南八甲田(櫛ヶ峯)
- GPS
- 06:00
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 848m
- 下り
- 831m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
GWには車が路上まで溢れて迷惑になることが多いが(迷惑駐車禁止の看板あり)、この日はGW明けとあって十分余裕あり。 |
写真
感想
1週間に渡る東北ツアーの最終日、当初の予定通り南八甲田を滑ることにしました。
第1候補は猿倉温泉からの乗鞍岳・猿倉岳周遊コースだったのですが、雪が少ないので下部は藪漕ぎや沢越えが必要になるかもしれない、そう思い、まだまだ雪のある睡蓮沼から櫛ヶ峯に登ることにしました。
このコースは全般的になだらかでノルディック向きというイメージがありますが、南八甲田の最高峯ですし、まだ登ったことがないのでこの機会にちょうど良いでしょう。
青森市内でのっけ丼を食べてから(おいしかったです)八甲田へ移動。それでも十分間に合うのが八甲田山のいいところですね。
雪は少なく、睡蓮沼の駐車スペースは雪の壁どころかジャンプして降りなければならないほど。それでもスキーには十分で始めからシール登行できます。
駒ヶ峯までのルートは特に問題なし。ツアーコースの標識もときおり見かけますが、それほど目立つわけでもないので、無理に探さずに適当に歩きやすいところを登りました。
駒ヶ峯直下の平原ではどういうルートをとるかちょっと迷いました。というのもtara-さんの最近の記録で、尾根上は雪切れのため南斜面を巻いたが、結構下がったので北斜面のほうが良かったかも、ということが書かれていたからです。
とはいえ、ここから見える駒ヶ峯南東斜面は無木立ですし、高いところに登って様子を見てみたいということもある。なのでいったん登ってみることにしました。
が、まさに記録の通り尾根上は雪がなく、しかも想像以上に下まで雪が切れています。始めはtara-さんのように南斜面から巻こうとしましたが、結構下っても通過できず、結局元の場所に戻って北斜面から巻くことにしました。その際、無理に急斜面をトラバースしようとし、15mほど滑落するというおまけ付きです。
北斜面のほうも雪切れのないところを探して少々ウロウロし、結果的に数メートルだけ藪漕ぎすることになりました。昨日に比べればなんてことないですし、もっと下を歩けば藪漕ぎせずにシールで歩き通すこともできるのですが。
ただ、この時点でだいぶ嫌気が指しており、楽しさもまったく感じられずに惰性で歩いているだけ。1人だったら引き返していたかもしれません。
それでも目の前に櫛ヶ峯が現れると、多少やる気が出てきました。一見標高差はまだまだありそうですが、真下までくるとそれほどでもなく、30分程度の登りです
山頂は誰もおらず静かなもの。睡蓮沼から先は誰ひとり見かけなかったですし(下山時に2人組にすれ違った)、普段ならそれを歓迎するのですが、気分が乗っていなかったせいか、この日は物悲しく感じただけでした。
それでも山頂からは十和田湖が近く大きく、陸奥湾も全体が見えましたし、なんだかんだで登って良かったな、という感じです。
そして滑降。
無木立の北東斜面はなかなか面白かったです。まあ昨日の大岳と同様あっという間でしたが。
傾斜が緩くなってからのオオシラビソの林間滑降もなかなか楽しく、やっと気分も乗ってきました。
が、ここからの駒ヶ峯北斜面のトラバースが長い。尾根近いところは雪が切れていて藪漕ぎになりますし、下りすぎると後がたいへん。自分はテレマークのステップソール板なので問題ないのですが、livein1107君は普通の板なので、ところどころ階段登行などの登り返しが必要になりました。ルート取りが完璧であればそんな必要もなかったのでしょうが。
今こうしてGPSのトレースを見てみても、かなり無駄なルートを取っていたことがわかります。
それでも、いかにも春スキーっぽくて個人的にはそれなりに楽しんでいたのですが。
やがて駒ヶ峯からの滑降ルートに合流。ここからは駐車地点まで緩斜面ながら快適に滑っていけます。
実は5年前に八甲田に来たとき、北八甲田の無木立の大斜面なんかより、猿倉岳北面のオオシラビソの緩斜面が一番気に入っていたのですが、これから滑る斜面はそのすぐ隣であり、斜面の感じは変わりありません。
雪が少ないため疎林帯というにはオオシラビソが出まくっていますが、滑るのに邪魔になるほどではありません。傾斜は緩くとも滑りやすい雪質ですし、なによりブナ林ではないので冬芽の鱗芽が散らばっておらず、粘着質のストップスノーになっていないところが良いです。(これまでブナ林の滑降こそ最上のものと考えていましたが、今年のように新緑の真っ只中に滑るようなことはなかったため、鱗芽がこれほど厄介なものとは知らなかった)。
そのまま快適に滑り続け、ほどなく睡蓮沼の駐車地点に到着。登っている最中はあれほど嫌気が指していたのですが、こうして下山してみるとなんだかんだで楽しい山行になりました。
ただ、スタートが遅かったせいで八甲田山麓の立ち寄り湯のどこにも入れなかったのは少々心残り。大好きな谷地温泉は改築休業中だったし。まあ今回は温泉よりのっけ丼を選んだということで、やむなしですね。
コメント
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15mの滑落でケガはなかったんですか!?
当たり前ですが、自分が出かけたときよりもさらに雪解けが進んでいますね。
駒ヶ峯の南斜面は、あのときでギリギリ雪が繋がっている狭いところを見つけて何とか突破したので、この雪融け具合だとさらに下がる必要があったと思います。
自分が追いかけていた先行者二人はここで諦めて引き返したようでした。
でも、この苦労があっても櫛ヶ峯の滑走は楽しめたと思います!
お疲れ様でした!
滑落は、、、全然大丈夫です(^^;)
下が緩斜面で、落ちてもまぁいいか、というようなところでしたので・・・
tara-さんの記録、たいへん参考になりました。
櫛ヶ峯を選ぶ決め手になりましたし、結果的にここにして良かったと思ってます。
駒ヶ峯で南斜面をさっさと諦め、迷わず北斜面に転進できたのもtara-さんの記録があったからです。
お陰で途中で諦めず、櫛ヶ峯の滑走を楽しむことができました。ありがとうございます!!
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