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Yamareco

記録ID: 6434456
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈

1967峰

2024年02月03日(土) ~ 2024年02月06日(火)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
32.4km
登り
2,055m
下り
2,049m

コースタイム

1日目
山行
5:40
休憩
0:40
合計
6:20
9:40
80
11:00
11:40
200
撮影タイム
15:00
15:00
60
尾根末端
16:00
c1000=C1
2日目
山行
3:00
休憩
0:00
合計
3:00
10:30
180
C1
13:30
1712直下=Ω2
3日目
山行
6:40
休憩
1:30
合計
8:10
7:00
120
Ω2
9:00
9:00
140
ピパイロJP
11:20
12:20
20
12:40
13:10
120
滑走終了地点
15:10
Ω2=Ω3
4日目
山行
5:40
休憩
0:00
合計
5:40
8:20
50
Ω3
9:10
9:10
290
尾根末端
14:00
美生ダム
天候 ‘泙蝓8畍紊ら風強し。曇り朝方やや風強し。げ晴無風
過去天気図(気象庁) 2024年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
ピパイロダムまで除雪あり。
その他周辺情報 清水町役場町営公衆浴場。とんかつのみしな。
また歩くことになるとは
2024年02月03日 09:23撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2/3 9:23
また歩くことになるとは
とりつき尾根の渡渉
2024年02月03日 15:03撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2/3 15:03
とりつき尾根の渡渉
尾根序盤
2024年02月03日 15:25撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2/3 15:25
尾根序盤
くぼ地にC1
2024年02月03日 16:29撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2/3 16:29
くぼ地にC1
1712直下にΩ
2024年02月04日 13:35撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2/4 13:35
1712直下にΩ
朝日とPJP、1967峰
2024年02月05日 06:50撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
2/5 6:50
朝日とPJP、1967峰
いざ
2024年02月05日 08:02撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
2/5 8:02
いざ
1967。むこうに幌尻。
2024年02月05日 09:54撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
2/5 9:54
1967。むこうに幌尻。
やったぜ
2024年02月05日 11:33撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7
2/5 11:33
やったぜ
視界無限。カムエクやっぱりカッコイイ。
2024年02月05日 12:15撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
2/5 12:15
視界無限。カムエクやっぱりカッコイイ。
ピークから北東面へドロップイン。
2024年02月05日 12:44撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
2/5 12:44
ピークから北東面へドロップイン。
よーーーく見るとシュプール。
2024年02月05日 12:56撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2/5 12:56
よーーーく見るとシュプール。
充実の帰還。
2024年02月05日 15:24撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
2/5 15:24
充実の帰還。
素晴らしい山行でした。
2024年02月06日 14:04撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
2/6 14:04
素晴らしい山行でした。
撮影機器:

装備

個人装備
いつもの標準装備 EP
共同装備
泊まりの装備諸々

感想

2年前、あと少しのところで敗退した1967峰。OBのKさんとkneetateさんとリベンジするチャンスが巡ってきた。予報は好天。久々の日高の緊張とわくわくを胸に始まった。

Day1
二年ぶりのピパイロダム。ボロボロになって降りてきたこの林道をまた歩くことになるとは思わなかった。久々の重荷を担いで出発する。
何も考えずだらだら歩いていると、上空から前方にふわりと飛翔する影が見えた。雄大で美しい羽ばたきだった。時が止まったような感じ。もう見ることはできないだろうかと思っていたが、そこから数百メートル歩くと、すぐわきの木、距離にすると10メートルもない木にとまって、今度は逃げずにじっとこちらを見つめていた。飛び去ってからも、あたりにしばらく余韻が残る。日高の森が今までよりずっと豊かで厳かに見えた。
支流をいくつかこなし、8の沢、とりつき尾根直前の渡渉は全く問題なし。明日のことを考えて150くらいコンタを上げてc1000くらいのくぼ地を整地してC1。思ったよりブッシュも濃くなく、割と快適に登ることができた。今山行は訓練も兼ねてなので、タンパク質多めのエッセン。肉団子、ハム、鯖缶、ローストビーフ、ササミ…など4日間を通して充実のエッセン。満腹になって沈。
記録で読んでいたKさんと同じテントにいるのが何だか面白い。久々のテント泊だったせいか、現役のころのわちゃわちゃしたテント内を懐かしく思い出した。

Day2
夜中にkneeさんが除雪に出ていた。フライを持ってきていないので、テントの出入りのたびに顔に雪が降ってきて不快。夜中は風が強く、朝になっても尾を引いている感じ。今日は1712まで上げられればいいのでとりあえず様子見。Kさんの「ま、ゆっくりでいいべ」の言葉に甘えて3度寝。幸せ。結局10:30に出発。c1600くらいに思い出の木。視界も悪くなってきたし、なんだかんだ時間も遅いので、この日は滑らずc1712直下にΩ掘って沈。積雪十分で掘り放題だった。

Day3
予報では今日明日は快晴無風。Kさんは一足早くΩの外へ。通路から差し込む光が赤い。急いでパッキングをして穴からはいずり出ると、雲一つない美しい朝。空に三日月を浮かべるピパイロJPと1967峰が橙色に染まっている。少しずつ色を変えていく山々や木々を思う存分パシャパシャして、いざ1967峰へ。
1712からピパイロJPは基本全てシール。ブッシュが煩わしいがわずかな下りのシールスキーが楽しい。c1750くらいからEPにする。Kさんはスキーデポ。自分とkneeさんはスキー使わないだろうなと思いつつ気合のシートラ。この写真映えのためだけと思われたシートラが後々功を奏すことになる。
ピパイロJPを巻き気味に稜線上に復帰すると、無限の視界。右手にニペウぺ、大雪の山々、左前方には中日高の山並み、正面に1967峰と幌尻岳。青空に真っ白な山並みが輝いていてまぶしい。日高に来るたびに、人間を簡単に飲み込んでしまうようなスケールと美しさに圧倒されてしまう。山々が過ごしてきた数えきれないほどの季節と年月をひしひしと感じることもできて、それが日高を好きな理由の一つでもあると思う。
1967はピークまで締まった良い雪がずっと続いていてEPで快適に登ることができた。ピークについてすぐは一瞬ガスってしまったがしばらく耐えているとまた視界が回復。結局1時間くらいピークにいた。2年前のリベンジが果たせてよかった。宿題を残しておくのも大事だなと思った。
思う存分写真も撮って、さあ帰ろうとなったが、ピークから滑走できるんじゃないかという話になった。固いもののエッジが全く入らない感じではないし、全視も取れて雪崩リスクもあまりなさそうな状態だった。まさか板を使うことになるとは…。
Kさんはスキーデポ位置まで歩いて下ることにして、二人は滑走へ。ピークの10メートルくらい北側からエントリーすることに。トップのkneeさんに続きドロップイン。最初の200mくらいはガリガリ。スキー外れないでくれ〜と祈りながら滑る。下までこんな感じか…と思っていたら、沢型に入った瞬間に極上のパウ。自分の思い通りに板を動かせる系、かつ軽くてよく走る雪。今シーズンベストパウダー。二人でお猿さんになって下まで。滑り終わってグータッチ、振り返ると1967ピークとシュプール。しばらく余韻に浸る幸福な時間。しばらくしてKさんも隣の沢から滑ってきた。全員満足幸せいっぱいでΩへ帰る。
Ωへの帰り道、振り返ると橙色に染まり始める空に際立つ1967峰が見えて、あそこを滑ったと思うとさらに嬉しくなる。Ωに着いてKさんが言った「たくさん遊んだな〜」という言葉がぴったりの一日だった。
Ωにはいって、今日の成果をかみしめながらぬくぬく飯でも食べよう、とおもったらウィスパーライトが不調。みんな鼻くそ真っ黒、目シパシパにしながら修理を試みるもうまくいかず。完璧な一日はないもんだ。ガス缶で代用して沈。

Day4
この日は下山だけの予定なのでゆっくりデッパ。下山は基本的に尾根を降ろして、楽しそうなところがあったらちょいちょい滑る、みたいな感じで降ろした。スキーしづらいところもあったけど概ね快調。尾根末端で主稜線を振り返りながらまったり。8の沢渡渉後も、ウィスパーライトの様子見も兼ねてお茶しながら大休止。初日のトレースもあったおかげでシール、スキーを駆使してぱっぱとダムへ。記念写真撮っておしまい。


素晴らしい山行でした。日数をかけること、稜線を歩いてピークに立つこと、会心の一本を滑ること。自分のやりたいことを形に出来た山行でした。
お二人に感謝です。

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コメント

充実の山行 うらやましいです!!
2024/2/8 20:14
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2
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ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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