蔵王山
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- GPS
- 04:08
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 407m
- 下り
- 404m
コースタイム
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:06
天候 | 晴時々霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
蔵王温泉のホテルに宿泊できることになったので、スキーついでに半日雪山登山をすることにした。熊野岳だけだと物足りないので、馬ノ背を通って御釜を眺めながら刈田岳まで往復することにした。
ホテルの駐車場に駐車してロープウェイに乗車。麓は雪が舞っていたが、次第に晴れ、眼下には雲海が見えた。乗り継ぐこと1回で地蔵山頂駅に到着。標高はすでに1661m、ロープウェイ駅内の気温は-7℃だ。風も吹いており寒い。建物から一歩外に踏み出すと、すぐそこにスノーモンスターが林立していた。例年よりは発達していないようだが、今シーズン前半の壊滅的な状態から、よくぞここまで復活したと思う。来週は気温が上がるようなので、タイミング的に最高だった。
明瞭なトレースを辿って地蔵山頂へ。登山道脇の棒に霧氷がよく発達しており、冬山に来たことを実感する。このあたりの地形には詳しくないため、どれがどれだかよくわからないが、飯豊、朝日、月山あたりの大きな山が格好良い。
熊野岳への直登はややトレースが薄く、少し避難小屋方面への巻道へ入ってしまった。視界は良いので復帰は容易だったが。少し歩きづらく、何度か踏み抜いた。
大きな氷の塊がいくつかある山頂に着き、写真を撮るため看板がないか探す。そのうちの1つが、氷に覆われた熊野神社の建物だと気づくまでには、時間がかかった。奥羽山脈の冬は、樹木だけでなく、建造物もスノーモンスターに変えてしまうのだ。一旦そうだと思うと、この塊は鳥居で、この塊は石碑で、と物のレイアウトが分かってきた。標柱の高さより長い霧氷を着けた、熊野岳山頂の看板を見つけて写真を撮り、風の陰で休憩した。
刈田岳へ下るトレースが分からなかったため、ひとまず熊野岳避難小屋方面へ下ったが、そこから見えた馬の背もトレースのない雪原だった。登山道脇の棒に沿って下っていく。
これまでと打って変わって、平坦で静かな雪面に、ズモズモと足跡をつけていくのが楽しい。ところどころ凍っていて、何度か滑って転んだが、滑落の危険はなく、最後までツボ足だった。雪に埋もれた御釜やレストハウスを横目に、刈田岳まで歩いた。
刈田岳山頂の刈田嶺神社も氷に覆われていた。熊野神社より大きくて迫力がある。ここにも石碑らしい柱状の氷があるが、何が立っているのかさっぱり分からない。これを建てた誰かの思いも情報も、すべて雪と氷で塗りつぶしてしまう、雪山の無情な美しさを感じた。
来た道を辿って熊野岳避難小屋へ登り返す。次第にガスが上がってきて、視程10mほどの霧になった。風も8m/sほどあり顔が痛い。登山道沿いの棒とトレースを頼りにトラバース道に入る。直登ルートと合流後、地蔵岳の巻道にトレースはなく、山頂をまた踏んでロープウェイ駅へ下った。
帰りに蔵王地蔵尊を見に行くと、高さ236cmの地蔵尊像が、首から下まで雪に埋もれており、雪深さを改めて思い知った。ロープウェイ駅からは、置いておいたスノーボードでスキー場を下った。標高を下げると次第に晴れて風も弱くなり、快適な滑走を楽しみつつ、ホテルまで戻った。
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