ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6700073
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

岳沢 コブ尾根

2024年04月27日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
14:22
距離
17.6km
登り
2,472m
下り
2,470m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:56
休憩
0:00
合計
1:56
日帰り
山行
10:58
休憩
1:19
合計
12:17
3:01
470
10:51
10:52
76
12:08
12:35
35
13:10
13:54
32
14:26
14:27
3
14:30
14:34
21
15:07
15:09
0
15:09
15:09
9
天候 27日 晴れ時々曇り
28日 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
[27日]ガラガラの上高地から出発
2024年04月27日 08:06撮影 by  SH-53C, SHARP
4/27 8:06
[27日]ガラガラの上高地から出発
河童橋
2024年04月27日 08:10撮影 by  SH-53C, SHARP
4/27 8:10
河童橋
アプローチより下降路になる天狗沢
畳岩にブロックが有る
2024年04月27日 09:49撮影 by  SH-53C, SHARP
4/27 9:49
アプローチより下降路になる天狗沢
畳岩にブロックが有る
明日詰めるコブ尾根の取り付きを偵察
2024年04月27日 11:18撮影 by  SH-53C, SHARP
4/27 11:18
明日詰めるコブ尾根の取り付きを偵察
2024年04月27日 11:18撮影 by  SH-53C, SHARP
4/27 11:18
岳沢小屋 意外とテントは疎ら
2024年04月27日 11:38撮影 by  SH-53C, SHARP
4/27 11:38
岳沢小屋 意外とテントは疎ら
[28日]登攀開始
1番で出たのにルートを間違えタイムロス
明るくなった頃に正規ルートへ修正
2024年04月28日 05:04撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 5:04
[28日]登攀開始
1番で出たのにルートを間違えタイムロス
明るくなった頃に正規ルートへ修正
奥にコブが見える
2024年04月28日 05:17撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 5:17
奥にコブが見える
2024年04月28日 05:17撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 5:17
マイナーピークより迫力有るコブ
2024年04月28日 05:34撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 5:34
マイナーピークより迫力有るコブ
穂高の稜線
2024年04月28日 05:34撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 5:34
穂高の稜線
スノーボラード作成
2024年04月28日 06:09撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 6:09
スノーボラード作成
2024年04月28日 06:09撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 6:09
コブの取り付き
右奥に回り込むと現れる
2024年04月28日 07:27撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 7:27
コブの取り付き
右奥に回り込むと現れる
通常2P目にあたる所
2024年04月28日 07:55撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 7:55
通常2P目にあたる所
フォロー
2024年04月28日 08:08撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 8:08
フォロー
コブのピークから懸垂地点までクライムダウン  かなり悪い
2024年04月28日 09:07撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 9:07
コブのピークから懸垂地点までクライムダウン  かなり悪い
ナイフリッジに向け懸垂
2024年04月28日 09:07撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 9:07
ナイフリッジに向け懸垂
スカイライン目指しひたすら登る
2024年04月28日 09:07撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 9:07
スカイライン目指しひたすら登る
2024年04月28日 09:40撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 9:40
2024年04月28日 09:40撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 9:40
なかなか着かないスカイライン
2024年04月28日 10:08撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 10:08
なかなか着かないスカイライン
稜線に突き上げるとジャンダルムが間近
2024年04月28日 10:50撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 10:50
稜線に突き上げるとジャンダルムが間近
2024年04月28日 10:50撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 10:50
迫力有る天狗岩
2024年04月28日 12:28撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 12:28
迫力有る天狗岩
下降路の天狗沢
2024年04月28日 12:28撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 12:28
下降路の天狗沢
コルには標識有り
2024年04月28日 12:32撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 12:32
コルには標識有り
畳岩のブロック
2024年04月28日 12:45撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 12:45
畳岩のブロック
アップ 食らったらひとたまりもない
2024年04月28日 12:45撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 12:45
アップ 食らったらひとたまりもない
下山時 上高地より
数時間前までいた稜線を遠望
2024年04月28日 15:05撮影 by  SH-53C, SHARP
4/28 15:05
下山時 上高地より
数時間前までいた稜線を遠望

装備

個人装備
平爪アイゼン クオーク1本 ベントシャフト1本
共同装備
50m8.0ダブル1本 アルパインヌンチャク6本   120スリング4本 180スリング1本 カム#0.5〜#2不使用 スノーバー1本不使用

感想

今シーズンは積雪量が少なく高温の日々が続き、雪稜登攀にはあまり条件が良くない情報が出回る中、久しぶりにゴールデンウイーク中に連休を確保することが出来た。
そうなれば悪いと分かっていても山に行くのは山屋の性だろう。
今シーズン最初で最後になりそうな雪稜を楽しみに岳沢 コブ尾根へ行ってきました。
直近の天気予報は入山初日は悪天候の予報。しかし2日目登攀日は快晴予報の為、初日の悪天を我慢して入山する方針だったが、直前で予報は明転。初日、晴れの中ベースで有る岳沢小屋へアプローチ開始。
小屋開け初日と有って幕場は争奪戦かと思い短いアプローチにしては早出の出発。予想以上の高温に大汗をかく。途中から現れる雪渓に涼を求めるも焼け石に水状態だった。大汗をかくも順調に足を進め約2時間で岳沢小屋到着。早めに到着した事も有って思い通りの場所に設営後、明日登攀するコブ尾根の取り付きをした後、行動終了。

【コブ尾根】
この時期にしてはかなりの高温予報の為、雪が締まっている時間帯にある程度まで高度を上げたい気持ちから3時より行動開始。
後続も続々と行動を開始し始める。やはり考える事はみな同じなのか。
前日偵察したにも関わらずヘッデン登攀になると形状が分かりにくくルートミス。雪渓を右へ右へと詰めてしまい行き詰る。GPSで確認するとまだ修正可能な一の為、2回の懸垂にて正規ルートへ復帰するもこのルートミスで1時間程タイムロス。
気を取り直し正規ルートを詰めてゆく。この時点で日が昇りルートの概念図を把握出来るようになる。
急登の雪壁に喘ぎながら順調に高度を上げマイナーピークへ。今シーズン初コブ尾根なのかスノーボラードは無く、先行と作成し懸垂。初のスノーボラードの懸垂だったが以外に安心感はあった。
懸垂後は目前に鎮座するコブを目指し雪壁を詰めコブの取り付きへ。雪面を奥に回り込む様に詰めると取り付きへ。
通常3p程だが、力量によって切り方が変わる様に感じた。個人的な体感では2.3Pはロープは必要に感じた(⁺位)。
岩稜を処理すればコブ岩のか下へ到着し懸垂。懸垂支点まで5m程クライムダウンするが非常に悪い。短いが捨て縄にて懸垂し懸垂地点へ。
ナイフリッジに降り立てばスカイライン目指し最後の雪壁に喘げば稜線へ突き上げる。山アルアルだが、もう少しの稜線は非常に長く感じた。
穂高岳方面から望む印象的なジャンダルムとは一味違うジャンを望み天狗のコル目指し日本で一番悪いと言われる一般道を1時間半かけて下る。体感的にはコブ尾根の登攀より天狗のコルまでの下山が核心に感じた。
天狗のコルより天狗沢を一気に下る。畳岩に乗る今にも崩壊しそうなブロックに恐怖を抱きながら足早に高度を下げ岳沢小屋へ無事生還。
無事に帰れた安堵感を胸に下山。
山の世界から一転、観光客で賑わう上高地へ。
技術的には岩稜を含む雪稜登攀で問題は無いが、登攀ラインは複数取れる為、ルーファイ能力の問われるルートに感じた。

思えば、雪稜というジャンルは那須朝日岳東南稜と谷川岳一ノ倉尾根の2ルートしか行ったことがありませんでした。
今回、雪稜初級ルートという位置づけですが、ルートファインディングの難しさや慣れていない雪壁の登り、スノーボラード懸垂など、盛りだくさんで楽しめました。
稜線に上がってからの下降ルートも岩稜帯と雪のミックスでなかなか悪かったです。
天狗沢の下降はブロック雪崩の恐怖がありましたが、疲れで足が進まず、ヒヤヒヤしながらの下降となりました。
充実の山行でした。
ありがとうございました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:246人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら