名取川水系 大行沢&カケス沢右俣 ナメと沢宴会満喫
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 670m
- 下り
- 664m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:20
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:50
天候 | 6/20 曇り 夜から雨 6/21曇り時々晴れ 午後から豪雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
インターから近くにローソンとサンクスあり。秋保温泉にもコンビニ2軒あり。 二口キャンプ場駐車場に車を止めて仮眠。隣にトイレがある。 出発前に大東岳登山口に移動(車で2分くらい)。10台くらい停められるが、この日はほぼ一杯だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大東岳裏登山道を1時間ほど、京淵沢を過ぎて枝尾根を乗っ越したあたりで沢へと下降して入渓。 【大行沢】 下流部はカットして、上流部分から入渓。入渓してしばらくすると、延々と続くナメ地帯。最後の双門の滝は右からだと楽々登れる 【カケス沢右俣】 出合までは避難小屋から登山道は15分ほど下る。「北石橋」への分岐を曲がるとすぐにカケス沢の出合に着く。ここに荷物をデポした。 最初の5m滝は右壁のクラックを使ってチャレンジするものの返り討ちに。少し戻って右から高巻いた。 核心は2段12m滝。右のバンドからトラバースして登っていく。落ち口に向かう最後の1歩が悪く緊張した。過去の記録を見ると、途中の潅木からランニングビレイがとれるようだが、下部で1箇所とれるくらいで、ちょうどランニングがほしい上部ではめぼしい場所がなかった。 その上は2m滝が2つ連続、トイ状の3m滝はつっぱりで通過した。 次の4m滝は右から。ホールドが細かいが登れる。念のため後続にロープを出した。 その先は2m程度の滝がいくつも連続する。 北石橋はとにかく圧巻の一言。 |
その他周辺情報 | 秋保温泉街の外れにある日帰り湯・市太郎の湯へ。800円/人。 二口温泉にあった磐司山荘は休業中だった。 http://akiu-sizen.co.jp/ichiyu.html 遡行図等は『ヤマケイ入門&ガイド沢登り』(山と渓谷社、2013年4月発行。黄緑色の本)を参考にした https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784635043922 登山届は大東岳登山口のポストに投函した。 |
写真
装備
個人装備 |
沢の標準装備に加えて<br />グローブ(指あきのもの)<br />雨具<br />帽子<br />ヘルメット<br />着替え<br />登山靴(ローカットあるいはミドルカットなどなるべく軽いもので。使用は下山のみです)<br />登山靴用靴下<br />サブザック(メインザックは避難小屋にデポ)<br />初日昼ご飯<br />行動食<br />非常食<br />プラティパス<br />地形図<br />コンパス<br />笛<br />ヘッドランプ<br />予備電池<br />常備薬<br />保険証<br />携帯<br />時計<br />タオル<br />ナイフ<br />カメラ(あれば)<br />ハーネス<br />確保機(ATCかエイト環)<br />安全環付カラビナ×2<br />カラビナ×2<br />スリング(長さが違うものを複数)ロープスリング(プルージック用に)<br />渓流シューズ<br />シュラフ<br />シュラフカバー<br />食器<br />チェーンスパイク(あればなおよい。高巻き時にあると重宝)<br />セルフビレイランヤード(あればなおよい)<br />タイブロックor登高器か(あればなおよい)
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共同装備 |
ロープ30m<br />フローティングロープ<br />バーナー&ガス<br />調理器具<br />調味料(油
醤油
塩
片栗粉
レモン汁
胡椒
砂糖)<br />のこぎり<br />ツェルト<br />着火剤→
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感想
東北・二口山塊 名取川水系大行沢・カケス沢右俣
東京金曜発の1泊2日。遡行グレードはカケス沢右俣で2級下。初心者2名同行だったので、今回は大行沢下流部のゴルジュ帯はまとめてショートカット。京淵沢先のナメ手前から入渓した。
噂に聞く「天国のナメ」は実に壮大。ブナの巨木に囲まれて、アスファルトのように延々と緩やかに続く一枚岩の大ナメに歓声上がりっぱなしで。奥秩父・釜ノ沢の千畳のナメもすごいと思ったけれど、こっちは比較にならないくらい。
同行者はまだ沢3回目くらいだけれど、それでこのナメを見たら、きっと他の沢のナメがちゃっちく見えてしまうに違いない。
ブナの巨木に囲まれて、緩やかなナメに流れる水音。ときおり鳥の鳴き声も聞こえる。コケの緑もブナの緑も全てがいいね。
カケス沢出合を過ぎた辺りから雨音がちらほら。少しスピードを上げて7mの双門の滝まで飛ばす。ここは右から楽々登れるそうだけれど、左から登ってしまい、後続は念の為にロープを出した。
樋の沢避難小屋に駆け込んで一息着く頃には土砂降りの雨に。同じく避難してきた登山者の人と話したり、コーヒー沸かしたりしていると、いつしか雨は止んでわずかに晴れ間が出てきた。
めんどくさくなるまえに沢の周辺で薪集め。その後女性陣は夕食の鍋作り(結局食べられずに朝食になった…)男衆はイワナを狙って沢を下降。
2時間で釣果は2人で8匹となかなか。大きいもので20cmくらいで、10~15㎝くらいの中くらいのものがメイン。小さいのも3匹連れたが全てリリースした。
夜は焚き火で大宴会で、塩焼きとムニエルでおいしくいただきました。
他にも那須高原SAで買った厚切りベーコンと上河内SAで買った宇都宮餃子も酒のつまみに。薪が濡れていて着火剤も忘れたので焚き火の着きが悪かったが、1時間くらい格闘の末になんとか火が付いた。
宴もたけなわになる頃に再び雨。片付けしてシュラフに潜り込んで、日本酒で2次会が始まる頃には土砂降りの雨に変わっていた。
ぬくぬくシュラフで日本酒ちびちびやりながら、あーだこーだしているうちに、気づいたら夢の中だった。
翌日は全員で朝寝坊。昨日結局食べなかった鍋に朝食用のうどんをぶち込んで、朝からボリューミーな朝ごはん。片付け終わって出発準備が終わった頃にはもう9時すぎになっていた。
最初の5m滝は右のクラック伝いに登ろうとするも返り討ち。少し戻って右から高まいた。
核心の2段15m滝は右側の斜上するバンド伝いに登る。ロープを出したが、途中にランニングを取ることができず。最後落口への1歩が悪く緊張の登攀だった。
次に連続する樋状の滝は突っ張りで楽しみながら通過。
さらにその上、4mの滝は、左岸側壁を登る。ホールドが細かいがしっかりしているので簡単に登れると書いていたが、それなりに登りごたえはあった。高度感もあるので、後続のためにロープを出した。
ロープ出しつつも3時間弱でついに北石橋に到着。想像以上の大きさで圧巻のアーチだった。自然の造形はまことに不思議で美しい。
石門の間はナメ滝が通る光景はなんとも奇妙だ。
さくっと30分で下山して、帰りは沢筋を下降。今度はナメを上流から歩いて、最後は左岸の枝沢を練習代わりにツメの辛さを体験してもらって登山道に出た。
あと20分で下山完了というところで一気に豪雨に。びしょ濡れの装備を取るもとりあえずクルマに放り込んで秋保温泉で汗を流して体を温め、仙台市内で牛タンに舌鼓を打って、大雨の東北道を若干の渋滞に巻き込まれながら、日付変わる前に無事に帰京。
ナメも釣りも宴会も焚き火も酒も登攀も温泉も、全て楽しんだ沢旅だった。
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