厳冬期谷川岳に初挑戦!
- GPS
- 05:36
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 809m
- 下り
- 796m
コースタイム
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:35
天候 | 快晴無風 最高の登山日和 前日の夜にパウダースノーが降ったばかりで、ふわふわだった。最高だった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
朝方は凍っており、スタッドレスタイヤ必須(スキー場ホームページに記載有) 冬季は駐車場無料。 ただし、星野リゾートに吸収されたこともあってロープウェイが往復3000円に値上がりしていた。モンベルカードによる割引もなくなっていた。つらい。資本主義め。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
注意して歩けばさほど危険ではないと思う。 朝一番でなければ前の人のトレースもある。 熊穴沢避難小屋までの道に、小さな岩場の下りがあり、慣れていないと時間がかかる 肩の小屋以降は特に、雪庇が発達しており、踏み抜かないように注意が必要 |
その他周辺情報 | ○伊東園ホテル湯の陣 前泊。+2000円で夕食はしゃぶしゃぶすきやき食べ放題、+1000円で朝食バイキング お風呂も雪見風呂で嬉しかった ホテル内には売店もあり、一応登山バッジも置いてあった |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
|
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備考 | ザックは25Lでは足りなかった。もっと大きいものを持って行くべきだった あと、せっかく買ったモンベルの新品の雪山用グローブを車内に置き忘れてしまい、古い予備手袋で登ることになってしまった。あれはもったいなかった。 |
感想
疲れたーーーーーッッ!!
翌々日の今になってもまだ頭痛が取れない。
久しぶりの筋肉痛にもなった。体力雑魚。最近ジョギングさぼってたからね、仕方ないね。
積雪期登山は昨年5月の前穂以来、谷川岳自体への挑戦は3年ぶり2回目。前回は忘れもしない2020年7月5日、駐車場で車中泊して挑んだ相棒との山デビューだ。
当時はヤマレコの存在すら知らなかったので山行記録等は無いが、霧雨に見舞われるわシャリバテするわでただただつらかった……まあ一番の原因は当時の自分の実力を過大評価して一ノ倉岳まで行ってしまったことなんだが……
おれはどうも昔からそういうところがある。高校入試も大学入試も「まあなんとかなるだろう」と第一志望を単願受験して、実際何とかなってきたような人間だ。周りの人間からは「怖いもの知らずが過ぎる」「恐怖の感情を実装し損ねた人間」「自然界での生存に向かない個体」などといわれてきた。実際そうだとも思う。
まあそれはもう自分の特性というか個性でどうしようもないとは思うのだが、それはそれとして、それを理由に山で救助を頼む羽目になるのは避けたい。ナメ腐った登山計画で遭難したりした日には山岳会のリーダー会議に呼ばれて激詰めされたり、提出した事故報告書をもとにYoutube動画が作られて顔も知らない奴にボロクソなコメントをつけられたりするに決まっている。
そのため今回は「楽観視」と「恐怖への鈍感さ」が自分の性質であるということを踏まえて、地図を印刷してよーく検討したうえで、撤退の判断基準を前もって作成しておいた。何時にここに着かなかったらその時点で帰る、というもの。
では、それを踏まえて今回の登山の反省。
結論から言うとまったく全然計画通りには進まなかったが、最終的な帳尻は合ったので大きく減点しなくてもいいかなという気持ち。
1. 出発について
まずわたしはロープウェイ搭乗を8:30、行動開始を8:45として計画していた。
それなら1.3のペースで歩き、避難小屋や各ビュースポットで10分ずつ、さらに山頂で30分休憩したとしても、最終便のロープウェイに乗れるという計算だ。
しかし宿の朝ごはんが7:30〜8:30だったことと、相棒の「トレースがついてない雪道を進むのはしんどい」という意見もあって、9:00に宿を出ることになった。そして車に乗ろうとしたら雪かきだ。結局行動開始は10:00過ぎ。
多分これで遭難したらYoutubeで「一時間半も遅れた時点で中止すべき」とかコメントされる。というか、おれが視聴者なら間違いなくそう感じる。
でも当事者だったら行くよ。行けるとこまで行こうって思っちゃうよ。それはね、そうだよ。
2. 岩場の渋滞
これは本当に予想外だった。エベレストかよ。まあエベレストよりも死者の多い山としてギネスに載ってる山だけどさ。あんな小さい岩場で30分も溶けるとは。
普通に身体も冷えるし、行動計画がさらに後ろ倒しになった。
のんびり朝飯食ってないで、せめて9時ごろに行動を開始しておくべきだったと悔やまれる。
3. 撤退判断について
11時熊穴沢避難小屋、13時肩の小屋未着ならそれぞれ撤退という基準を相棒とも共有していたのだが、それが守れていなかったことは見ての通り。
わたしもさることながら、彼も「オキの耳まで行けたらうれしい」「無理でもせめてトマの耳は踏みたい」という気持ちは強くあった。実際、下山には登りほどの時間がかからないはずだ。そういうわけで、「計画よりも遅れてはいるが、トマの耳までは行けるだろう」という判断が二人の間に共有されていた。
遭難してないし最終便にも間に合ってるので結果オーライではあるが、このあたりの考えはあまり他の人に胸を張って言える所でもないなという気がしている。
4. その他のミス
前述の通り、あろうことかモンベルの新しく買った雪山用グローブを車内に置き忘れるという痛恨のミスをやらかしてしまった。そのため例のちいさい岩場を降りる時に素手で降りることになってしまったのだが、冷たいを通り越して痛い。痛いを通り越して、感覚がない。みたいな感じになった。結局そのあとで予備グローブを持っていたことを思い出して装着したため事なきを得たのだが、なるほど人はこうやって凍傷になるのか(凍傷エアプ)
また、甘い見積もりから小さいザックで行ってしまったが、外したアイゼンや脱いだ防寒具のしまい場所に困った。
だがまあ総じていえば、ちゃんと怪我無く帰ってこれたし(靴擦れはしたけど)、ロープウェイの最終便にも間に合ったし、ネコミミの両耳は無理でもトマの耳には立てたし、なんといっても天候に恵まれてきれいな景色を見れた。
相棒も「正直このコンディションなら雪山は全然あり」「いつも俺が登ってる残雪期のべしゃべしゃの雪はなんだったんだ」などといいながら味を占めていたので、冬山初心者コンビの厳冬期チャレンジとしては十分の収穫があった山行といえると思う。
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