拾っていただいた方を訪ねましたが、もう山荘を出てしまったそうで、
もしかしたら、これから出発するバス乗っているかも知れないということなので、その方の特徴を聞いてバスの中を探しますが、残念ながらその特徴の方は見つかりませんでした。
もし、このレポを読んでくださっているようでしたら、
お礼をしたいので、このコメント欄で構いませんのでご連絡を
いただけると嬉しいです。
今回は、大きなハプニングがありましたが、
携帯を拾っていただいた方のおかげで、
とても素晴らしい山行となりました。
この場を借りて感謝申し上げます。
コメント
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junjapaといいます。携帯があって良かったですね! こんなことってあるんですね。山に落ちていたのは携帯だけでなくて善意も・・・。素晴らしいことです。以前、自分も手帳が避難小屋に落ちているのを見て郵送で送ってあげたことがありました。本人とても喜んでいました。こんな山でずっとありたいですね。
junjapaさん、はじめまして。またコメントも有難うございます。今回は、拾っていただいた方の善意で落ち込んでいた気持ちが一気に晴れ、素晴らしい山の思い出となりました。自分も人が困っているであろう場面に遭遇した場合は、出来る限りの対応を取りたいと思いました。
ケータイ、見つけてくれた人の善意に感動です。良かったですね。
多分、EastWest さんのいつもの行いも良かったからだと思います。
先日、私も携帯を何回も落としたのですが、頂上付近の急登で落とさなくてよかったーって思いました。
山頂直下からのお姿、見たかったです〜。すごいですね。
今日は下界も風が強かったです。
でも晴れて良かったですね。
hapiraさん、コメント有難うございます。今回は、ほんと感謝の気持ちでいっぱいで何とか拾っていただいた方に連絡が取れればいいなと思っています。今回の風は危険を感じるくらいの強風で、ホント凄かったです。久々のスキーだったのでへっぴり腰で滑ってました。(笑)
EastWest様
T_HAYASHI(上田市)と申します。同じ信州人で光栄に思います。
HPは持っていますが、ヤマレコは登録しているだけで記録はまだアップしておりません。
何れヤマレコの方に移行したいと考えております。
検索として、「T.HAYASHI 山行」で検索すれば出てきます。
単独行が多いので、注意喚起の意味で楽しい思い出話よりも状況説明が多い内容です。気分を害される内容もあるかもしれませんが、もし興味がありましたら見てやってください。
位ヶ原山荘に届け出たのは、私です。
白のiPhoneを拾った位置は、6/14番目の写真からですと…左から3番目の方が登っている位置になります。
あまり下部へは、落ちていない様ですね。
途中で跳ね上がったのかな?
ハイマツ側ではなく、避難小屋方面に向かって落ちたと思います。
ご報告にある通り、この日は台風なみの強風でした。
天候が良ければ山頂もありかと思いましたが、バスには乗らず、三本滝からツアーコース経由で肩の小屋までシールで歩く事にし、位ヶ原山荘で梅干し蕎麦を食べてからツアーコースで下山する予定でした。
肩の小屋方面に向かう途中、白いiPhoneがスキーのストックで空けられた穴に刺さっていました。防水カバーもない状態なので、このまま放置する訳にも行かずに持参して位ヶ原山荘か乗鞍観光センターに届けるつもりでした。
回収するタイミングも皆さんが本格的に滑走を始める前で良かったと思います。
色も色なので、見分けがつかず、スキーのテールで「ガツン」とぶつけられてしまったかもしれません。
位ヶ原山荘に向かう途中、ベルが鳴り続けていましたが、雪面上では音と声が吸収されてしまい、確実に通話できる山荘まで電話に出ませんでした。
この点については、ご心配を助長させてしまったと思います。
山荘に着いた段階で折り返し電話を入れた次第です。
この時の時間は13時頃だと思います。
10分程で蕎麦を食べてから再び登山口に向かい、避難小屋まで登り返した後、ツアーコースで下山しています。バスには乗車していません。
実はこの時、登山口に取りつく直前にEastWestさんとすれ違っています。
この時点で登りかえす人なんて地元安曇の方か、私位しかおりませんから、多分覚えているかもしれません。(黒いメットを被った人を覚えていませんか?)
そんな変わった自分なので、拾う事が出来たのかもしれませんね。
お礼については、不要です。
特に積雪期は見知らぬ方と連携を取る機会が多いと感じます。
私自身もこれまでいろんな方のお世話になってきました。
そのお返しの1つができたという認識です。
この次は、落とさない様に注意して下さい。
長文失礼しました。
T_HAYASHI様
この度は拾った携帯を山荘まで届けていただき、いろいろとご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。またコメントもいただき有難うございました。
携帯が見つかったこと、また拾っていただいたT_HAYASHI様と、こうやってご連絡がついたことは、ほんと奇跡のようです。
携帯が滑落していく方向を、仲間と一緒に目で追っていたのですが、ちょうどT_HAYASHI様に拾っていただいた辺りで見失いました。もう下まで落ちたと思い、登ってくる方数名に尋ねてみたのですが、見ていないということで、これはもうハイマツの中だと思い込んでいました。
当日は、携帯のことで頭がいっぱいで平常心でなかったこともあり、記憶に残っているのは位ヶ原山荘から登山口に向かう途中の橋の上あたりで数名の方とすれ違ったことは覚えているのですが、すれ違ったのはその辺りでしょうか?
また、T_HAYASHI様のHPを拝見させていただきましたが、大変詳細なレポートと写真が掲載されていて、BC初心者の自分にとってはとても参考となる内容でした。今後も楽しみに拝見させていただきます。またご迷惑でなければ色々とご教授いただけると幸いです。
当日は、携帯を山荘に届けていただいたということで、予定外の行動や、貴重なお時間を割いてしまい大変申し訳ありませんでした。T_HAYASHI様の善意に深く感謝し、改めてお礼を申し上げます。
ほんとうに有難うございました。
EastWest様
T_HAYASHIです。
山荘前の橋の付近でお会いしています。
ちょうど滑り降りてきた所だと思います。
「こんちはー」と挨拶して、すれ違っております。
普通は「お疲れ様でした〜」という達成感ある顔をする所ですが…
そうではなく、安堵感ある嬉しそうな顔をしていたので、「この方なのだろう」と思っておりました。
あの時、「iPhoneを落とされた方ですか?」と尋ねれば良かったかな?と思いましたが、重要な個人情報端末なので控えておりました。
もう少し詳細な話をしますと…
拾った時は、待受画面の輝度はかなり薄くなっており、少なくとも30分以上は雪面に放置されていました。
当時の現場環境では、防水処理もなく、電池も数時間で終わってしまう状態でしたので、早く回収する必要がありました。
救いだったのは、待受画面に好日山荘のメルマガ受信ログが表示されていました。
持ち主は、普段から山行前の情報収集にも長けている方と読み取れました。
なら、このiPhoneも短時間で持ち主に返却できるという認識でした。
お蔭で返却手順もスムーズでした。
その位の方であれば、ヤマレコにでも投稿されていると思い、会社の昼休みに覗いて見た次第です。
そんな流れです。
落としたのが入山者数の多い乗鞍岳で良かったと思います。
これが他の山域であれば、本当に見つからない、もしくは壊れていた可能性が高いと思います。
今回の失敗を調べて頂き、対策を公開して頂ければ、他の皆さんも参考になると思います。
またどこかでお会いしましょう。
T_HAYASHI様
コメントどうも有難うございます。もうちょっと山荘に早く到着していればお会いしてお礼ができたのですね・・・残念です。また詳細なご説明もありがとうございます。いろいろとお気遣いしていただいたお陰で、携帯が手元に戻ったのだと感謝しています。本当に有難うございました。
こんばんは〜♪
私もiPhoneをいつも落とさないかと心配しながら写真を撮ったり
地図を確認したり…(>_<)
無くしたショックも他人ごとでは無いです!
見つかって何より!
拾って下さった方に感謝です!
そして皆さんのコメントを見て…
ヤマレコユーザーさんだったのですね
またまた奇跡ですね…(*^-^)
素敵なレコありがとうございます♪
Ekkorinさん、コメントどうも有難うございます。今回、携帯を落としたのは、今でも不思議なんですが何故か携帯のケースだけが手に残って本体だけ落ちてしまいました。ケースによくはまっていなかったのかも・・・です。今回はほんと感謝の気持ちでいっぱいです。こうやってレポできるのも、拾っていただいた方のお陰だと思っています。これからは雪山で携帯を出す時は十分気をつけたいと思います。
EastWestさん、お久しぶりです
BCされるのですね〜
私は雪山登山技術とスキー技術の両方を磨かなくては行けないため…羨ましいです
それにしても…乗鞍岳ってこんなに混んでいるのですか!?
ビックリしました
携帯、無事手元に戻って何よりです
DuckyMomoさん、有難うございます。
この時期になるとどこも雪解けが進んで、滑れる山が限られてくるのでBCする皆さんが乗鞍に集結するんですね〜。
何かと興味本位でいろいろな事にチャレンジをしたくなりますが、DuckyMomoさんの言われる通り実践学習が大切ですよね。(えらい!)
また、今シーズンもレポを楽しみに拝見させていただきますね!
携帯見つかってよかったですね(*^^*)
山でのハプニングも温かい人との出会いでまったく違ったものになりますね(>_<)感動しました!
私も落し物には注意しようっと。ザックからポロっと落ちたりなんかすると気付かないですもんね
同じような場面に遭遇したら同じように行動できたらと思います!
またお山にもご一緒しましょう〜♪
treetop83さん、コメントどうも有難う!
山では、いろいろなハプニングに遭遇しますが、今回は拾っていただいた方のおかげで救われました。ほんと感謝です。スキー場とかも深雪や急斜面で携帯を落とすと捜すのはかなり難しいですね。今回は改めていい教訓になりました。また一緒に登りましょう!
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