西穂高岳 厳冬期 1泊2日 小屋泊
- GPS
- 06:54
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 920m
- 下り
- 935m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 5:33
この間だけでも相当いい撮影スポットがあるので、撮影を行う場合、天気が良ければ1日目に撮影のみ独標まで行くべき。
暗い時間帯でも独標までなら容易に三脚を持ち込める。
天候 | 1日目、雪 2日目、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
独標からピラミッドピークへ向かう下りの足元が見にくく、トレースも2コースあったので判断して降りる必要あり。 西穂高岳山頂直下は下山時に雪が柔らかく、また石が隠れているのでアイゼンをひっかけてしまいアイゼンが外れた。 |
写真
装備
MYアイテム |
きょうひろ
重量:-kg
|
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感想
前月に悪天候で撤退していたので、リベンジ山行となった。
1日目は悪天候だが、2日目がてんくら、やまてん共によいコンディションだったため、小屋泊にして2日目に備えた。
前回はロープウェイ降りてすぐラッセル開始だったが、昼からのスタートのためトレースがしっかりあり助かった。
スタートから全行程でアイゼンは必要。
独標以降、ヘルメット+ピッケルに変更。
朝食抜きにして早朝から準備、登山開始している宿泊者が多く驚いた。
夕食が2回転で朝食時は1回転+空席あり。
朝食スタートの時間まで、お湯の提供がなかった。
早朝から朝食抜きでアタックする人はお湯を提供してもらえない事になり、前日の夕食時にお湯を購入しても12時間以上軽く経過してしまう事になる。
前日のお湯提供だと、翌日はただの水になっているはず。
この小屋では小屋内でバーナー使用を禁止しているため、早朝アタックの人は夜明け前-20℃ぐらいの室外環境でバーナーを利用してお湯を作って持参する必要があったはず。
冬季は小屋から西穂高岳山頂まで風を避けてバーナーを使えそうな場所がないため、バーナーの利用はこの小屋までの間のみになると思う。
朝食前にお湯を求めてスタッフに詰め寄っている人たちが何人かいたが、お湯が準備できていませんと説明して対応しておられた。
支配人不在の日に当たっていたのも不運だったのかもしれないし、お湯の提供は朝食以降と決まっているのかもしれない。
WEBで公表されていないが、西穂山荘ではお湯はレストランで100ml単位60円、500mlで300円で販売されている。
お湯の温度は再沸騰機能のないポットでの提供のため、それほど高温でなく白湯ですぐ飲める程度の湯温だった。
そのためお湯を購入してもカップラーメン等に数時間後そのまま使用する事は出来ず、厳冬期なので白湯としていただけるだけでとてもありがたいが、飲む専用にしか使えないと思う。
どちらにしても外は寒いので食事には使いにくいが、白湯としてのみ使用するのとでは前提が違ってくる。
独標折り返しなら行動食もほぼ不要なので問題ないと思うが、行動時間が長くなるなら持参する食事はこのお湯の問題を踏まえて選択する必要がある。
冬季、水は自動販売機でのペットボトル販売。
また19時までの販売と自動販売機に記載があった。
この小屋の飲物は他の小屋より安く良心的。
食事も比較的安いと思う。
今回、道具についても学びがあった。
ピッケルの使い道がないほど雪が柔らかく、岩をつかむ箇所が多かった。
寒がりのため、厳冬期はBDのソリストを含めて3枚重ねでグローブを使用する事が多いが、操作性が悪く引っかかりが小さい岩などをつかみながら3点支持で移動するのはかなり難しい、というか出来ないケースもあった。
ピッケルが効くなら問題ないのだが、1本のピッケルだと3点支持で移動は出来ないので、どうしても片方の手で岩のような動かない箇所をつかむ必要があるが、支点を作れない箇所があった。
トレースも1ヶ所のみで同様の箇所についているのでルートに問題があるようにも思えない。
という事は雪に埋もれた小さな岩を掴んで支点にしているはずだが、操作性の悪いグローブだとしっかり掴めない。
テムレスを予備で持っていっていたが、正直なところ雪の状態や斜度によっては’いグローブ+保温材入り2枚目グローブ+テムレス中綿なし、薄いグローブ+テムレス中綿ありの組み合わせで行動する方が安全な気がする。
登山ショップではテムレスは予備ならいいが、テムレスでは登山は〜とあまり積極的な意見を言われないが、本当にそうだろうかと考えさせられる。
ビジネスなので安価なテムレスばかり売れては困るのは分かるが、その特性をきちんと説明すべきなのではないだろうか。
中綿ありテムレスは一旦濡れると帰宅まで乾かないので、,料箸濆腓錣擦2番目のグローブを保水しないタイプか軽くて保温材入り、出来ればスマホ操作可なタイプで準備しておくほうが厳冬期登山には向いている気がする。
BDソリストとBDグリセードでアウターグローブを2通り持って行く事が多かったが、今後は1ペアはテムレスにしておくか、テムレス並みに操作性のいいアウターグローブがあれば検討したい。
-20℃近い外気温に対応しているグローブは中綿入りのため操作性が総じて悪いので岩場を登るには向いていない。
ルートについては、独標から先に降りる場所の足場が見にくい箇所があり、ルートも2つトレースがついていたので迷っている人も多いのかなと思った。
片方が登りルートだったのかもしれないが、どちらでも使えるルートなので迷いと思う。
雪が柔らかくアイゼンが効かないので、足を置きにくい箇所が1ヶ所あった。
手でしっかり岩をホールド出来るなら、全く問題ないルートだが。
西穂高山頂直下の斜面にトレースがあったので登りは楽だったが、下山時は風でトレースが消えてきており、雪が締まっていないパウダーのためアイゼンが効きにくい上、雪で岩が隠れているのでアイゼンをひっかけてしまい一度片方が外れてしまった。
クライムダウン時に前爪で蹴りこむ際に岩にひっかけて外れたが、蹴る前に問題ないか軽く踏み込み確認する必要があった。
スキル不足のため、さらに訓練しなければならない。
先週、宝剣岳に行っていたので、宝剣岳に比べれば総じてそれほどの難易度ではなかったが、八ヶ岳や他のメジャーな雪山よりは雪庇を避けるルートファインディング、巻いていくコース取り、岩と雪のミックス登攀など、総合的にスキルが必要な箇所もあり危険なため、独標までにしておく登山者がほとんどな理由も納得。
今後、アイゼンワークは特に訓練が必要だと感じた。
安全、確実に西穂高岳登頂を狙ったので日帰りにせず、2泊目に明るくなってからアタックにしていたが、次回からは登山者が多い日ならもう少し早くスタートにしてカメラでの撮影時間をもっと取るほうがいい。
非常に天気に恵まれたので、撮影にかなり時間を割いたが、一眼レフと動画撮影機材を持ってくるべきだった。
独標でかなりの人が撮影を行っていた。
初めて独標に行ったが、装備さえしっかり準備すれば誰でも登れて、あの風景を見れるのは素晴らしい。
山小屋宿泊者がかなりいたのも納得。
次回はテン泊で挑戦してみたい。
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