滝谷から焼峰山
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 888m
- 下り
- 888m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:35
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
うぐいす平(580m)までは、緩やかな登りがだらだら続く。うぐいす平からは一転して、鎖やロープも何か所かある急登となるが、特に危険な個所はない。 |
写真
感想
6月3日に肋骨を骨折したため、1か月以上山には登っていない。そろそろ山が恋しくなって来た。また、7月中には、久しぶりに飯豊に行ってみようかと思っている。そのトレーニングも兼ねて、どこに登ろうか思案した結果、ふと焼峰山のことが頭に浮かんできた。
焼峰には、4年前の2011年の秋に登ったきりである。それも、加治川ダム口からの入山だった。今回は、昔から繰り返し登っていた、滝谷口から入ることにした。滝谷から最後に登ったのは、2008年の秋、もう7年も前になる。
滝谷集落の中のT字路で、白い普通車に出会い、その後も車は、登山口の林道まで後ろをついて来た。そして、駐車場までやって来たので、この人達も山登りだなと思った。今日あたり、たった一人だろうと思っていたので、少し安心した。
車から下りてきた二人連れの年恰好は、こちらと同年代くらいだろうか。二人とも東北弁の訛りがあるので、県内の人ではないなと思い、どちらからですか、と尋ねると、福島からやって来たという。5時に家を出て来たという。二人は、山支度をしながら朝食を食べ始めたので、お先にと声を掛けて、林道をやや下って、登山口へ向かう。
登山口から標高580mのうぐいす平までは、緩登が続く。最初は杉の林の中を行き、そのうち広葉樹も混じってくる。天気予報では晴れのはずだが、谷からは盛んに霧が湧いて、それが上昇し、次第に峰々の姿が現れてくるようだ。
足元の草は、昨日雨でも降ったのか、朝霧のせいか、びっしょり濡れている。かつて人気のあったこの山も、最近ではあまり人が登らないのだろうか、登山道が隠れるほど、草が生い茂っている個所がところどころある。お蔭で、ズボンは露でびっしょりと濡れ、しかも蒸し暑いせいで、汗もかなり出て、雨でもないのに、全身がぬれねずみ状態だ。
うぐいす平の近くまでやって来た時、背後で、人の声がして、どんどん近づいてくる。福島の二人組だろう。けっこうなハイペースで登ってくる。うぐいす平からは、一転して急登に掛かる。
ところどころに、ロープや鎖があり、急坂が続く。しかし、福島の二人組は、何とこんな急登を、大きな声でしゃべりながら登っている。そして、どんどん近づいて、もう、10メートルほどまで迫って来た。清水釜の水場にやって来たところで、道を譲ることにした。水場に足を運ぶと、二人はその脇を、余裕の足取りで、さくさくと登って行った。
水場の水量は以前より、随分少ないように思われた。前はもっと勢いよく出ていた気がする。水筒を満タンにするのに5分以上要した。しかし、ここで一休みして、若干人心地ついた。
灌木の中の坂を登り切ると、視界が開け、修蔵峰に達する。新発田高校山岳部本田修蔵の遭難慰霊の石版が埋め込まれている。「昭和三十二年十二月三十日本田修蔵君赤津山よりの帰途こゝに眠る 新発田高等学校山岳部」とある。しばし、手を合わせ、先を行く。行く手には、大きなこんもりした峰があり、その奥に焼峰の鋭峰が聳えている。幸いなことに、こんもりした峰は、内之倉ダム側の山腹を巻くことになるので、助かる。
最後の急登を喘ぎながら登り切ると、山頂にぽっかりと出る。福島の二人が、腰を下ろして休んでいた。
二人のうち一人は話好きで、いろいろ山の話をした。福島の山はだいたい登りつくしたので、新潟まで出かけてきているそうだ。この周辺の、蒜場山、爼倉山、二王子岳などは既に登ったという。今日は、光兎山を登る予定できたが、暑いので、ルートの短い焼峰に変更したという。
山登りの傍ら、山菜採りもやるそうで、ここを登る途中も、蕨やゼンマイの伸びたのが沢山あったという。
福島県と新潟県の県境の山が100ほどあるが、80以上登っそうだ。登山道のない山も沢山あって、道なき道を、地図とコンパスを頼りに登るのが楽しい、と話は尽きない。
昼飯を食べながら、福島の人と話をしているうちに、どんどん時間が経って行った。彼らが去って行った後、荷物を整理して、たったひとりの山頂で写真を撮る。
ガスが上がって、二王子、大日岳、蒜場山、とくっきりとはいかないが姿をあらわしてきた。蒜場山の右奥に見えるのは、御神楽岳だろうか。五頭山は霧の中に沈んでいる。
山頂に、めずらしく1時間もいた。そろそろ下山に掛かる。修蔵峰を過ぎ、清水釜でちょろちょろ出る水を水筒に満たす。家に帰って、ウィスキーの水割りにするためだ。
清水釜を過ぎたあたりかと思ったが、七十歳くらいの男性とすれ違った。
連続する急坂を下るうち、足先の爪が痛み始めた。歩き方が悪いのか、それとも靴が悪いのか。昨年買った、この靴、どうもあまり足に合っていないようだ。
うぐいす平からは、傾斜が緩やかになるのだが、何しろ距離が長く、うんざりする。ブヨも纏いついてくるし、石畳みのような個所がいくつかあって、すべりやすい。やっと、杉林の歩きやすい道になってきて、登山口に出た。
林道を200メートルほど登って、駐車場に到着した。登りが2時間20分だったのに対して、下りが2時間5分と、たいして変わらない時間を要した。足の痛みのせいで、ペースが上がらなかったのだろう。7年前に登った時は、下りは1時間半ほどだった。体力の衰えもあるのだろう。
この季節の焼峰、初めて登ったが、やはり、この山は秋がいい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する