火打山越え 3月パウデー

2024年03月10日(日) ~ 2024年03月11日(月)

• GPS: 10:07
• 距離: 18.1km
• 登り: 1,088m
• 下り: 2,504m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:54
• 休憩: 0:00
• 合計: 4:54

10:53 スタート地点
13:22 13:22 三田原山
15:48 高谷池ヒュッテ

2日目

• 山行: 5:06
• 休憩: 0:02
• 合計: 5:08

7:19 宿泊地
7:31 7:31 天狗の庭
9:35 9:37 火打山
12:08 12:08 第二ゲート
12:14 12:14 第一ゲート
12:26 ゴール地点

天候

1日目午後から晴れ、夜無風快晴で星が降る。2日目稜線は風強め。燦々と輝く太陽。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

笹倉温泉意外と本数あるし18時まであるので余裕ぶっこいて温泉2回入れる

コース状況／危険箇所等

1日目南面は雪崩に特に要警戒。歩く分には歩きやすいパウ。

その他周辺情報

笹倉温泉露天風呂は冬季閉鎖。泉質よし。
糸魚川駅前は夜まで待たない限り食事の選択肢が微妙

写真

3/10 10:55

新幹線からの在来線、そしてバスという気候変動に優しいゲレンデアクセスでスタート。当然遅い時間ですが、午前は荒天のためちょうどいい。
スキーケースやスニーカーまで背負って登り始めます。ピカピカの第三高速リフトのおかげで三田原山が近い！
先行者はゲレンデトップで入れ替わるように出発していきました。

3/10 11:12

先行していたスプリット二人組を抜かすとスキー老夫婦に追いつく。この先ラッセルを代わる代わる進めて三田原まで。

3/10 12:20

南面の積雪は不安定。
ストックを刺すとパキッと割れた雪面。さらにワッフ音もはっきりと聞こえた。ストックを強く差し込むと、15-20cm下にクラストした硬い層。
教科書みたいなシチュエーションだが……？

3/10 12:34

老夫婦は南面へドロップ。
私とスプリット組はこのまま高谷池ヒュッテまで。
景色は一時雲海の装い。

3/10 12:34

ヒョコっ
ストックのバスケットが脱走したが、脱走の瞬間を目で捉えたのでスコップで掘り起こす。よく道具屋で安く売ってるGabel は値段の割にいい感じだけど、作りが甘いのでこういうところ要注意。累犯3回。

3/10 14:09

スプリット組は小さなコルを超えて小ピークから落とすという相談をしていたので、先にドロップ。黒沢池横断中は風が強くて寒いのでさっさとモードチェンジして登りかかる。
ラッセルで茶臼山下のコルまで一気に登る途中、空腹に見舞われて斜面で休憩。スプリット組は池で休憩してて遠いまま。

3/10 15:06

乗り越えたところで合流し、ヒュッテを探して散歩。何度も来ているようだ。

3/10 15:56

雪おろしをして休憩〜。暇だ。スプリット組は鍋セットをたくさん持ってきて小屋泊の醍醐味を極めている。こちらは乗り換えの途中で往復20分歩いて妙高高原のセブンイレブンで手に入れた食材だけ。布団を温めることに専念する。

3/10 17:22

スプリット組は天狗原までトレースをつけると言って散歩に行き、夕方帰投。
お酒を少しいただいたりして和気藹々と過ごす。

3/11 7:26

彼らは4時前にヘッデンスタートで火打、戻ってきて妙高外輪山を回って帰るらしい。
私は日の出を小屋で見届けてから朝飯を取り、ゆっくりスタート。
新月の星空も朝焼けの火打や北アルプスも、携帯が冷えすぎて取れず。
ようやく出発して歩き始める頃に彼らはちょうどドロップ。

ところで雪庇下に大きめの雪崩。やはり昨日の南向き斜面は不安定か。

3/11 7:43

スプリットのトレースは風で吹き飛んでいたのと、彼らは稜線に一気に上がったものの、私は勾配変化や風を嫌って別のルートを取る。だらだらと雷鳥平を巻いて稜線に上がると日本海。

3/11 8:02

妙高とギリギリ朝のグラデーション

3/11 9:18

妙高と爆風

3/11 9:26

着
焼山、雨飾、高松、……と、百山でよく見る頸城山塊がよく見える。
北アルプスは昨晩は白馬の街明かりに照らされてほんのり浮かび上がっており、それもまた美しい。

3/11 9:40

日本海ブルーと糸魚川

3/11 9:47

落とす斜面を見定めつつドライパックパウを降りる。

3/11 9:50

ここだ！
しばらく落としてから岩下で止まって雪煙でくすむ稜線を振り返る。

3/11 9:50

北面台地を見定める。あれが賽の河原ね……

3/11 10:06

振り返る。自分だけが引いた一本のシュプールと入山者のトレースが交わったところで歩きに転換。

3/11 10:11

焼山は今日も焼けている。賽の河原を渡ったあと、ほんの少しだけ登り返してからオートクルーズで落とす。そのうちトレースに再会するも、降りにくいところは頭を使ってがっつり引き直し。第二ゲートあたりからは高速道路でこれまた楽し。

梶屋敷から。多分このライン。

撮影機器：

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

ioriveur

実は人生初のお泊まり山スキー。
山を越えるというのが好きで火打越え。里で必要なスキー袋やスニーカーもザックに詰めるのと、前日スーパーに行きそびれたためカロリー重視の味気ないコンビニで揃う夜食。セブンイレブンのスープの塊は軽くていいね。
ヒュッテは前評判通り充実の寝具。ただし潰れかけの布団なので激冷たい。寝袋と併用して快適に。

3月とは思えない豊富な底のないパウダーで最高。ただし日差しと花粉は3月なので、北面台地はウエットアンドクシャミまみれ。
笹倉温泉でガッツリぽかぽかに。