記録ID: 6573181
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積雪期ピークハント/縦走
北陸
【奥越】春浅き姥ヶ岳(平家平と奥ヶ原)
2024年03月23日(土) [日帰り]
福井県
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,063m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
天候 | 終日,雨(稜線上は風雨強し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<積雪状況> ・ 登り出しでは30cmほどだが,平家平上部まで行くと2mほどの積雪があり,意外にまだまだ雪がある印象。直近の冬の嵐で降った新雪に山行当日の雨が加わって雪質は最悪で,激重ラッセルが続き非常にしんどかった。足元をスノーシューにするかワカンにするかで迷ったが,少なくともこの日はスノーシューにして正解だった。 <平家平> ・ 平家平は林道や登山道が張り巡らされているが,十分積雪がありどこでも歩ける状態なので,大トチと姥ヶ岳に向けて直登するルートを取った。下部は植林が多く微妙な林相だが,上部は大きめのブナやトチノキが多く見られ,素晴らしい。 <奥ヶ原> ・ 姥ヶ岳の北西に広がる巣原川源頭部(横越谷)の緩傾斜帯は,地元では「奥ヶ原」と呼ばれているそう。春にはミズバショウの群落がみられる一帯。今回の山行では稜線を通る夏道を無視して,この奥ヶ原を横切って姥ヶ岳へ直行するルートを取った(「屏風山脈の旅」には,昔は実際にこのようなルートで山仕事の道が付いていた旨が記載されている)。大きなブナが多く,たおやかな地形とあいまって(天気さえよければ)もっと散歩していきたいと思える空間だった。 |
写真
感想
姥ヶ岳は,冬には極端に遠い山となる。今冬の冠山トンネル開通で通年通行化したお隣の国道417号線とは対照的に,温見峠越えの国道157号線は長大な冬期通行止め区間を保ったまま,その沿線の山々は今も静かに雪に埋もれ続けていて,姥ヶ岳もそうした山の一つだ。
だから,今回の山行でも冬季通行止めの始点の真名川ダムから歩く気まんまんだったのだが,実際に現地に来て見ると,おやおや? これはなんと…。
当日はあいにくの雨で,標高を上げても期待に反して雨のまま。雨で腐ってしまった新雪や,霧の向こうの谷底から響いてくるミソサザイのさえずりに,冬の終わりと,春の訪れを感じる山行となった。眺めはなくても,平家平や奥ヶ原のブナの森とたおやかな地形の妙は十分楽しめた。雪さえあれば本当にどこにでも歩いて行けそうな場所で,天気さえよければ,もっとあちらこちら散歩していきたくなるような山域だった。今度はきっとスキーで再訪するだろう。
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