ゴンドラ運休で夫婦二人きりの唐松岳
- GPS
- 10:26
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 977m
- 下り
- 1,600m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:11
天候 | 5/24 晴れ 5/25 曇りときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白馬八方バスターミナル下車 https://www.alpico.co.jp/access/express/nagano_hakuba/ 【八方ゴンドラリフト】 ※5/25は運休でした http://vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/gondra_lift.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 ゴンドラ乗り場にあり 【道の状況・危険個所】 ほとんど夏道。雪上歩きは1〜2割。 軽アイゼンを持っていきましたが、雪が柔らかく滑り落ちることもなさそうなので使いませんでした。一部トラバース気味のところがありそこだけ注意。 |
その他周辺情報 | 【登山後の温泉】 北尾根の湯( http://hakuba-happo-onsen.jp/kitaone/ ) 黒菱から林道を下ると北尾根の湯に着きます。やや狭いけど見晴らしのいいお風呂 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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備考 | 山小屋では寒くてダウンを着込んだ |
感想
残雪の北アルプスが見たい!
そう思いつつもやはり雪の残るアルプスはちょっとハードルが高いかなと思い、昨年は鳳凰山へ。でも、今年になってやはり残雪の北アルプスが見たいと思い、どうやら今年は例年より雪が少ないとのこと。しかしながら、妻の休みはゴンドラ運休日と重なり、下りにゴンドラとリフトが使えないことが判明。いったいどれくらいかかるのかわからず、悶々としていました。さらに調べると、ゲレンデ中腹に北尾根の湯があり、そこからはリフトが使えるらしいと分かりました。ゴンドラ利用に比べてプラス1〜2時間で降りてこれるだろうと、思い切って唐松岳に行ってみることにしました。
1日目は天気も良く、青空に残雪の白い山々がとても美しく、妻はゴンドラとリフトを乗り継いだ八方池山荘のところに着いただけでまだ山歩きもしていないというのに「達成感がある!」と口にしていました。でもその気持ちはよくわかります。大学時代にスキーや観光でよく八方に来ていましたが、何度見てもここの景色は素晴らしいと思ったものです。大学時代は山の名前はよくわかりませんでしたが、今ではあれが白馬岳、こっちが五竜岳、鹿島槍、とよくわかるようになり、美しい山々をより楽しめるようになりました。
八方池までは、お手軽なハイキングコースでもあり、それなりに多くの観光客が足を運んでいました。池はまだ雪に覆われていて、観光案内でよく見るような白馬三山を水面に映した景色は見れませんでした。これはまたいつか妻に見せてあげたいなと思っています。
八方池を越えると登山者の世界ですが、翌日はゴンドラが使えないこともあり、日帰り登山が中心のようで、下る人ばかりでこの時間から登る人は自分たち以外に居ないようでした。登れば登るほど誰もいなくなっていくようで、これで滑落とか事故ったらどうしようかとちょっと怖さも感じました。それでも慎重に油断せずに登って行けば危険なところはそれほどありませんでした。丸山ケルンの手前で登山者二人とすれ違ったあとは他の登山者とは会うこともなく、ここから夫婦二人だけの唐松岳でした。
雪の上を歩くことも多くなり、青空はいつの間にか薄曇りになり、ちょっとした雪山気分。細い尾根を登り岩山を巻くように登るといきなりの剱岳とのご対面で、大感激です。しばし見とれてしまいました。
唐松岳頂上山荘では、宿泊者は自分たち夫婦二人だけ。やはり誰も登ってきませんでした。ピークには350名も泊まれるという大きな山小屋に二人だけというのは初めての経験でした。清潔感溢れご飯も美味しく満足の山小屋でした。
2日目は朝ご飯の前に唐松岳登頂しに行きました。朝はガスがかかったり青空になったり、雲の動きでころころ変わる天気。でも幸い自分たちが登るときはずっと青空に恵まれ、剱、立山はキレイに見え、白馬と五竜は信州側が雲にかかりつつもキレイに見えました。そして夫婦二人だけ。本当に本当に幸せな山の時間でした。
山小屋に戻って、朝ご飯を食べて再出発のときにはもうガスの中でしたから、青空に恵まれたのはわずかな時間だけ。その時間に登頂できたのはラッキーでした。
下りはガスがかかっていましたが、慎重に下りて特に危険なことは無し。
ずっと二人だけの山歩きだと思っていましたが、八方池を過ぎると修学旅行の中学生が集団で雪遊びをしており、賑やかな声を弾ませていました。静寂はえてしてこんなふうに破られるものだと悟りを開きました。
八方池山荘からは、てくてく歩いて下山です。修学旅行の集団に便乗できないかとも思いましたが。どれだけかかるか不安ではありましたが、想定よりもやや早い1時間20分ほどで北尾根の湯に到着できました。八方池山荘からリフトを使わずに北尾根の湯に向かおうと考えている人にとって参考になるといいなと思います。
北尾根の湯はちょっと小さなお風呂で浴槽は3〜4人入るといっぱいかな。でも(少なくとも男湯は)見晴が良く、山歩きの汗を流すには気持ちの良いお風呂でした
ゴンドラ運休で敬遠している人も多いのではと思いますが、登りはともかく下りは歩いて降りても大した負担ではなく、かえって静かな山歩きを楽しめるのではないかと思いました。今年はもう来週5/30(土)から夏シーズンのゴンドラ運行開始になってしまいますので、静かな山歩きを楽しみたい人は来年の5月下旬がおススメです!ぜひどうぞ!
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