新潟焼山
- GPS
- 11:06
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,033m
- 下り
- 2,001m
コースタイム
天候 | 快晴 手元の温度計で-10℃ 頂上は西風 https://tenki.jp/past/2024/01/30/chart/ ALP - Low 低い https://nadare.jp/avalanche_informations/2122 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道は十二分に積雪あり。北面台地も仕上がっている。 斜度の変化する所でヒドゥンクレバスに要注意。溶岩流の岸にヤブが出ていて、横断できる箇所は限られる。 |
写真
感想
ようやく雪山らしい雪山バックカントリーに出会えて、期待に胸を膨らませてシールを剥がす。遥か彼方には早川が見える。10km標高差1900m。
板にブーツを踏み入れたその瞬間、悲劇が襲った。
足が入らない。おかしいなと思って一旦外してしゃがみ込むと、TLTビンディングのヒールピースのピンが抜けてコロンと落ちた。続いてバネと台形の金具もコロコロと転がったので拾う。プラスチックは折れてはなく、何かのパーツが緩んでバラバラに崩壊した感じ。サーッと血の気が失せる。早川が遠くなっていく。ああ、おわった。
元通りに組み直せるのではと思った。元の位置にバネとピンを戻そうと、作業を試みる。しかし工具はドライバー1本しかなく、分解を解説してくれるYouTubeもない。快晴でも厳冬期の風、防寒テムレスを外したインナー手袋の指先は1分で感覚が消失した。心を落ち着かせようとホット紅茶を飲むも口から溢れてハードシェルに滴る。一瞬で凍りついて白い帯で汚れた。
ザック装備にはシールの粘着力が弱い時にグルグル巻にする為のテープ、結束バンド、細引き、そして非常用にザック一回り分の長さのマジックテープ紐。テーピングは多分ターンの荷重に耐えれず緩む。結束バンドはブーツを巻くには足りない。マジックテープ紐で固定すると良い感じになった。スキーはエッジが鋭いのでアイスバーンが続くと千切れる。2本替えがあるので一旦ダマシダマシで滑ってみよう。
登りで2200の急斜面はある程度柔らかいのは分かっていた。慎重にパウダーを拾って落とす。最後のガリガリを通過して静止、足元を確認するとしっかり固定されている。ホッと安堵。足元には溶岩流が広がり、底にたっぷり温存されたパウダーが待っている。勝利を確信した。
途中ブツッと紐が千切れたが、ヒールフリーのままパフパフをショートターン。雪は生きていた。壊れてもスーパーファットは心強い。後ろを振り向くと、大曲までのパウダーバーンには長いシュプールが刻まれていた。
(幸運でした。というのもヒールではなく仮にトゥーピースが壊れていたら、固定はほぼ不可能で恐らく一本足スキー、雪洞ビバークの翌朝下山でした。)
2/4記 破損の考察レポート
https://www.yamareco.com/modules/diary/8290-detail-321229
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