1967峰
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- GPS
- --:--
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 2,055m
- 下り
- 2,049m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:20
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:00
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:10
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:40
天候 | ‘泙蝓8畍紊ら風強し。曇り朝方やや風強し。げ晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ピパイロダムまで除雪あり。 |
その他周辺情報 | 清水町役場町営公衆浴場。とんかつのみしな。 |
写真
装備
個人装備 |
いつもの標準装備
EP
|
---|---|
共同装備 |
泊まりの装備諸々
|
感想
2年前、あと少しのところで敗退した1967峰。OBのKさんとkneetateさんとリベンジするチャンスが巡ってきた。予報は好天。久々の日高の緊張とわくわくを胸に始まった。
Day1
二年ぶりのピパイロダム。ボロボロになって降りてきたこの林道をまた歩くことになるとは思わなかった。久々の重荷を担いで出発する。
何も考えずだらだら歩いていると、上空から前方にふわりと飛翔する影が見えた。雄大で美しい羽ばたきだった。時が止まったような感じ。もう見ることはできないだろうかと思っていたが、そこから数百メートル歩くと、すぐわきの木、距離にすると10メートルもない木にとまって、今度は逃げずにじっとこちらを見つめていた。飛び去ってからも、あたりにしばらく余韻が残る。日高の森が今までよりずっと豊かで厳かに見えた。
支流をいくつかこなし、8の沢、とりつき尾根直前の渡渉は全く問題なし。明日のことを考えて150くらいコンタを上げてc1000くらいのくぼ地を整地してC1。思ったよりブッシュも濃くなく、割と快適に登ることができた。今山行は訓練も兼ねてなので、タンパク質多めのエッセン。肉団子、ハム、鯖缶、ローストビーフ、ササミ…など4日間を通して充実のエッセン。満腹になって沈。
記録で読んでいたKさんと同じテントにいるのが何だか面白い。久々のテント泊だったせいか、現役のころのわちゃわちゃしたテント内を懐かしく思い出した。
Day2
夜中にkneeさんが除雪に出ていた。フライを持ってきていないので、テントの出入りのたびに顔に雪が降ってきて不快。夜中は風が強く、朝になっても尾を引いている感じ。今日は1712まで上げられればいいのでとりあえず様子見。Kさんの「ま、ゆっくりでいいべ」の言葉に甘えて3度寝。幸せ。結局10:30に出発。c1600くらいに思い出の木。視界も悪くなってきたし、なんだかんだ時間も遅いので、この日は滑らずc1712直下にΩ掘って沈。積雪十分で掘り放題だった。
Day3
予報では今日明日は快晴無風。Kさんは一足早くΩの外へ。通路から差し込む光が赤い。急いでパッキングをして穴からはいずり出ると、雲一つない美しい朝。空に三日月を浮かべるピパイロJPと1967峰が橙色に染まっている。少しずつ色を変えていく山々や木々を思う存分パシャパシャして、いざ1967峰へ。
1712からピパイロJPは基本全てシール。ブッシュが煩わしいがわずかな下りのシールスキーが楽しい。c1750くらいからEPにする。Kさんはスキーデポ。自分とkneeさんはスキー使わないだろうなと思いつつ気合のシートラ。この写真映えのためだけと思われたシートラが後々功を奏すことになる。
ピパイロJPを巻き気味に稜線上に復帰すると、無限の視界。右手にニペウぺ、大雪の山々、左前方には中日高の山並み、正面に1967峰と幌尻岳。青空に真っ白な山並みが輝いていてまぶしい。日高に来るたびに、人間を簡単に飲み込んでしまうようなスケールと美しさに圧倒されてしまう。山々が過ごしてきた数えきれないほどの季節と年月をひしひしと感じることもできて、それが日高を好きな理由の一つでもあると思う。
1967はピークまで締まった良い雪がずっと続いていてEPで快適に登ることができた。ピークについてすぐは一瞬ガスってしまったがしばらく耐えているとまた視界が回復。結局1時間くらいピークにいた。2年前のリベンジが果たせてよかった。宿題を残しておくのも大事だなと思った。
思う存分写真も撮って、さあ帰ろうとなったが、ピークから滑走できるんじゃないかという話になった。固いもののエッジが全く入らない感じではないし、全視も取れて雪崩リスクもあまりなさそうな状態だった。まさか板を使うことになるとは…。
Kさんはスキーデポ位置まで歩いて下ることにして、二人は滑走へ。ピークの10メートルくらい北側からエントリーすることに。トップのkneeさんに続きドロップイン。最初の200mくらいはガリガリ。スキー外れないでくれ〜と祈りながら滑る。下までこんな感じか…と思っていたら、沢型に入った瞬間に極上のパウ。自分の思い通りに板を動かせる系、かつ軽くてよく走る雪。今シーズンベストパウダー。二人でお猿さんになって下まで。滑り終わってグータッチ、振り返ると1967ピークとシュプール。しばらく余韻に浸る幸福な時間。しばらくしてKさんも隣の沢から滑ってきた。全員満足幸せいっぱいでΩへ帰る。
Ωへの帰り道、振り返ると橙色に染まり始める空に際立つ1967峰が見えて、あそこを滑ったと思うとさらに嬉しくなる。Ωに着いてKさんが言った「たくさん遊んだな〜」という言葉がぴったりの一日だった。
Ωにはいって、今日の成果をかみしめながらぬくぬく飯でも食べよう、とおもったらウィスパーライトが不調。みんな鼻くそ真っ黒、目シパシパにしながら修理を試みるもうまくいかず。完璧な一日はないもんだ。ガス缶で代用して沈。
Day4
この日は下山だけの予定なのでゆっくりデッパ。下山は基本的に尾根を降ろして、楽しそうなところがあったらちょいちょい滑る、みたいな感じで降ろした。スキーしづらいところもあったけど概ね快調。尾根末端で主稜線を振り返りながらまったり。8の沢渡渉後も、ウィスパーライトの様子見も兼ねてお茶しながら大休止。初日のトレースもあったおかげでシール、スキーを駆使してぱっぱとダムへ。記念写真撮っておしまい。
素晴らしい山行でした。日数をかけること、稜線を歩いてピークに立つこと、会心の一本を滑ること。自分のやりたいことを形に出来た山行でした。
お二人に感謝です。
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