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Yamareco

記録ID: 656491
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

穂高・明神岳東稜から主稜

2015年06月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
05:38
距離
14.0km
登り
1,777m
下り
1,773m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

05:15 カッパ橋
05:50 明神館
06:00 信州大・旧養マス試験場
06:25 下宮川二俣
07:10 宮川のコル
08:25 ヒョウタン池 〜  08:40
10:40 東稜の頭 〜  10:50
11:10 バットレス取り付 〜  11:30
11:40 バットレス終了点 〜  11:55
12:10 明神岳 〜  12:15
12:35 2峰
13:05 4峰
13:30 4・5のコル
13:40 5峰 〜  13:55
14:15 5峰西南稜肩の台地テント場
14:50 トラロープ帯上部コル
15:05 トラロープ帯下部コル(2260m)
16:10 岳沢登山道7号標識 〜  16:15
16:40 岳沢登山道入口
16:50 河童橋

【お断り】
ルート図は、スマホGPSアプリ=山旅ロガーのログで書かれていますが、
その時間は編集していますので全く出鱈目です。
上記コースタイムを参照下さい。

天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡第一駐車場よりタクシー相乗りで上高地入りしました。
でも梅雨に近い時期ですので入山者が居ないから相乗りされる方がなかなか見つかりませんでした。
タクシー代金は、沢渡駐車場から大正池までが3500円、上高地バスターミナルは4200円です。
駐車場代は1日600円に値上がりしていました。
1日とは、0時から24時までなので、夜、例えば23時半に到着して駐車場に入れてしまうと僅か30分で600円かかります。
コース状況/
危険箇所等
残雪の様子
・ヒョウタン池の手前、上宮川を横切る夏径は雪に埋まっていますが、雪の上端を巻いたので雪には乗らずに池まで行きました。
・ヒョウタン池とラクダのコブは共に雪に埋まっていて、テント設営の場合は雪の上になります。
 ヒョウタン池からは融雪水がチョロチョロ流れていて利用できそうです(朝晩は断水すると思われます)。
・5峰西南稜肩の台地テント場は長さ10m幅3m程の雪田で今週末には消えそうです。
※以上のように歩く分にはアイゼンもピッケルももう必要ありません。

径とブッシュ
・ヒョウタン池までは元(?)夏径なので歩きやすく、ブッシュは皆無です。
・池から明神岳山頂までは踏み跡が明瞭です。なのでブッシュも「漕ぐ」と言う程ではありません。
・明神主峰から5峰までは、気分爽快な稜線散歩です(2峰へは3級程度の快適クライミング)。
・5峰西南稜は、トラロープ帯より下部で、真っ直ぐ行かずに左手へ、と言うところが3箇所あります。
 最上部の左手へは、真っ直ぐ行かずに左手の背丈程の登り返しになり、
 下部の2箇所はやはり真っ直ぐ尾根を行かずに左手斜面を下ります。
 いずれもしっかりピンクテープを追いかけていれば岳沢登山道7号標識へ踏み跡を降りてこられます。

カッパ橋と岳沢
穂高入山時のお約束のワンショット
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カッパ橋と岳沢
穂高入山時のお約束のワンショット
小梨平のテント場
登山ではなく、飲みに来て居られる感じです
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小梨平のテント場
登山ではなく、飲みに来て居られる感じです
明神橋と明神東稜
目立つコルがヒョウタン池のコルです
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明神橋と明神東稜
目立つコルがヒョウタン池のコルです
明神橋を渡って上流へ100m程で信州大・旧養マス試験場へと入っていきます
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明神橋を渡って上流へ100m程で信州大・旧養マス試験場へと入っていきます
養マス試験場、今は小難しい名前に変わっています
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養マス試験場、今は小難しい名前に変わっています
この橋を渡るとヒョウタン池への登山道となります
標識の字は薄くて近くからでないと読めません
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この橋を渡るとヒョウタン池への登山道となります
標識の字は薄くて近くからでないと読めません
すぐにもう一つの橋を渡ります
その後は踏み跡がしっかりと残っています
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すぐにもう一つの橋を渡ります
その後は踏み跡がしっかりと残っています
下宮川右岸段丘に付けられた径を詰めるとここで河原へおろされます
すぐ上流左岸の赤ペンキの岩から右手の支沢に入ります
支沢と書いても水はありません
この支沢に入れば、もう宮川のコルまで径迷いの心配はありません
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下宮川右岸段丘に付けられた径を詰めるとここで河原へおろされます
すぐ上流左岸の赤ペンキの岩から右手の支沢に入ります
支沢と書いても水はありません
この支沢に入れば、もう宮川のコルまで径迷いの心配はありません
宮川のコルの直前はひどいザレです
どの石に乗っても崩れるので踏み跡はどこにも残っていません
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宮川のコルの直前はひどいザレです
どの石に乗っても崩れるので踏み跡はどこにも残っていません
宮川のコルから見る梓川
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宮川のコルから見る梓川
宮川のコルから東稜を見る
この先は10m間隔ぐらいで赤ペンキ印がヒョウタン池まで続きます
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宮川のコルから東稜を見る
この先は10m間隔ぐらいで赤ペンキ印がヒョウタン池まで続きます
霞沢岳と六百山を振り返る
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霞沢岳と六百山を振り返る
明神4峰東稜の末端で径は一旦10m程下降します
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明神4峰東稜の末端で径は一旦10m程下降します
目指す明神岳主峰が見えてきました(って、どれ?)
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目指す明神岳主峰が見えてきました(って、どれ?)
上宮川の残雪の上端を横切りました
夏径はずっと右下で、今は雪の中です
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上宮川の残雪の上端を横切りました
夏径はずっと右下で、今は雪の中です
ヒョウタン池直下
池の残雪の融水がチョロチョロ流れていました
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ヒョウタン池直下
池の残雪の融水がチョロチョロ流れていました
ヒョウタン池はまだ残雪に埋まっています
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ヒョウタン池はまだ残雪に埋まっています
池から東稜を見上げる
踏み跡が残っているので適当に登っていきます
5
池から東稜を見上げる
踏み跡が残っているので適当に登っていきます
第一階段
浮き石を掴んだり乗ったりしないように、お好きなところをどうぞって言う場所です
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第一階段
浮き石を掴んだり乗ったりしないように、お好きなところをどうぞって言う場所です
ン? 君は?
デカイな〜
丸々太って強そうね
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ン? 君は?
デカイな〜
丸々太って強そうね
花壇を登っているようで足の置き場に気を遣います
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花壇を登っているようで足の置き場に気を遣います
第一階段の上からヒョウタン池を振り返る
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第一階段の上からヒョウタン池を振り返る
上部ではハイ松のこんなトンネルも
踏み跡が濃いので藪漕ぎという程ではありません
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上部ではハイ松のこんなトンネルも
踏み跡が濃いので藪漕ぎという程ではありません
お〜っ、やっと主峰(明神岳)、2峰、3峰、4峰が見えてきた(って、どれ?)
ここまで来れば東稜の頭もあと少し、頑張れ〜
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お〜っ、やっと主峰(明神岳)、2峰、3峰、4峰が見えてきた(って、どれ?)
ここまで来れば東稜の頭もあと少し、頑張れ〜
主峰から5峰
このあとこれを縦走します
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主峰から5峰
このあとこれを縦走します
やっと着いた東稜の頭
苦しい登りはここまで
(バットレスから主峰までは惰性で登れます)
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やっと着いた東稜の頭
苦しい登りはここまで
(バットレスから主峰までは惰性で登れます)
東稜の頭から見る主峰
まさかラクダのコルに雪があるとは・・・
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東稜の頭から見る主峰
まさかラクダのコルに雪があるとは・・・
バットレス
あ〜っ主峰が写真から切れている
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バットレス
あ〜っ主峰が写真から切れている
バットレス取り付から東稜の頭を振り返る
あなた、頭に剃り込み入れてますネ
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バットレス取り付から東稜の頭を振り返る
あなた、頭に剃り込み入れてますネ
バットレス登攀中
取り付いて右手の凹角に入りました
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バットレス登攀中
取り付いて右手の凹角に入りました
バットレス登攀中
その凹角から右のフェースに移りました
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バットレス登攀中
その凹角から右のフェースに移りました
バットレス登攀終了点から、茶臼の頭、奥又白池周辺、横尾、常念岳、登ったけれどどれだかよく分からない蝶ヶ岳
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バットレス登攀終了点から、茶臼の頭、奥又白池周辺、横尾、常念岳、登ったけれどどれだかよく分からない蝶ヶ岳
バットレスから上部
ここも浮き石だけには気を付けてどこでもどうぞのルートです
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バットレスから上部
ここも浮き石だけには気を付けてどこでもどうぞのルートです
着いた〜
明神岳主峰
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着いた〜
明神岳主峰
登って来た東稜を見下ろします
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登って来た東稜を見下ろします
2峰、3峰、4峰
やっぱり主峰からはカッパ橋は見えません
さあ目の前の2峰から5峰へ縦走しましょう
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2峰、3峰、4峰
やっぱり主峰からはカッパ橋は見えません
さあ目の前の2峰から5峰へ縦走しましょう
2峰から主峰を見る
左の前穂はガスの中、残念
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2峰から主峰を見る
左の前穂はガスの中、残念
2峰から3峰を見る
この3峰は岳沢側を巻きました
遙か下にはカッパ橋
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2峰から3峰を見る
この3峰は岳沢側を巻きました
遙か下にはカッパ橋
3峰の巻き径から4峰と5峰
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3峰の巻き径から4峰と5峰
4峰側から3峰を振り返る
4
4峰側から3峰を振り返る
4峰から見る東稜
4峰の下降途中から見る5峰
3
4峰の下降途中から見る5峰
5峰のピッケルと我がザック
3峰と4峰しか見えません
主峰と2峰はガスの中です
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5峰のピッケルと我がザック
3峰と4峰しか見えません
主峰と2峰はガスの中です
5峰から見るカッパ橋
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5峰から見るカッパ橋
5峰から見る西穂の稜線
今日は一日中ガスがかかっていました

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5峰から見る西穂の稜線
今日は一日中ガスがかかっていました

5峰西南稜肩の台地テント場
左手に雪田はもうありません
もう一段下に小さな雪田が残っていました
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5峰西南稜肩の台地テント場
左手に雪田はもうありません
もう一段下に小さな雪田が残っていました
この三角ピークが見えると稜線の景色とはお別れで樹林帯が始まります
岳沢登山道7号標識までガマンガマンの800mの下降の始まりです
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この三角ピークが見えると稜線の景色とはお別れで樹林帯が始まります
岳沢登山道7号標識までガマンガマンの800mの下降の始まりです
岳沢登山道7号標識
フーッやっと降りてきました
ちょっと休ませて下さい
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岳沢登山道7号標識
フーッやっと降りてきました
ちょっと休ませて下さい
カッパ橋まで無事に帰ってきました
今日一日ありがとうございました

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カッパ橋まで無事に帰ってきました
今日一日ありがとうございました

感想

明神岳東稜から主稜縦走に日帰りで行ってきました。

明神岳東稜を秋口に登られた人の記録では「ブッシュがひどい」ということだったので、数年前の5月連休に小梨平にテントを張って日帰りで登ったことがあります。
最近の明神東稜の無雪期の記録で「ブッシュ」のことを書いて居られる人は少ないので、どうやらさほどの「ブッシュ漕ぎ」は無さそう、と言うことと、数年前に登った時は途中でヘロヘロになってとても5峰へ縦走する力無く、明神岳と前穂高とのコルから奥明神沢を岳沢小屋へと下ったので、ここはやっぱり明神東稜と5峰への主稜縦走をつなげておきたかったので行ってきました。
実は1週間程前の平日に出かけたのですが、ヒョウタン池の手前で10時になり、そのまま登っても最終バスに間に合うように上高地には戻れそうにないと、その日は諦めて降りてきました。
沢渡初発のバスで上高地入りしても、河童橋スタートが7時になってしまいとても日帰りできる時間ではありません。
それで6月2日に霞沢岳を日帰りされた kitainotori さんのレコを参照に、今回は、沢渡第一駐車場からタクシーで上高地入りしました。
ただそれも、横尾から涸沢入りするというご婦人と何とか相乗りできたぐらいで、タクシーの運転手さんの話しでは、梅雨の時期に釜トンの開門に合わせて上高地入りする人はほとんど居ないとのことでした。

バットレスの登攀用にと20mロープ、クライミングシューズ、ハーネス、スリングと色々持ち込みましたが、ロープやヌンチャグは不要でした。
クライミングシューズを履き、ハーネスにつけたスリング2本でセルフビレーを掛け替えながら登っていけば、途中で写真を撮る程の余裕で登っていけました。

この日、1日晴れてはいたのですが、前穂高から奥穂・西穂の稜線はガスが切れず景色は残念でした。
そのため、岳沢重太郎新道の紀美子平から前穂高までの残雪状況も確認できませんでした。
奥又白池周辺はまだまだ雪で真っ白でした。

日帰りで楽しむ明神岳、
今回で東西南北4つのコースから登ることが出来ました。


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コメント

素晴らしいですね!
こんにちは。日帰り明神、しかも縦走も。参考になりました。
2015/6/9 0:38
Re: 素晴らしいですね!
tiheisen00 さん、

早速のコメントありがとうございます。
しかもこう言うコメントをいただけると書いた甲斐があってホント嬉しいです。
ありがとうございました。
2015/6/9 1:12
まだまだヤレる(笑)
atosukoshiさん こんばんわ

昨年atosukoshiさんのレコを参考に明神主稜を歩けました。
今年は東稜を歩きたいと思ってますが、バットレスの難易度が
他の方のレコではイマイチ判らず下見に行こうと思ってた所
詳しく、解りやすいレコを上げてくださり大変参考になりました。
これで下見なしでも行けそうです。
あと少しなんて謙遜ですね〜
まだまだヤレる、いやバリバリ現役ですよ
今後もワクワクするようなレコお待してます。
2015/6/11 19:50
Re: まだまだヤレる(笑)
higaerisazen さん、こんばんは。

嬉しいコメントありがとうございます。

> バリバリ現役ですよ

無雪期の軽量ザックならまだ何とか頑張れていますが、雪がつくと一気にヘナチョコです。
higaerisazen さんの積雪期の恐ろしいパワーにはまるで近寄れません。

明神岳東稜、お天気の良い日に楽しんできて下さ〜い
2015/6/12 0:29
行ってみたくなりました
atosukoshi さん、こんにちは。
バットレスの具合が気になっていて、なかなか行けそうで行けない感じでしたが、行ってみたい感じになってきました。
掛け替えながら登れるということは、支点の間隔は狭いということでしょうか?
ロープが要らないとなれば、嬉しい限りです。荷物がなければ、割と楽に日帰りできそうです。素敵なレコ、ありがとうございました。
2015/6/17 14:19
Re: 行ってみたくなりました
misuzu さん、こんにちは。

残置ハーケンは多かったですし、
写真を撮る時でさえA0はしなかったです。
藪岩の楽しさは無いですが、見晴らしの良い爽快な岩稜を楽しんできて下さ〜い
2015/6/17 23:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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