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Yamareco

記録ID: 6696781
全員に公開
ハイキング
谷川・武尊

金比羅峠〜切ヶ久保峠 +味城山

2024年04月26日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:25
距離
20.0km
登り
1,262m
下り
1,225m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:45
休憩
0:25
合計
8:10
5:38
9
5:47
5:51
340
11:31
11:33
85
12:58
13:17
31
13:48
ゴール地点
切ヶ久保峠はバイクで峠巡りをしていた若いころに訪れていたのですが、高山村側から峠まで行っただけでした。その20年後くらいに廃道探索サイト「山さ行かねが」の衝撃的なレポートを見て再訪したのが2008年、そのとき感動を思い出して再再訪してきました。今回は切ヶ久保峠の旧道を辿ってみたかったので金毘羅峠と組み合わせて5時間くらいと考えていたのですが少し甘かったようで、午後の部に予定していた小野子山は止めて味城山にしました。ここも城好きとしてはずっと気になっていた山城なので--うちの先祖は北条氏配下の足軽?だったので、もしかするとこの山城攻めに動員されたかも...なんて妄想も含むめて-- ちょうど良かったといえばそうなのですが、城の鑑賞という面だけで考えるとコストパフォーマンスはあまり良くないかも。山登りならもう一つ先の772m峰まで行けば眺望が良いらしいです。

切ヶ久保峠の明治新道に関しては「山さ行かねが」の記事が素晴らしい内容です。興味のある方はご覧になってください。
https://yamaiga.com/road/kirigakubo/main.html
金毘羅峠の旧道は旧道歩きのサイト
https://ja1klb.web.fc2.com/tabi/kaidou/tukahara.html
がたいへん参考になりました。

過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス 金毘羅峠には数台止められる空き地があるが、雨後のためかぬかるんでいたので、少し先の道路の広いところに止めました。赤根トンネル入り口のポケットパークに止めてそこから歩いても1劼らいです。
味城山は麓の嶽林寺駐車場に、ご住職の了解を得て止めさせていただきました。
金毘羅峠 7℃ 今日はかなり暑くなるという予報だが、この時間はひんやりするくらい涼しい
金毘羅峠 7℃ 今日はかなり暑くなるという予報だが、この時間はひんやりするくらい涼しい
金毘羅宮の案内板のところから旧道へ進む はじめは倒木、藪あり、そのあと道は良くなる
金毘羅宮の案内板のところから旧道へ進む はじめは倒木、藪あり、そのあと道は良くなる
金毘羅宮 参勤交代で通った長岡藩の殿様が見晴らしの良いここが気に入って建てたという案内板あり ただ今は木が茂って眺望は良くない
金毘羅宮 参勤交代で通った長岡藩の殿様が見晴らしの良いここが気に入って建てたという案内板あり ただ今は木が茂って眺望は良くない
金毘羅宮の先にあった馬頭観音
金毘羅宮の先にあった馬頭観音
昔、三国街道として賑わった当時の面影あり
昔、三国街道として賑わった当時の面影あり
足元にはひっそりとヒトリシズカが咲いていた
足元にはひっそりとヒトリシズカが咲いていた
明瞭な掘割道は続くが、林道で何か所か途切れ、その続きを間違えて作業道に迷い込み、そのたびに藪漕ぎして正しい道を探すこと数回
明瞭な掘割道は続くが、林道で何か所か途切れ、その続きを間違えて作業道に迷い込み、そのたびに藪漕ぎして正しい道を探すこと数回
麓に近づく
6:45 峠道を下りきった 先に見える山は、この時は分からなかったが、このあとに登った味城山だった
6:45 峠道を下りきった 先に見える山は、この時は分からなかったが、このあとに登った味城山だった
塚原古墳群の一つとその案内板 今でも50基ほど残っているらしい
塚原古墳群の一つとその案内板 今でも50基ほど残っているらしい
石室内部
付近から眺めた金毘羅峠方向 稜線のたわんだ所が峠だろうか
付近から眺めた金毘羅峠方向 稜線のたわんだ所が峠だろうか
塚原集落のはずれに、往時の繁栄を思わせる大きな双体道祖神があった-片方は欠けていたが
塚原集落のはずれに、往時の繁栄を思わせる大きな双体道祖神があった-片方は欠けていたが
三国街道が現役時代は塚原宿として賑わったという 
三国街道が現役時代は塚原宿として賑わったという 
しばらく車道を歩いてゴルフ場の先から舗装された林道に進む 右手に見える雪山は谷川岳だと思うが、違うかもしれない
しばらく車道を歩いてゴルフ場の先から舗装された林道に進む 右手に見える雪山は谷川岳だと思うが、違うかもしれない
7:45 切ヶ久保峠へ向かう旧道は伐採作業直後らしくグチャグチャ
7:45 切ヶ久保峠へ向かう旧道は伐採作業直後らしくグチャグチャ
前回(2008年)は高山村側から峠を越えてここまで来た  今回はその時歩いた明治新道ではなく地形図に破線で描かれている旧道を歩くつもり
前回(2008年)は高山村側から峠を越えてここまで来た  今回はその時歩いた明治新道ではなく地形図に破線で描かれている旧道を歩くつもり
8:00 この独特の巨岩が聳える左手の尾根によじ登る
8:00 この独特の巨岩が聳える左手の尾根によじ登る
尾根上はこんな感じ 何とか歩けそうな予感
尾根上はこんな感じ 何とか歩けそうな予感
さっき見上げた巨岩の上あたり
さっき見上げた巨岩の上あたり
この先しばらくこんな岩尾根が続く ここは岩上を歩けず巻いたところ
この先しばらくこんな岩尾根が続く ここは岩上を歩けず巻いたところ
巻いたのは前の場所だけで、あとはよじ登ったりジャンプしたりしてなんとか通過できた
巻いたのは前の場所だけで、あとはよじ登ったりジャンプしたりしてなんとか通過できた
足がかりがあるのでそれほど危険を感じず、乗り越えるのが楽しい しかし、旧道とは言えここに道はなかったと思う
足がかりがあるのでそれほど危険を感じず、乗り越えるのが楽しい しかし、旧道とは言えここに道はなかったと思う
いったん鞍部に出て灌木の急斜面を登ると
いったん鞍部に出て灌木の急斜面を登ると
8:20 明治新道が尾根を通過する地点に飛び出した 新道は右から左へ 私は尾根を直進
8:20 明治新道が尾根を通過する地点に飛び出した 新道は右から左へ 私は尾根を直進
おいおい...って感じだが、さほど苦労せず乗り越えられた
おいおい...って感じだが、さほど苦労せず乗り越えられた
しかしその上部が嫌らしい 巨岩に隙間が多く跳ぶしかない... 意を決して跳んだがここが一番緊張したところ
しかしその上部が嫌らしい 巨岩に隙間が多く跳ぶしかない... 意を決して跳んだがここが一番緊張したところ
その先はかなりの急斜面 ここを登った先で通過不可能だった場合を考えると進むかどうか迷うが後悔するのも嫌なので登ることにした
その先はかなりの急斜面 ここを登った先で通過不可能だった場合を考えると進むかどうか迷うが後悔するのも嫌なので登ることにした
結果、不安は杞憂だった 明らかな道がある 切ヶ久保北壁--「山行が」氏の命名--を無事超えたようだ
結果、不安は杞憂だった 明らかな道がある 切ヶ久保北壁--「山行が」氏の命名--を無事超えたようだ
右を見ると葛籠折れの道が登ってきている 旧道はここで尾根上に出たようだ
右を見ると葛籠折れの道が登ってきている 旧道はここで尾根上に出たようだ
きれいに道が残っている もしかすると新道が通行不可能になったあと、再びこっちを利用していたのかも
きれいに道が残っている もしかすると新道が通行不可能になったあと、再びこっちを利用していたのかも
8:30 なんなく切ヶ久保峠に到着
8:30 なんなく切ヶ久保峠に到着
美しい峠の掘割
峠から明治新道を使って戻ってみる すぐに断崖で行き止まりのように見える ここを越えるのが明治新道の最大難所だったらしい 
峠から明治新道を使って戻ってみる すぐに断崖で行き止まりのように見える ここを越えるのが明治新道の最大難所だったらしい 
人が歩くだけならともかく、車も通すとなると当時どうやって道を作ったのか全く想像がつかない しかも峠下の布施村と中山村だけで資金も作業もおこない、のちに一時ではあっても国道にまで昇格したらしい
人が歩くだけならともかく、車も通すとなると当時どうやって道を作ったのか全く想像がつかない しかも峠下の布施村と中山村だけで資金も作業もおこない、のちに一時ではあっても国道にまで昇格したらしい
こんな断崖絶壁ですよ...
こんな断崖絶壁ですよ...
見下ろすと岩に四角い穴
見下ろすと岩に四角い穴
左側の大岩壁を見上げるとそこにも同じような穴がいくつか確認できる
左側の大岩壁を見上げるとそこにも同じような穴がいくつか確認できる
足元の岩には横柱を通したと思われる溝もある
「山行が」氏の推定では、ここに大桟道が築かれていた以外考えられないという結論に
足元の岩には横柱を通したと思われる溝もある
「山行が」氏の推定では、ここに大桟道が築かれていた以外考えられないという結論に
岩壁下に続く明治新道
岩壁下に続く明治新道
見上げる「北壁」
見上げる「北壁」
少し進むとこの道の開通年、明治七年銘の馬頭観音がある 
少し進むとこの道の開通年、明治七年銘の馬頭観音がある 
このあたりを見ると、たしかに馬車も通れる企画なのが分かる かの原敬も当時ここを通ったらしく、日記に「頗る奇絶なるも険を覚えず...」というようなことを書いているらしい
このあたりを見ると、たしかに馬車も通れる企画なのが分かる かの原敬も当時ここを通ったらしく、日記に「頗る奇絶なるも険を覚えず...」というようなことを書いているらしい
新道の尾根越え地点に戻った
新道の尾根越え地点に戻った
そこから少し下ると道が交差するところがあった 右下から左奥へ続くのが旧道だろうか 下側は割愛して上側へ進む
そこから少し下ると道が交差するところがあった 右下から左奥へ続くのが旧道だろうか 下側は割愛して上側へ進む
ちょっと一服 
見上げるとこんな険しい岩壁が続くが、道はうまくその弛んだ所を見極め、葛籠折れで尾根上に登る
見上げるとこんな険しい岩壁が続くが、道はうまくその弛んだ所を見極め、葛籠折れで尾根上に登る
9:15 そして再び切ヶ久保峠へ 現在はこっちの旧道(と思われる)ほうが楽に峠越えできそうだ
9:15 そして再び切ヶ久保峠へ 現在はこっちの旧道(と思われる)ほうが楽に峠越えできそうだ
高山村側の峠道 こちら側は傾斜が緩やかなので道は健在 少し下ると車道になってしまうが
高山村側の峠道 こちら側は傾斜が緩やかなので道は健在 少し下ると車道になってしまうが
峠を眺めながらゆっくり休憩 開通当時はここが隧道だった記録もあるらしい
峠を眺めながらゆっくり休憩 開通当時はここが隧道だった記録もあるらしい
金毘羅峠まで群界尾根を歩く ここは先人の記録があったので安心
金毘羅峠まで群界尾根を歩く ここは先人の記録があったので安心
スミレは大好きな花だが、種類多くて名がよくわからない
スミレは大好きな花だが、種類多くて名がよくわからない
これはスミレサイシン? それともアケボノスミレ?
これはスミレサイシン? それともアケボノスミレ?
ヒトリシズカ
2か所くらい岩を乗り越えるところがあった 巻いても越えられるが登るほうが楽しい
2か所くらい岩を乗り越えるところがあった 巻いても越えられるが登るほうが楽しい
968m峰 本日の標高最高地点 二等三角点だったのが少しうれしい
968m峰 本日の標高最高地点 二等三角点だったのが少しうれしい
長い急下降地点が1か所
長い急下降地点が1か所
北側の眺望はずっとこんな感じ 谷川岳や武尊山が見えた
北側の眺望はずっとこんな感じ 谷川岳や武尊山が見えた
いい感じの山頂で大休止 暑さのせいかけっこうくたびれた
いい感じの山頂で大休止 暑さのせいかけっこうくたびれた
さっき見たスミレと違うような... 同じか?
さっき見たスミレと違うような... 同じか?
これは普通のタチツボスミレだと思うが、凛とした風情だったので1枚撮ってあげた
これは普通のタチツボスミレだと思うが、凛とした風情だったので1枚撮ってあげた
初めて南側が見えた 今日この後登る予定にしていた小野子山 この時点ではもうあきらめていたけど
初めて南側が見えた 今日この後登る予定にしていた小野子山 この時点ではもうあきらめていたけど
金毘羅峠前のピークには石祠があ2基あった 金毘羅宮ではなく「吾妻谷神社」と刻まれていた
金毘羅峠前のピークには石祠があ2基あった 金毘羅宮ではなく「吾妻谷神社」と刻まれていた
11:30 金毘羅峠到着 予定時間を1時間オーバー
小野子山は体力的にもう無理なので味城山で向かう
11:30 金毘羅峠到着 予定時間を1時間オーバー
小野子山は体力的にもう無理なので味城山で向かう
麓の嶽林寺の駐車場に車を止めさせていただいた
麓の嶽林寺の駐車場に車を止めさせていただいた
12:20 ご住職に道順とヒルに注意のアドバイスを受けいざ出発
12:20 ご住職に道順とヒルに注意のアドバイスを受けいざ出発
麓から望む味城山 
麓から望む味城山 
振り返ったら三峰山が視界いっぱいに見えるくらい大きく見えた 本当に屏風のように、という表現がふさわしい感じ
振り返ったら三峰山が視界いっぱいに見えるくらい大きく見えた 本当に屏風のように、という表現がふさわしい感じ
途中までは道がある
途中までは道がある
道が藪に埋もれたあたりから尾根を登る 山登りで今年初の大汗をかいた
道が藪に埋もれたあたりから尾根を登る 山登りで今年初の大汗をかいた
13:00 山頂 「見城の柵」として史跡にもなっている 山頂が主郭だと思う 広いが削平は甘い 小川城の詰めの城(というか臨時の逃げ込み城という感じ)なので仕方ないか
13:00 山頂 「見城の柵」として史跡にもなっている 山頂が主郭だと思う 広いが削平は甘い 小川城の詰めの城(というか臨時の逃げ込み城という感じ)なので仕方ないか
主郭先の堀切
南側の堀 この先の尾根筋にも遺構はありそうだが探索する元気はもうない
南側の堀 この先の尾根筋にも遺構はありそうだが探索する元気はもうない
山頂で一服 クサボケが一面に咲いていた
山頂で一服 クサボケが一面に咲いていた
麓のホタルの里 その季節が来ればゲンジボタルが舞い飛びそうな良い雰囲気
まだ時間があるので山は無理として城址をいくつか周ろうかと思ったが帰路の渋滞が嫌なのでこれで帰ることにした まあ結局渋滞には嵌まってしまったが
麓のホタルの里 その季節が来ればゲンジボタルが舞い飛びそうな良い雰囲気
まだ時間があるので山は無理として城址をいくつか周ろうかと思ったが帰路の渋滞が嫌なのでこれで帰ることにした まあ結局渋滞には嵌まってしまったが
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