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Yamareco

記録ID: 6662437
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

下蒜山→中蒜山 ~春の陽光の中、鈍った体に鞭打つ~

2024年04月14日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 鳥取県 岡山県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:42
距離
8.4km
登り
948m
下り
938m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:28
休憩
1:14
合計
6:42
距離 8.4km 登り 948m 下り 952m
10:21
53
11:14
11:17
53
12:10
12:28
58
13:26
50
14:16
14:17
8
14:25
15:16
7
15:23
15:24
93
16:57
6
17:03
ゴール地点:蒜山塩釜キャンピングビレッジ
天候
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中蒜山登山口、塩釜冷泉のキャンピングビレッジ奥の草(芝)の斜面に車を置いて自転車で犬挟(いぬばさり)峠の下蒜山登山口まで移動し、歩き始めました。
コース状況/
危険箇所等
歩き易く明瞭なコースです。鎖やロープの掛った場所はありますが、それほど危険な個所はありません。
鳥取県側、関金町辺りから眺めた蒜山。今日は良い天気だ。
2024年04月14日 09:09撮影 by  Pixel 7a, Google
1
4/14 9:09
鳥取県側、関金町辺りから眺めた蒜山。今日は良い天気だ。
塩釜冷泉塩釜ロッジの奥の草の斜面に登山者の車は停めて良さそうです。ここで自転車を下しました。
2024年04月14日 09:35撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 9:35
塩釜冷泉塩釜ロッジの奥の草の斜面に登山者の車は停めて良さそうです。ここで自転車を下しました。
自転車道を東へ進みます。
2024年04月14日 09:47撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 9:47
自転車道を東へ進みます。
道端にツクシが群生しています。ああ、春だなぁ。
2024年04月14日 10:05撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 10:05
道端にツクシが群生しています。ああ、春だなぁ。
犬挟峠の下蒜山登山口へやってきました。
2024年04月14日 10:14撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 10:14
犬挟峠の下蒜山登山口へやってきました。
自転車は休憩舎の側にデポ。
2024年04月14日 10:18撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:18
自転車は休憩舎の側にデポ。
さあ、登山開始。
2024年04月14日 10:20撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 10:20
さあ、登山開始。
湿原を抜けます。
2024年04月14日 10:20撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 10:20
湿原を抜けます。
アセビの花
2024年04月14日 10:29撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 10:29
アセビの花
タチツボスミレかな?スミレはよく見るといろんなのがありますが、多すぎて見過ごしがちです。
2024年04月14日 10:29撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:29
タチツボスミレかな?スミレはよく見るといろんなのがありますが、多すぎて見過ごしがちです。
濡れたり水の溜まったところは無く快適に歩けます。
2024年04月14日 10:33撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:33
濡れたり水の溜まったところは無く快適に歩けます。
迷うようなところも無いのですが、標識はきちんと整備されています。
2024年04月14日 10:33撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:33
迷うようなところも無いのですが、標識はきちんと整備されています。
上りが続きます。
2024年04月14日 10:41撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:41
上りが続きます。
合目の標識に気付いたり気付かなかったり。
2024年04月14日 10:47撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:47
合目の標識に気付いたり気付かなかったり。
鎖場もあります。休みながら行こう。
2024年04月14日 10:51撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 10:51
鎖場もあります。休みながら行こう。
山頂まで半分の所。樹林帯を抜けました。
2024年04月14日 11:01撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 11:01
山頂まで半分の所。樹林帯を抜けました。
タチヤナギかな?
2024年04月14日 11:02撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 11:02
タチヤナギかな?
まずはあの頂まで頑張って登ろう。
2024年04月14日 11:04撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 11:04
まずはあの頂まで頑張って登ろう。
雲居平、ここから見上げる下蒜山が美しい。
2024年04月14日 11:14撮影 by  Pixel 7a, Google
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雲居平、ここから見上げる下蒜山が美しい。
北方向、霞んでいますが日本海まで見えます。
2024年04月14日 11:18撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 11:18
北方向、霞んでいますが日本海まで見えます。
頑張って登るぞー...オ〜(小さい声)
2024年04月14日 11:22撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 11:22
頑張って登るぞー...オ〜(小さい声)
登山道脇にカタクリの花発見!来てよかった。
2024年04月14日 11:25撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 11:25
登山道脇にカタクリの花発見!来てよかった。
倉吉とか、関金とか、天神川とか。
2024年04月14日 11:26撮影 by  Pixel 7a, Google
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倉吉とか、関金とか、天神川とか。
山頂はすぐそこみたいだけど、実は意外と遠いのかも。
2024年04月14日 11:28撮影 by  Pixel 7a, Google
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山頂はすぐそこみたいだけど、実は意外と遠いのかも。
ここにも鎖場が。
2024年04月14日 11:42撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 11:42
ここにも鎖場が。
歩いてきた道を振り返ます。
2024年04月14日 11:48撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 11:48
歩いてきた道を振り返ます。
1,000mを越えました。もう少し。
2024年04月14日 11:54撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 11:54
1,000mを越えました。もう少し。
南方向、盆地の向こうに山が連なる。
2024年04月14日 11:54撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 11:54
南方向、盆地の向こうに山が連なる。
ブナの新緑はこれから。
2024年04月14日 12:00撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:00
ブナの新緑はこれから。
下蒜山山頂に着きました。
2024年04月14日 12:11撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 12:11
下蒜山山頂に着きました。
雪のかかった大山が見えます。
2024年04月14日 12:11撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 12:11
雪のかかった大山が見えます。
三角点があるはずですが、昼食中の登山者が何人かいたのであまりきょろきょろ探せませんでした。
2024年04月14日 12:12撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 12:12
三角点があるはずですが、昼食中の登山者が何人かいたのであまりきょろきょろ探せませんでした。
私もここで昼食にします。コンビニで買ったおむすびです。
2024年04月14日 12:16撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 12:16
私もここで昼食にします。コンビニで買ったおむすびです。
中蒜山に向けて、いったん下ります。
2024年04月14日 12:29撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:29
中蒜山に向けて、いったん下ります。
まだ蕾のカタクリ。
2024年04月14日 12:31撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:31
まだ蕾のカタクリ。
今日は良い天気です。日焼け止めを塗っています。
2024年04月14日 12:39撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:39
今日は良い天気です。日焼け止めを塗っています。
稜線のアップダウンが続きます。
2024年04月14日 12:41撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:41
稜線のアップダウンが続きます。
ダイセンキスミレ かな?
2024年04月14日 12:46撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 12:46
ダイセンキスミレ かな?
落葉した若いブナの森。
2024年04月14日 12:50撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:50
落葉した若いブナの森。
キクザイチゲかな?
2024年04月14日 12:56撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 12:56
キクザイチゲかな?
登山道脇に見事なカタクリの群落、これは壮観。
2024年04月14日 12:59撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 12:59
登山道脇に見事なカタクリの群落、これは壮観。
白い花も混ざっています。
2024年04月14日 13:01撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 13:01
白い花も混ざっています。
地面に光が当たるこの時期にカタクリは花を咲かすんですよね。
2024年04月14日 13:06撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 13:06
地面に光が当たるこの時期にカタクリは花を咲かすんですよね。
キクザイチゲ、これは白花ですね。
2024年04月14日 13:13撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 13:13
キクザイチゲ、これは白花ですね。
下蒜山を振り返る。
2024年04月14日 13:13撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 13:13
下蒜山を振り返る。
笹が茂る稜線周り。
2024年04月14日 13:19撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 13:19
笹が茂る稜線周り。
曲がりくねったブナの木。
2024年04月14日 13:23撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 13:23
曲がりくねったブナの木。
ここから上り返します。
2024年04月14日 13:26撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 13:26
ここから上り返します。
笹の中の道。
2024年04月14日 13:41撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 13:41
笹の中の道。
濡れていたら確実に滑る。
2024年04月14日 14:11撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 14:11
濡れていたら確実に滑る。
ここが中蒜山登山道の9合目、まずは直進して山頂へ。
2024年04月14日 14:16撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 14:16
ここが中蒜山登山道の9合目、まずは直進して山頂へ。
山頂はまだか〜!
2024年04月14日 14:20撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 14:20
山頂はまだか〜!
振り返ると、下蒜山から歩いてきた道が見渡せます。
2024年04月14日 14:23撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 14:23
振り返ると、下蒜山から歩いてきた道が見渡せます。
避難小屋、扉の立て付けが悪くなっていて壊れそうだったので中へは入りませんでした。
2024年04月14日 14:24撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 14:24
避難小屋、扉の立て付けが悪くなっていて壊れそうだったので中へは入りませんでした。
山頂へ到着、よく頑張った、オレ。
2024年04月14日 14:25撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 14:25
山頂へ到着、よく頑張った、オレ。
四等三角点「中蒜山」
北緯 35°19′11″.7037
東経 133°40′32″.4057
標高(m) 1123.35
2024年04月14日 14:26撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 14:26
四等三角点「中蒜山」
北緯 35°19′11″.7037
東経 133°40′32″.4057
標高(m) 1123.35
南側の展望
2024年04月14日 14:26撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 14:26
南側の展望
上蒜山方向、その向こうには矢筈ヶ山と甲ヶ山。
2024年04月14日 14:26撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 14:26
上蒜山方向、その向こうには矢筈ヶ山と甲ヶ山。
《ドローン撮影》上空から上蒜山方向。
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《ドローン撮影》上空から上蒜山方向。
《ドローン撮影》南方向から中蒜山山頂。
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《ドローン撮影》南方向から中蒜山山頂。
《ドローン撮影》下蒜山方向
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《ドローン撮影》下蒜山方向
この時間には誰もいません。
2024年04月14日 15:16撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 15:16
この時間には誰もいません。
下りましょう。
2024年04月14日 15:16撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 15:16
下りましょう。
一旦下蒜山方向へ少し引き返します。
2024年04月14日 15:18撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 15:18
一旦下蒜山方向へ少し引き返します。
ここで右に折れて塩釜方向へ。
2024年04月14日 15:23撮影 by  Pixel 7a, Google
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ここで右に折れて塩釜方向へ。
一気に下ります。
2024年04月14日 15:25撮影 by  Pixel 7a, Google
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一気に下ります。
足を滑らせないように注意。
2024年04月14日 15:31撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 15:31
足を滑らせないように注意。
左側に下蒜山。
2024年04月14日 15:40撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 15:40
左側に下蒜山。
この登山道にも合目標識があります。
2024年04月14日 15:42撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 15:42
この登山道にも合目標識があります。
下りは順調。けれども、時間が押してきた。
2024年04月14日 15:51撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 15:51
下りは順調。けれども、時間が押してきた。
祠のあるのが5合目。
2024年04月14日 15:58撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 15:58
祠のあるのが5合目。
この白い花は何かな?
2024年04月14日 16:01撮影 by  Pixel 7a, Google
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この白い花は何かな?
ショウジョウバカマ
2024年04月14日 16:08撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:08
ショウジョウバカマ
ヒノキやマツが増えてきました。
2024年04月14日 16:19撮影 by  Pixel 7a, Google
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ヒノキやマツが増えてきました。
マルバスミレ?
2024年04月14日 16:20撮影 by  Pixel 7a, Google
4/14 16:20
マルバスミレ?
ヤマルリソウ
2024年04月14日 16:28撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:28
ヤマルリソウ
ミヤマカタバミ 夜には花が閉じるのですが、もう夕方ですね。
2024年04月14日 16:30撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:30
ミヤマカタバミ 夜には花が閉じるのですが、もう夕方ですね。
足下に気を付けて、渡渉します。
2024年04月14日 16:31撮影 by  Pixel 7a, Google
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足下に気を付けて、渡渉します。
ボタンネコノメソウかな。
2024年04月14日 16:33撮影 by  Pixel 7a, Google
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ボタンネコノメソウかな。
タチツボスミレ かな?
2024年04月14日 16:39撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:39
タチツボスミレ かな?
中蒜山登山口は塩釜冷泉です。
2024年04月14日 16:41撮影 by  Pixel 7a, Google
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中蒜山登山口は塩釜冷泉です。
下り坂がほぼ終わりました。
2024年04月14日 16:44撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:44
下り坂がほぼ終わりました。
標識に導かれて登山口へ。
2024年04月14日 16:46撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:46
標識に導かれて登山口へ。
だいぶ葉が出ていますが、桜の花です。
2024年04月14日 16:47撮影 by  Pixel 7a, Google
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4/14 16:47
だいぶ葉が出ていますが、桜の花です。
塩釜ロッジの建物が見えてきました。
2024年04月14日 16:53撮影 by  Pixel 7a, Google
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塩釜ロッジの建物が見えてきました。
登山口へ下りてきました。歩いてきたコースを振り返ります。
2024年04月14日 16:54撮影 by  Pixel 7a, Google
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登山口へ下りてきました。歩いてきたコースを振り返ります。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ サポーティングタイツ ジャンパー ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(ハット) 登山靴(ローカット) サブザック(19L) 昼食(おむすび+ミートボール+野ジュース菜) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL) スマートホン(GPS+ナビ+カメラ) iPad mini(GPS+ログ) ドローン(MavicMini) サブバッテリー スマートバンド 腕時計 ラジオ ヘッドライト 手拭い 日焼け止め ティシューペーパー
備考 カメラを忘れたので写真はスマホで撮りました。スマートバンドが時計代わりになるかと思ったのですがワークアウト計測中は時計表示できないようで不便でした。
お茶がペットボトル1本ではギリギリでした。これから暑くなるので、2本(1L)は持つようにしようと思いました。

感想

 先週、カタクリの見られる山を探していて、蒜山の山行記録にカタクリの写真の載っているのを見かけていた。けれども、調べてみると蒜山のカタクリの花期は5月の連休頃だということで少し待つことにしていた。また、自宅の辺りから眺める扇ノ山(1,310m)の山頂付近には残雪があり、1,000mを超える蒜山にももしかしたら雪があるかもと躊躇していた。それから1週間経って扇ノ山の雪も消えた。天候もよさそうだ。春の陽気が続いていることだし、久しぶりに蒜山を歩いてみることにした。
 蒜山は2018年の秋に歩いたことがある。その時は上蒜山→中蒜山→下蒜山を縦走して、なかなかハードな登山だった記憶がある(「上蒜山→中蒜山→下蒜山 ~色付く稜線を縦走~」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1621633.html )。しかし、雲居平から振り返ってみた下蒜山が美しく、今度来るときは逆コースで歩いてみようと思っていた。そうは言っても、あのコースをフルに歩くのは体力的になかなかキツそうだし、縦走を終わった後下山口にデポしていた自転車をこいで登山口まで戻るのも思っていた以上に辛かった。そこで少しコースを短縮する方法を考えた。三座縦走は諦めて、下蒜山から中蒜山まで歩き、そこから塩釜へ下りれば10kmを切る距離になる。それでも標高差は1,000m近くにはなるが、もうひと山歩いたことを思えば少しは気が楽だ。塩釜冷泉から登山口の犬挟(いぬばさり)峠まで自転車を走らすことになるが、地図で確認すると、塩釜と犬挟峠の標高差は意外と小さく、登山前の元気なうちであれば何とか自転車をこいで行けそうだと判断した。
 実際塩釜冷泉の中蒜山登山口から犬挟峠の下蒜山登山口まで自転車を漕いだが、自転車を押していかなければならないほどの急坂は無く、少々のアップダウンはあるものの、40分ほどかけて登山口間を移動することができた。下蒜山登山口の駐車スペースは満車で向かいの火葬場駐車場にも何台かの車が停まっていた。自転車を休憩舎の標識にチェーンロックで括り付けて歩き始めた。
 登山道はよく整備されている。ぬかるんでいたら滑りやすい土質なのだが、最近天気の良い日が続いていたのでぬかるみはほぼ無かった。登山道の周囲は大きな木が少なく、南の盆地や山々、北の日本海がよく見えた。それにも増して、蒜山そのものの雄大な姿が「山を歩いている」という高揚感を感じさせてくれた。人気の山なのが実感できる。時々、前方に雪をかぶった大山と、左に烏ヶ山、右に矢筈ヶ山と甲ヶ山のシルエットを眺めることもできる。上り坂が続くが、自分の体力に合わせてペースを調節すればよい。冬場にあまり身体を動かしていなくて筋力が衰えているのが実感できる。
 カタクリの花は下蒜山の中腹ぐらいからぽつぽつ見ることができた。まだ蕾のものもあったのでもうしばらく楽しめそうだった。特に下蒜山から中蒜山へ向かう下りの途中にはカタクリの密生しているところがあり、これは見事だった。下蒜山登山口から下蒜山山頂の往復ではこれを見ることができないので、少々辛くても春の登山では是非下蒜山から中蒜山の間を歩いてカタクリの群生を堪能してほしい。
 中蒜山山頂に着いた時には14時半近くになっていた。この時間にはもう、この稜線を歩く人はほとんど無かった。けれども、お陰で人目を憚ることなくドローン飛行を楽しむことができた。

ドローン映像(2分29秒)
 秋には秋の、春には春の山の美しさを見せてくれる蒜山はいい山だなぁとしみじみ感じることができた。体力のない初心者にはややきつい山かもしれないが、少し鍛えて標高差1,000mが歩けるようになったら、大山と、この蒜山はぜひ歩いてもらいたい山だ。皆さんにお勧めします。

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