十勝~襟裳岬
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- GPS
- 128:00
- 距離
- 66.1km
- 登り
- 3,563m
- 下り
- 3,980m
コースタイム
一年班春メイン 十勝〜襟裳岬
〜国道が核心だったとは〜
L柴部(4 AL山下(4 M市川金子玉木渡邊(1
〈時間とルート〉
Day1 尾根取り付き(6:00)十勝岳(10:30)楽古岳(12:30)楽古先(13:00)=Ω1
晴れ。昨日の雨のおかげか固く、ラッセルなし。尾根上は時々土が出ており、雪庇はなし。十勝は快晴で今後の道のりを遠く望む。稜線上も固くここから全日ラッセルなし。日高側は土出ている。・1285先コルで遅れがちな柴部の灯油を金子へ。楽古手前は固く急。EPにしても良かったかも。楽古からの下りはEP。楽古先の掘れるところでΩ1。製作時間3h。
Day2 Ω1(6:20)ピロロ(8:50-9:10)広尾JP(13:00)JP二つ先のポコの西尾根上(13:30)=C2
晴れ。10分寝坊したが金子のおかげで起きた。ピロロ手前ポコからは岩出ておりEP。ピロロでスノーシューに戻すが岩稜出てきてすぐにまたEP。緊張する岩の巻きが連続する。・1188手前コルからスノーシュー。・1221の登りは全く雪がなく、ハイマツの藪上を行く。その先は何もなく広尾JPまで。遠くから見た感じ・998南は泊まれそうにないので、適当な尾根おろしてC2。
Day3 C2(5:50)国境JP(9:30)・936南コル(12:20)・936の二つ先のポコ(12:40)=C3
晴れ。早起きし過ぎて出発前に大富豪。ポコからしばらくハイマツの出た急な下り。・998南はやはり、一人ならともかく大人数では泊まれなさそう。国境JPまでは急な登り。ピーク付近はバランス感覚を求められるハイマツ歩き。・936までは十勝側に雪庇。・936の下りは最初スノーシューでバックステップ。一段降りたところでGAPあり、EPに換えた。急な下りと笹藪に苦戦しつつ下る。予定テンバは1人なら泊まれそうだが6人は無理。二つ先のポコでC3。
Day4 C3(6:20)・1009(11:40)・1005(13:00)=C4
晴れ。DFのすす掃除などしていたら少し遅くなる。Eストックで出発し、・668からスノーシュー。その先のポコまでの登りで柴部のスノーシューが壊れ、片足Eにする。・752の下りは急で、gapやBSするところも。・869の手前で休憩がてら柴部のスノーシュー修理。・1009〜・1005は細くEP。雪少ないせいか細く、とても緊張する。敗退が頭をよぎるが風もないので慎重に進める。ここが本メインのハイライトか。・1005から少し下ろしてC4。
Day5 C4(6:10)豊似(12:00)オキシマップ(14:00)=C5
晴れ。・1005の下りは木が生えているが足場悪いのでEストック。二点鎖線外れるところから・964手前は細いのでEP。豊似の登りで柴部のスノーシューが完全に破断し片方アイゼンに換えたが、大幅にペースダウン。オキシマップへの分岐からは空身で豊似At。分岐からの下りは滑る笹藪や石の転がる巻きが多く、アイゼンの方が楽なのでEストック。オキシマップでC5。焚き火をし、スノーシューを荼毘に付す。渡邊からのソーセージが美味しい。夜はパー食いっぱいでお腹いっぱい。一年目すごい。夜中は風強く、テントバサバサ。今日オキシマップまで来られて本当に良かった。
Day6 C5(6:00)林道(7:20)襟裳岬(12:30)
くもり。尾根を降りる。途中からはツボ。林道に着いたところで運動靴に替える人は替えて、各自岬を目指す。岬に近づくにつれ、振られる風〜飛ばされる風。まとまって行った方が良かったかも。車に荷物積むのも一苦労。貫徹の喜びもそこそこに退避して温泉とはげ天へ。回送してくれた中札内村の方に感謝。
〈パーティ〉
1年班春メイン貫徹
柴部 オバテ忘れ(コンビニでゴム手袋買って入山)、スノーシュー破壊
金子 Eで転倒(day2)小滑落(day4)、準備早い
〈感想〉
柴部 ALとMがしっかりしていたから行けたと思う。あと天気。思っていたより技術的に難しいところが多かったし2人で4人みるのはやっぱり難しかったけれどみんなちゃんとついてきてくれてよかった。一年目のパー食にかける熱意は見習いたいと思った。最後に山下とまたメインに行けて感慨深かった。ありがとう。
山下 最後のピークを後にし、雪が溶けて開放的な草原のようになった場所で一年目が子犬のようにコロコロ笑って戯れているのをみたとき、なんとも言えない充実感に満たされて涙が出そうになった。素晴らしいメインでした。忙しい中頑張ってくれたLとかわいいかわいい一年目、そしてルームでの四年間と北海道の大自然に感謝。
市川 天気に恵まれた素晴らしいメインでした。恵まれすぎて、もう少し山にいたかったという思いがあるほどです。1年目のうちにメイン完徹できてよかったです。パーティに感謝!
金子 急な下りや細い稜線、スノーシューでのハイマツ漕ぎや襟裳岬での振られる風など、イベントに富んだ楽しいメインでした。4人ものМを2人で連れて行ってくれたLsに感謝。
玉木 初めて貫徹できて超嬉しかったです。天気とパーティとパー食に恵まれ、もっと冬山に行きたいと思うメインでした。本当にありがとうございました。
渡邊 夜明けがとても綺麗で、進むにつれて海が広くなっていき素敵な日高でした。パーティのみなさんと楽しく行けてよかったです。ありがとうございました!!
天候 | 主に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
私は青木さんチルドレンなので、テントを持ち、いつも端を選び、イグルーには最後に入って雪まみれになりながら出口を閉める、青木さんみたいなLになりたかった。
辛いときに柴部大丈夫?って夢に出てきてくれるのは未だに青木さんである。
重荷は持てないけど端っこで寝るのとイグルー閉めるのはやってた。少しは近づけたかしら。
それにしても3年前に歩いたはずのルート、全く覚えていなくていかに自分が何も考えずについていくだけのMだったか思い知らされた。
私もあおきっずだが、青木さんへのラブレターは柴部が書いてしまったので笠井さんについて書こうと思う。
笠井さんから学んだこと第一位は山で辛い場面を工夫によって快適にするという姿勢であり、笠井さんのかっこいいところ第一位は山にInto The Wildを持ってきていたところであり、笠井さんの優しいところ第一位は時間待ちの時に出していたシュラカバを後輩に奪われても怒り出さなかったところである。
今回のメインでは私の遺伝子を汲んだかのような図々しさを持ち合わせているMのW邊がテント内でのびのびしているのをみて柴部と笑い合うシーンが多々あった。
私が当時の青木さんや笠井さんをひよこにとっての親のように信じきっていたように、私も今回彼らにとって美しい存在であれたとしたら嬉しい。
しかしやがて彼らも気づくだろう、神に見えた当時の四年目も自分と同じ人間で、水面下で必死にバタ足をしていたのだということに。
そう思えるようになったらそれは彼らが成長した証であるが、私は化けの皮が剥がれる前に札幌を去ってしまおう。
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