↑十年から三ノ丸↓県境尾根1073から東へ尾根をヤマメ茶屋、でも最後が
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- GPS
- 10:06
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 955m
- 下り
- 947m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その場合は29号線の少し兵庫県寄りの路肩に駐車スペースがあり、そこなら除雪されているし、以前そこから坂ノ谷林道に入るためにスキー担いで歩いてる人を見かけた事もあるので、山に入っている間に降り続く事が心配ならこの路肩スペースに駐めるのがいい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
写真ページに全て書いたが、出だしのヤマメ茶屋手前で宮ノ後林道に入るため川を渡る橋にチェーンやテープが張られているところは、帰ってきてから宍粟市に問い合わせたところ、公認のローカルガイドさんにまで確認してくれ、どこの誰が何のために張っているのか確認は出来なかったが、市としては通行止めにはしていないので通ってもらってかまわないとの事。 最後の1073から東に派生している尾根を辿ってヤマメ茶屋に下りるルートは、途中まったくテープ類も無く、尾根筋が曲がるところで注意が必要だが、歩く事そのものは簡単。 途中から幾つか赤いマーキングとテープが出てくるが、これは古い林業の跡と思われ、登山用ではなさそう。 そして最後ヤマメ茶屋への激下りだが、とても普通に人が通れる場所とは思えない。 古い林業痕のようで朽ちた切り株や倒木はあるが土は腐葉土でゆるく、手がかりになる岩や木もほとんど無くて木の根もあまり無い。 その上今回は数日細々と降り続いた雪が溶け残っていてルートも分からないは靴裏に団子になって滑るはと状況は最悪で、よく滑落しなかったと思うし、もう二度とあそこは通らないと思うような崖。 雪でよく分からなかったのもあって自分は最後まで尾根芯を下ったがまさか他に下りれる道があったんだろうか。 どおりでヤマメ茶屋直結の便利な尾根なのに通った跡や情報がほとんど無いはず。 この1073からヤマメ茶屋を結ぶ尾根を通る事は人には勧められない。 もしも他にこの尾根に上り下り出来る道を知っている人がおられたら是非とも教えて欲しい。 ただし、下りで最後懸垂で下りれるなら話は別。 |
写真
ただ、ここがほんとに駐車場として認められてるのかどうかは不明。
ここの少し兵庫県側の国道沿いにもこれはおそらく正式な駐車スペースがあって、雪の多い時はそちらに駐める事になる。
折れてしまってよく分からない進入禁止看板と共に鎖も張ってあるが、このコースは市のページにも宍粟天空回廊別選5山に選ばれた十年の登山道として記載されているし、山と高原地図にも載っている正規の登山道のはずなので、きっと林道を走りに車が入らないようにってことかなと考えて跨がせてもらう。
なお、帰ってから宍粟市に確認したところ、どこの誰が何のために張ったのかは把握していないが、市として通行止めにしているわけではなく、通ってもらってかまわないとの事でした。
林道も通ってるし、ある程度太くなった杉の木に巻かれたテープには用心。
この後も数少ない登山用のテープは細い枝などに小さく付けられてたり、黄色など色違いで古そうなものが付けられてた。
例年なら完全に雪の下に隠れる事もある笹原が今年は全体的に上の方が見えてることからも雪が少ないのが分かるが、一応全部倒されてるので一応どこでも通れる。
下は笹が寝てる空洞なので、スノーシューでハマった時に下手に暴れるとますます食い込んでしまって面倒な事になるのでおとなしく素直に落ちてその後真っ直ぐ引き上げる。
この後扉開けて飯の準備してたらすぐに坂ノ谷コースからスキーの方が別々にお二人到着され、その後も開けっ放しの扉からは何人もの方が前を通られるのが見えた。
南の方は少しずつガスが晴れてきてるようでこれから帰る県境尾根方向の向こうには今回の確認したかった好きな東山が雪かぶってるかどうかも見えたが、残念ながらあの三角の天辺がベッタリ真っ白の姿ではなかった。
ここはいつ通っても遠くからは人が抱き合ってるようにしか見えない根株のある広場。
陽が傾いてきてちょっと寒くなってきたのでここで一息入れて服装も整えてまだ一番先まで行った事の無いヤマメ茶屋まで続く尾根道に。
前は道があるとも思わず一番先まで行く直前で地図上は行けそうとばかり南の国道に真っ直ぐ下りて大変だったが、その時からマークがあるからにはまだ先にちゃんと下りれるところあったのではと気になってたので、今回はそれを確かめるのも目的の一つ。
しかし、その後傾斜はどんどんきつく、もう坂というより崖になり、斑にかぶった雪の下は濡れた緩い土と枯れ葉で滑りまくり。
湿った雪がチェーンアイゼンの下に団子になってしまって短い歯は役に立たず、木とストックとお尻も駆使してずり落ちるように下りていく。
この時はチェーンアイゼンよりちゃんと歯のあるアイゼン持ってくるんだったと後悔したが後の祭り。
もう上り返すのも怖いしそうなるとどこから下りていいかも分からないのでもう必死でとにかく落ちないよう赤ちゃんが這ってるようなスピードで少しずつ少しずつ下りていく。
そのストックも場合によっては超邪魔になり、写真など撮る余裕かけらも無し。
写真だと傾斜があるように見えるが、実際途中手だけでぶら下がった。
こんな所上り下りする人がいるなんて考えられないけど、雪が無ければ何か手がかりが現れるんだろうか。
でもこの傾斜では滑ればただでは済まず、逆に下りるだけなら懸垂し放題といった場所なので、一般的な通り道としては絶対お勧めしない。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
この冬はもうモフモフは終わりか、スノーシューも使い納めかと思いながら諦めきれなかったところに数日前からまた冷え込み。
もしかしたらと思って日々国道のライブカメラなどチェックしてたら何か関西でも日本海側は細々とながら降ってるっぽい。
そこで先日のあまりにモフモフが深すぎて前に進めなかったのも顧み、このくらいの雪なら逆にロングコース行けるんではと、前から気になってた十年という山からの氷ノ山。
そしてこれも以前県境尾根1073から東に派生してヤマメ茶屋に下りる支尾根を端まで行く直前に南の国道に無理矢理下りてしまったが、そこには古そうながら赤のマーキングがあったのでもしかすると端まで行くと下りる道があったのではとずっと気になっていたのを組み合わせ、ついでに万が一東山がまだ白かったら数日後にでも行ければなどといろいろ理由重ねて行く事に。
ところが出だしからヤマメ茶屋の手前で川を渡る橋に何かチェーンが。
しかし、このコースは2020年の山と高原地図にも実線標記されてるし、宍粟市のページにも宍粟天空回廊別選5山の一つとして紹介され、上記地図が引用されてるので、登山者まで通行止めとは考えづらく、おそらくは林道を走りに車が入る事を止めるためかと、その後林道に入ると倒木が多くて車が走れるような状態ではなかったのを見てもそういうことかなと、やはり登山者が登山道通るのは大丈夫なんではないかなと思った。
これに関しては帰ってきてからやはり気になったので宍粟市に電話したところ、、観光協会から公認のローカルガイドさんにまで確認してくれ、どこの誰が何のために張ったのかは分からないが、市として通行止めにしているわけではないので通ってもらってかまわないとの事でした。
その後は分かりやすく歩きやすい道が続いたが、途中一カ所林業作業が終わったところなのか登山道とは別の尾根筋上の杉の木に連続してピンテが巻かれているところがあり、ここは本来登山道が別の尾根に曲がるところだったのに真っ直ぐ行きかけてしまったが、林道が入り込んでるの見ておかしいとすぐ確認して事なきを得た。
それ以外は上部になれば林道が尾根を通っていたりと歩きやすいが、やはりそれほどメジャーなコースではないせいかテープは小さく少なく、積雪期、道が隠れている時は分かりにくいところもあるかも。
ガスの中三ノ丸に着いたのはちょうどお昼だったが、今回は雪の状態も分からず最後のヤマメ茶屋への下降がほんとに通れるのかどうかも分からなかったので最初から氷ノ山までは行かない事も考えており、この時間からプラス往復2時間以上は最後が暗くなって危ないかもと、想定通りここから下りる事に決定。
出発時には南の雲が上がってきて東山も見えたが、期待したような山頂がベッタリ白い姿はなく、この冬は残念ながら諦めるしかなさそうだった。
その後県境尾根から1073で東に曲がってヤマメ茶屋方向への尾根に乗ってしばらくはもう何度も歩いたところで雪もある程度あり、下ってきてガスも晴れてきてスノーシューで快適に楽しめた。
問題だったのはやはりというか、最後ヤマメ茶屋への一気の下り。
下降点に間違いなく赤いマークはあった。
しかし、斜面の状態から見るに今ではほとんど人が通っているとは思えなかったし、そもそもこんな所無雪期であってもほんとに人が通ってるのかと疑いたくなるような傾斜。
最下部はほとんど崖と言っていい傾斜で、岩や木の根などのしっかりした手がかりが多いところならそういうところも通った事は幾らもあるが、とにかく土が腐葉土で柔らかく岩も無く、木もまばらでそのため木の根もそんなに無い。
そこに秋の落ち葉とそのまた上にここ数日新しく降って消え残った雪。
状況としては最悪で、一応チェーンアイゼン着けて下りだしたはものの、だんだんきつくなる傾斜にチェーンアイゼンには湿った雪が団子になり、土が軟らかく手がかりも無いので上り返そうにも崩れそうで怖くて引き返せず、もう必死。
木があるところは掴まり、出だしはまだ立って歩けたので持っていた先を積雪期用にゴムプロテクター外して突き刺さるようになってるストック突き刺し、チェーンアイゼンに付いた雪団子蹴り落としながら、言葉通り這うようにして下りていくが、傾斜がきつくなってきてからはもう立っては下りれず、お尻落とし、時に後ろ向きになり、チェーンアイゼンのわずかな引っかかりに頼って手がかりが無いところも必死でバランス取りながらずり落ちていく。
正直いつ転がり落ちてもおかしくなかったと思う。
せめてチェーンアイゼンなどではなくちゃんと歯のあるアイゼン持ってくればよかったと後悔したし、そもそもこんな所こんな季節に通るんやなかったとも。
最後林道に下りるところはちょっとえぐれた崖で、ほんの2〜3メートルは一瞬足が無くなって木の根にぶら下がった状態になったが、見えない足元必死で探って蹴り込んでなんとか下に降りたった時は思わず叫んだ。
考えてみれば1073の所にはマーク類はまったく無いし、そこから東への尾根上にも後半ヤマメ茶屋が近くなってきてから幾つか赤いマーキングとテープが出てくるだけで、これも昔の林業の跡かもしれず、そもそも登山用のマーキングでは無い可能性が高い気がする。
もしかしたら無雪期なら自分が発見出来なかったもっと安全なルートが側にあったのかもしれないが、それにしてもこの最後の崖は普通に通れるような場所ではなく、人には決して勧めない。
となるとこの尾根は通れないのかという事になるが、もしもどこか別のところに安全な出入り口があるなら是非知りたいと思う。
というわけで、今回は最後の最後で一気に疲れた山行でした。
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