仙丈ヶ岳・仙丈小屋(地蔵尾根)
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- GPS
- 14:28
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,361m
- 下り
- 2,428m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:19
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 8:03
天候 | 1日目:晴天微風、日中は稜線上も暖かいが夕方以降は冷える。 2日目:晴天風あり、早朝の稜線は風が吹いて冷える。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
<行き> 最短経路である国道152号杖突街道を利用。 <帰り> 箕輪町・辰野町を経由して長野県道50号諏訪辰野線を利用。 ※桜の見頃を迎えていたため高遠城址公園付近が渋滞しており、気分転換を兼ねて辰野経由で帰りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏木登山口-1900m付近:急勾配も無く歩きやすい。断続的に林道との重複区間がある。途中に水場がある。 登山道・林道並行最終区間(標高1900m付近):狭いトラバースを上がり下がりを繰り返しながら進む。下山時に疲れて注意力が落ちている場合は、隣の林道を歩いた方が安全そうではある。 林道最終交点-松峰小屋分岐付近:上がって下がってを繰り返す。 標高2000m付近より上:踏み固められた雪の残骸が凍結して残り滑りやすい。地表の露出した箇所を歩いた方が安全。 標高2300m台・2400m台:断続的に残雪が現れる。上がって下がってを繰り返し、なかなか標高が上がっていかない。 標高2500m-2700m付近:2500mに達するとようやく標高が上がっていく。雪道のトラバースとなるため、慎重に進みたい。2700m付近で森林限界となる。 標高2700m-地蔵尾根合流:岩とハイマツが中心の尾根を進む。凍結や雪道もある一方で、完全に溶けて乾いた区間も多い。 地蔵尾根合流⇔仙丈小屋:カール地形を50m近く下る。万が一、馬の背・甲斐駒ヶ岳へ滑落したらと思うと恐ろしく感じる。 地蔵尾根合流⇔山頂:稜線歩き。カール側は雪が残っているものの、伊那側は地表が露出していた。 仙丈小屋:3階部分が冬季小屋として利用できる。冬季トイレも用意されているが、戸締まりがされていなかったために雪が吹き込み、使えなくなっていた。 |
その他周辺情報 | 分杭峠:ゼロ磁場のパワースポットとして名高い。 中央構造線溝口路頭:断層を見ることができる。 道の駅南アルプスむら長谷:最寄りの道の駅。甘いクロワッサンが人気だが、予約のもの以外は売り切れていた。 美和湖:桜とエメラルド色の湖面が美しい。 高遠城址公園:"天下第一の桜"を謳う花見の名所だが、渋滞も長く登山帰りについでに行く余裕があるかどうか。 上伊那各地の温泉:無色透明でとろみのあるアルカリ泉が多い。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
カメラ
シェラフ
|
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備考 | 毛帽子、バラクラバは使わなかった。 |
感想
雪のあるうちに登りたかった仙丈ヶ岳地蔵尾根に挑みました。
2月か3月のうちに登りたかったのですが、タイミングが合わず4月も半ばになりました。
【計画について】
自分の体力レベルを見ると日帰りはかなり厳しいと考え、今回は初めから泊まりでの計画です。
ここで考えられる選択肢は次の三通りです。
・松峰小屋の利用→直近の山行記録が見つかりやすい点は安心材料。ただし、山頂までの距離が長く、2日目の行程が大変そうではある。
・幕営適地でのテント泊→松峰小屋に続いて記録が見つかりやすく、万が一小屋が使用不可でも助かる。一方で荷物が最も多くなる。
・仙丈小屋の冬季避難小屋の利用→登山口からの距離は長いが山頂に近く、夕日・朝日を狙うなら有利。2日目の行程を短くできる点もいいが、山行記録の少なさに不安を覚える。
…片道なら一日で仙丈小屋まで行けるだろうと考え、仙丈小屋を目指すことにしました。
【天気と道の状態について】
平地では気温20度を越える予報で、日中は登山道も歩いていると暑いくらいでした。
風が吹いても寒くないので羽織も要らず、ベースレイヤー1枚で歩きました。
2700mを越えた稜線上も変わらず、休憩時も日差しに暑さを感じたくらいです。
(そうは言っても朝夕はさすがに寒く、防寒着必須です)
かなり雪解けが進んだようで、これより前の記録と比べれば雪はかなり少なかったと思います。
2000m付近から踏み固まった雪の残骸が凍結として現れ始め、2300m前後から断続的に雪道となりました。何度か足が沈む場面もありましたが、回数は稀なのでワカンは不要だと思いました。
森林限界下のトラバースや仙丈小屋へのカール下りなど、やや緊張感のある区間もありますが、雪は硬く締まって大変歩きやすい状態でした。
凍結を除けば、とても恵まれた条件だったと思います。
【体力度について】
日帰りの常念岳東尾根も大変でしたが、2日間での仙丈ヶ岳地蔵尾根も非常にしんどかったという印象です。
単純に水平距離が長く、標高差も大きいという点に加え、1900m-2100m付近と2300m台・2400m台で細かく上がって下がってを繰り返したことで、かなり気力体力を消耗したと思います。
2日間あることだし、急がず休憩しながら進もうと考えていたのですが、森林限界を越えたあたりで体力の限界を迎えました。少し進んでは立ち止まっての繰り返しです。
天気や道の状態もよく、泊まれる場所もしっかりしていたからこそ無事に済んだような気もします。
体力面や体力に基づく見通しについて反省点の多い山行となりました。
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