至仏山・尾瀬ヶ原・尾瀬沼
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- GPS
- 17:12
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,224m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:22
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:55
天候 | 初日快晴 2日目晴れのち曇り 3日目曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
尾瀬戸倉下車 尾瀬戸倉より鳩待峠まで乗合バスタクシー1,300円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に雪が少ない。全般的に踏み抜き注意。至仏山の山頂直下で手前のピークに登ってしまい、最後はハイマツの間を抜けて夏道に出てから山頂に登った。本来はもう少し下でトラバースするべきだった。 山ノ鼻への下山ルートは、山頂に近い木道はほとんど露出。雪の冬道まで降りてこれば、シリセードで降りれて早くて快適。 山ノ鼻付近は雪が残っている。少し見晴の方に行くと木道歩きになる。龍宮の林を境に木道歩きが2割に減った。湿原の雪も、龍宮の林より手前はほとんど雪なし、先は一面ほとんどが雪。しかし、3日目になるとそれもかなり融雪が進んだ。 山ノ鼻から鳩待峠へのルートは夏道の木道沿いに登る感じ。木道の上の雪を歩いたり、木道の脇を歩いたり。 |
その他周辺情報 | 尾瀬戸倉のぷらり館 温泉600円缶ビール自販機ロング缶330円 とんかつトミタ ロースカツ定食1,500円 |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
防寒着(ダウン)
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
グローブ
アウター手袋
予備手袋
雨具
ゲイター
バラクラバ
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
サーモスにお湯
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯電話
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
チェーンスパイク
タッチペン
雪かきブラシ
|
---|---|
備考 | 計画: https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-4018872.html プランB: https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-4123456.html |
感想
さて今日は。ゴールデンウィークの予定調和になりつつある残雪期の尾瀬スノーハイクを2泊3で。去年から至仏山登山付き。今年は、景鶴山に行けたらいいな。けれども、予約した山小屋に予め電話で聞いたら今年も雪が少ないとか。急遽プランBで尾瀬沼周回を追加。
新幹線で高崎まで。在来線のみだと始発のバスに間に合わない。高崎駅で落ち合って沼田駅まで。関越交通バスで尾瀬戸倉まで。以前はスイカ使えなかった気がする。ここ最近はスイカパスモ使えるようになって便利になった。
1時間半ほどで尾瀬戸倉。ここから乗合バス・タクシーで鳩待峠まで。300円値上がりして1,300円になっていた。30分ほどで鳩待峠到着。移動中に車内でおにぎり3個を平らげ、降りたら即支度して登山開始。去年結構下山までに時間かかったから早めの出発。
今年も天気良く、快晴で雲ひとつない。高度を上げていくと右手に燧ヶ岳が見えてきた。前方には、小至仏山のトラバースにハイカーが並んで歩いているのが見えた。
途中踏み跡が沢山あり、オヤマ湿原の下方から上がってくるつもりが、左手上に辿り着いてから気づいた。ま、たいした違いはない。
小至仏山はトラバースした。小至仏山の山頂にいる人たちもいて、落石や落雪はないかと上を見ながら間隔を空けて通過。しかし、その次がいけない。ちょうど去年の山頂直下の急登に似た坂を、前をゆくハイカーの後を追うように登ってみたら手前のピーク。至仏山山頂はもう少し先だった。急坂を降りるより、道はないかと探してハイマツの間の道を抜けると、そこは夏道だった。雪が全然ない。岩の左をトラバースして最後の岩場で途中から雪になったところを登り切ってようやく山頂。後からヤマレコマップをみたら、やはり、ニセピークを右からトラバースするように冬道のみんなの足あとがついていた。
今回は去年と違ってこの後も天気が良い。少し山頂でゆっくり景色を眺めて過ごした。
下山は脱ぎ履きしやすいチェーンスパイクに履き替え。ハイマツの左手から。左に落っこちると崖だから、できるだけ右へ寄って。降ると、ポールがいくつも立っていて、そっちより向こうに行ってはいけないと言っているようだった。その手前で右下へ。ハイマツの間を抜ける道がありそうだった。降り始めて、雪質が柔らかく、制動が効きにくいと感じた。ピッケルを持つ手に力が入る。
下山を開始して程なく木道が現れた。辺りに雪はなく、木道の階段歩きが続く。木道が途切れると融雪水が湧き出る岩場を降りる。直に雪の斜面が現れた。結構な急坂で、去年ヒップソリを試して結構なスピードが出た箇所だ。ちょっと日和って徒歩で降りる。そのうち、別のハイカーが尻で滑るのを見て思い出した。ヒップソリでなくて自分の尻で滑れば良いのだと。今年はピッケルあるし、右側にアックスを当てて角度を調整しながら滑るとちょうどいいスピードで降りれる。コレはいい。あとはもう尻が濡れるのも構わず、全部シリセード。スピードがコントロールできて止まれるとわかれば怖いものはない。連れも皆最後はシリセード。
樹林帯に入ってからは坂も緩やかだし徒歩で下山。もうあと少しで尾瀬ヶ原湿原というところで右足のチェーンスパイクが脱げて後続が教えてくれた。危ない危ない。去年の二の舞になるところだった。なぜか右足だけもう一度外れた。
やっと平なところに辿り着き、安堵する。山ノ鼻に近づいた時、ちょっと変わった格好をした人を見た。ヘルメットを被って、足には10本か12本爪と思しきアイゼンを履いている。オッケー、それは良い。けれども、担いでいる、というか背負っているザックがトレランのそれ。ちっこいの。なかなかシュールだった。まぁ、先をゆく連れが普通のザックを担いでいたから、必要な装備はそっちが持っていたのだろう。けれども何度も見ても奇妙な感じが否めなかった。冬山にヘルメットとアイゼンにトレランザックは似合わない。
予約していた尾瀬ロッジへ投宿。靴やらゲイター・ピッケル・ストックなど濡れているものは入って右奥の下足室へ。後で乾燥機を回してくれるという。
受付で、クレジットカードは使えると言ったけれど、通信状態が思わしくないみたいで、結局現金で払った。
部屋は8畳はあったろう。3人で泊まるには広々として快適だった。小さなちゃぶ台まであってくつろげた。
晩ごはんはエビフライにボルシチ・陶板焼き。皆の陶板には牛肉が乗って豪勢。ぼくは牛食べるとお腹壊すから、魚に変えてもらった。たぶん、キンメの味噌焼き。ご飯4杯食べた。
風呂は、一度に4人まで。洗い場が4つで、風呂桶も、3人でちょうど、4人じゃ窮屈。ま、それほど混まなかった。
生ビールは真面目な中ジョッキで900円。近頃くびれた中ジョッキで出すところが多い。ここは寸胴のジョッキ。冷凍庫で冷やしたのを出してきて注いでくれる。
消灯は8:30だけれど、放っておいても勝手には消えない。山ノ鼻には東京電力の電気が来ていると見えて、余裕があるのか。時間になったら自分たちで消灯。ぐっすり朝まで眠った。
翌朝の朝ごはんは弁当スタイル。そのまま持ち出しても良いようになってる。食堂で食べると味噌汁付き。
この日も快晴で風もなく。歩き始めて振り返ると、至仏山が水面に映って逆さ至仏になっていた。それに気を取られて、その先の逆さ燧を見逃す。山ノ鼻辺りは雪が残っていたけれど、すぐに湿原から雪は無くなった。龍宮小屋辺りで再び雪が出てきた。その先の林を抜けるとそこは雪国だった。そういえば、去年、龍宮の林を境に気温が全く違ったのを覚えている。見晴側は寒く小雨が降り、牛首側は暖かく雨は止んでいた。地形がそういった気候の違いを生んでいるのだろう。少し先へ進むと、雪の上を自由に歩けた。
見晴に着き、裏手へ回って燧小屋。表玄関が尾瀬沼側にあるから。
重い荷物を預けて身軽になり、尾瀬沼へ。尾瀬ヶ原があまりに美しく、立ち止まって写真を撮ったり眺めたりして時間も時間になってしまっていたし、今年は雪が少なく藪が出ていると聞いたし、景鶴山は諦めた。
割と緩やかな雪道を登っていく。所々融雪が進んで踏み抜きに注意を要する箇所が多数。右へ折れて沢に降り、橋を渡るところに出た。ここは、午前中は木でできた橋が乾いていたのだけれど、数時間後戻ろうとした時には、少し低くなっている2-3mの部分が増水で水を被っていた。水深にして2-3センチだったから、ゆっくり足を置いて難なく通過できた。けれど、もっと増水しね10-20センチになっていたら、足を取られて通過に難義したろう。
やがて雪が溶けて登山道が顕になっている箇所を抜け、割合急な坂を登った先が白砂峠だと思ったら、もう少し先だった。峠から急坂を下ると広い場所に出た。辺り一面雪だった。おそらくここは湿原で、下は池塘のはず。
スノーブリッジになっているところを渡る。ちょっとスリリング。たぶん下には木の橋が渡してあるんだろうけれど、斜め横から見るとどう見てもスノーブリッジ。
やがて尾瀬沼の沼尻に着いた。ここでお昼休憩。尾瀬沼を1周する時間はなく、休憩の後は戻ることにした。
腰を下ろしていると、1人の若者が来てへたり込んだ。聞くとシャリバテだという。今朝6:40に鳩待峠から至仏山に登り、そのままここまで来てこらから大清水に抜けてバスで帰ると言う。ぼくらが2日掛けて歩いているコースを1日で踏破しようというのだからそりゃしんどいだろう。行動食を分けたり、アリナミンを手渡したりして送り出した。あの後無事に大清水まで辿り着いたろうか。後で尾瀬沼を1周したというハイカーが同じ小屋に泊まっていた。聞くと、沼尻からの南岸は木道の上に斜めに雪が積もり、歩きにくい上に、落ちるとそのまま尾瀬沼にドボンだと言っていた。大清水へは距離的には南岸が近く、おそらくあの若者もそこを通ったのではないか。
燧小屋のお風呂は16:00から。ここは一度に2人までがよい。洗い場も2つ、風呂桶も2人でいっぱい。
ここの晩ごはんは、ご飯が炊き込みご飯で美味しい。去年は確か舞茸ご飯だった覚えが。今回は筍ご飯だった。炊き込みご飯はいい。おかずとご飯の配分を気にせず、おかずがなくなってもご飯だけたくさん食べられる。お代わりして、お櫃のお代わりまでした。
ポットに入っているのはお湯で、湯呑みに粉茶を入れてお湯で溶かして飲むスタイル。気に入ってお茶を何杯もお代わりした。のがいけなかったのか、その晩なかなか寝付けなかった。
朝は流石に白米で。各自のサーモスを持ってきて、食べ終わったらポットから各自自分のサーモスにお湯を入れる方式。理にかなってる。
夕べ談話室でスケッチブックを見せてもらった人に、見晴から燧ヶ岳に登る山頂直下のコツを再確認。左に直角に折れ、2-3mの岩壁を、生えてる木を掴んで攀じ登るのだとか。彼も、とあるガイドから聞いたのだとか。
scwでは、8-9時に小雨の雨雲が掛かり、その後は雨にはならない予測。7時の時点で雨は降っていなかったし、出かけることにした。途中パラパラっとした小雨が2度降った。山ノ鼻で休憩を取り、出発時も濡れない程度の小雨。先へ進むと本降りに。カッパを羽織って先へ進む。その中で、降りてくる人の多くが軽装だった。20代と思しき若者グループは、カッパも傘も持っていなかったし、半透明のポンチョで降りてきた2人連れもいた。ちいさな子を背に担いで降りようとしている夫婦も見た。大丈夫かと声を掛けてはみたものの、どうもしょうがない。こちらも足元に気を配って鳩待峠まで登り切り。
荷を整頓していたら、乗合バスの出る時刻。帰りは中型のバスだった。戸倉に降りると雨は止んでいた。ぷらり館で単純硫黄泉掛け流しに入って汗を流し、脚を揉みほぐし。
沼田駅へのバスを途中で降りてとんかつトミタへ。座敷から河岸段丘が見える。ダンサーのタモリも来た店。ロースカツ定食ご飯大盛り。尾瀬のあとはやっぱりとんかつでしょう。バスはとんかつ街道を通ることだし。
今回は新幹線を使わずに、沼田から在来線だけで帰ることにした。2時間以上あって、これを書いている。
今回もいい山行だった。
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