記録ID: 6427671
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積雪期ピークハント/縦走
東海
【奥美濃】釈迦嶺の冬(残されていたブナの楽園)
2024年02月03日(土) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,072m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:20
6:00
130分
塚の駐車場
8:10
280分
道谷を渡渉
12:50
12:30
240分
釈迦嶺
16:30
90分
道谷を渡渉
18:00
塚の駐車場
尾根がスキー向きではなかったことと,山頂付近でぶらぶらしていたこともあり,タイムはだいぶ遅めです。
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 塚林道は雪崩デブリによる片斜面あり。距離はごく短いが,雪面はカチカチに硬く川底まで切れ落ちているため,念のためアイゼンを携行したほうがよい。 ・ 道谷の渡渉はスネ程度の水深(融雪時の増水注意) ・ 東尾根を含め,釈迦嶺の尾根は意外に細く,左右が地味に切れ落ちている箇所が多い。今回はスキーを使ったが,藪も出ており,スキー向きの尾根ではない。ワカンorスノーシューなら全く問題ないです。 ・ ブナの美しいエリアは,東尾根の最上部(山頂の東側に広がる緩傾斜帯)にあります。 |
写真
感想
揖斐川最奥の藪山の一つである釈迦嶺は,ほとんど冬に登られることのない山だが,実は素晴らしい雪山である。藪が全て雪の下となる真冬にこそ,山頂東側の緩傾斜帯にひっそりとたたずむ大ブナの森が,その存在感を増す。このブナの森はあまりその存在を知られていないが,おそらく昭和期の皆伐以前に釈迦嶺全山を覆っていたと言われる太古のブナの森の数少ない生き残りだろう。皆伐の影響で植生が貧弱な印象が強い釈迦嶺にあっては,そのマイナスイメージを覆すほどの貴重な存在といえる。
もちろん,山頂西側からの眺めも素晴らしい。真っ白なフェアウェイのように穏やかにうねりながら広がっていく尾根の彼方に,越美国境の山々が目の覚めるような純白の山稜を展開する。
時を忘れて,霧氷のブナの森を彷徨った。
※ 無雪期に釈迦嶺東尾根を登った際の記録はこちら。この山行時に,山頂東側のブナの森の存在を知りました(ただ,このときには,濃い藪とガスのため,その規模がよくつかめていませんでした)。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3780558.html
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コメント
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無雪期は藪漕ぎの西側からのアクセスですが東尾根はブナがたくさんのステキなところなんですね〜
車、見つかっちゃいましたか〜😁
ブナの超巨木がバンバン生えてる!ってとこまではいかないんですが、なかなか素敵にまとまったブナの森だと思います。釈迦嶺の山頂台地のたおやかな地形の妙もあいまって、良いところでしたよ。あの釈迦嶺にまさかこんなブナの森が! と思うだけでもレア感あります。
12時間もかかっているのはおよそスキー向きでない尾根にスキーで踏み込んでしまったせい(あとブナの森にうつつを抜かしていたせい)なので、普通に登ればもっとさっくり登れると思いますよ〜。林道歩きと渡渉が確かに難ですが…
冠山南壁見学ツアー、拝見しました。やっぱり近くで見るときれいですね〜😊
次お会いした時はお話しさせて下さい!
なんと! usssuさんだったんですね〜
確かによく考えたら、冠壁を既に登られてる方といったら、usssuさんですよね😅
厳冬期冠壁、完登されたんですね! お見事! さすがですね〜。
雪と藪がこんなふうに芸術的に繋がっているんですね…。こればっかりは取り付いてみないと分からないですね。惚れ惚れいたしました。
またお会いしましたら、よろしくお願いいたします!
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