針ノ木岳 (マヤクボ沢往復)
- GPS
- 07:13
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,615m
- 下り
- 1,613m
コースタイム
天候 | 晴れ 微風・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・無料駐車場は早朝は空きがあったが、昼過ぎの時点では満車状態。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね標高2000メートル以下の雪面はデコボコで、樹木の枝、大小の岩石等々が散乱していて滑りづらい。それより上は、一部縦溝ができていて滑るのが容易ではない箇所もあったが、全般的にはザラメの滑り易い雪質。デブリは見られなかった。 |
写真
感想
シーズン最終戦として針ノ木雪渓を選んだ。ここは無雪期には二度、残雪期に一度歩いたことがあったが、スキーの経験はなかった。傾斜が急なので、自分の技量では難しいと考えていたが、緩んだザラメだったため、結果的には何とが無事に戻ってくることができた。
5:20に駐車場到着。混雑を予想したが案外空いていて拍子抜け。砂利の駐車場にテントを張っている人もいて、前泊の人も多いようだった。外の気温は10℃しかなかったが、風がないので寒さを感じない。今日は始めは雪が全くなく、アスファルトの上をしばらく歩くので、スキー板をザックに取り付けてから行動開始。2週間ブランクが空き、その間運動らしい運動は全くしていないので、ザックは重く感じるし、ペースもさっぱり上がらない。天気は高曇りの状態なので、歩いても汗が滲む程度。アスファルト道路から離れて本格的な歩きになる。雪は現れても雪面は5月下旬らしく汚れていてシールを付けて歩く気にはならない。結局、1回目の休憩までシールを使わずに歩く。針ノ木雪渓は急傾斜のイメージが強かったが、標高が低い方はそうでもなかったようで、特にジグザグ登高をしなくても標高を稼げる。そして、標高が上がれば雪面も徐々にではあるがきれいになってゆき、なんとかスキーができるレベルであることも分かってきた。マヤクボ沢との出合で休憩。ここでシール歩行を止めてアイゼン歩行に切り替えるか少し悩んだが、結局そのまま歩くことに。が、これは大失敗で、過ぎに傾斜が急になって自分の技量では持て余すようになった。斜度のある変なところでアイゼンを履いてスキーはザックに取り付ける。余計な時間をかけてしまった。その後はマヤクボのコルまでひたすらアイゼンで登るが案外急斜面。背負った板が重くてペースはさっぱり上がらず、後続にどんどん抜いて行かれる。結構ヘトヘトになってようやくコルに到着。ここに来てようやく黒部湖を挟んで剱岳や立山が見える用になる。そらはピーカンの晴れではないが高曇りなので景色は見渡せた。
針ノ木岳は一度縦走で通っているので、ピークにはあまり固執しなかったが、時間もまだ早いのでピストンで往復することに。本当なら、針ノ木岳を通過して適当なところからドロップするほうがルートとしては面白そうだが、スキーブーツで板を背負い、完全に夏道になった岩場を歩く気力がないので、ほぼカラ身でピストンをすることに。が、これでもかなりしんどくて、山頂はコルから見えるのだが中々到着できなかった。出発から4時間程で針ノ木岳の山頂到着。槍方面も剱立山も、後立山も、とにかく北アルプスの山々は全部見えた。運動不足の中苦労して登ってきた甲斐があった。が、ブーツでこの岩場を下るのもかなり憂鬱なので、山頂滞在もそこそこに元来た道を戻る。何とかこなしてコルに到着。岩場で滑落しなくて良かった。
コルに戻って滑る準備を始める。登りに使ったギア類は乾燥させることができた。11:45に滑走開始、最初の斜面は割と急だったが、雪質が適当なので特に問題なく滑ることができた。標高の高いところは縦溝も汚れもなく快適だったが、これも長続きせず、徐々にまずは縦溝が見えるようになってきた。前回の白馬でも散々苦しめられたが、これが出てくるとお手上げなので、なるべく溝のないところを選んで滑る。その後は樹木の枝や岩石地帯に突入。どちらも目視できれば良いが、雪に隠れていると滑って板で踏んだときに気付くこともあり、何度か板からガリガリいう音(悲鳴?)が聞こえた。後で確認して大きな傷ではないことは分かったが、使用日数が10日未満の比較的新しいスキーで来るところではなかったかもしれない。板にダメージを与えないように下り、ギリギリまでスキーで下るが、最後のほうは雪なのか泥なのか分からないようなところもあった。堰堤を超えたところでスキー終了。再度背負って歩き始めるが、木の枝に引っかかって歩きにくいことこの上ない。アスファルト道路に戻れたのは午後1時前くらいの時間であったが、これから登る人もいて、皆大きなザックを担いでいた。大沢小屋付近に多量のテントがあったので、そのあたりに幕営するのだろうか。
13時過ぎに駐車場到着。朝はガラガラだったがこの時間は満車状態。針ノ木雪渓の再訪は、同時期にはないと思うが、もっと早い時期で、雪がきれいな時に来て見たいと思う。
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