屋久島縦走(白谷雲水峡~淀川)
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- GPS
- 40:31
- 距離
- 52.8km
- 登り
- 4,437m
- 下り
- 3,810m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 6:45
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 11:31
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 3:25
- 合計
- 9:04
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
0日目(移動日,フェリー泊) 4/27 神戸空港8:40-(SKY131便たす得,11400円)-9:50鹿児島空港10:30-(リムジンバス1400円)-11:08鹿児島中央駅15:48-(バス480円)-16:34谷山港18:00-(フェリーはいびすかす3900円,21:40種子島05:00)-宮之浦港7:00 ※鹿児島中央駅,東16乗り場,鹿児島交通5番線 鹿児島交通 TEL099-247-2341 ※鹿児島シティビュー(30分毎、1回230円) ・鹿児島中央12:00,12:30 ・城山12:24,12:54 1日目(新高塚小屋泊) 4/28 宮之浦港8:10-(バス550円)-8:45白谷雲水峡 2日目(鹿之沢小屋泊) 4/29 3日目(石塚小屋泊) 4/30 4日目(オーシャンビューキャンプ場泊) 5/1 ヤクスギランド14:50-(バス1140円)-15:48屋久杉自然館15:48-(バス約1000円)-16:30宮浦小前 ※GW期間中、バスは屋久杉自然館にて宮之浦行きと接続 (通常は、合庁前で乗り換え) 5日目(移動日) 5/2 オーシャンビューキャンプ場7:00-(徒歩約30分)-宮之浦08:10-(フェリーはいびすかす3900円)-14:40谷山港15:16-(バス480円)-16:02鹿児島中央駅18:15-(リムジンバス1400円)-18:55鹿児島空港20:05-(SKY138便たす得,7200円)-21:15神戸空港 |
その他周辺情報 | ※◯:今回利用 下山後の宿: ◯オーシャンビューキャンプ場 https://www.yksm-t.com/ocean/ ・受付 屋久島観光センター インフォメーション TEL:0997-42-0091、営業時間:9:00-18:00 ・800円 ・水、トイレ有 ・最寄りバス停:宮浦小前 ・潮騒まで徒歩20分,港まで徒歩30分 ・止まり木 テント https://www.yakushima-tomarigi.jp/ ・900円 ・2500円素泊まり 下山後の夕食: ◯潮騒 ・屋久島町宮之浦(最寄りバス停:登上) ・営業17:45~22:00 ・開店30分前(17:15)に到着しで1番乗り(その後、長蛇の列ができた) ・首折れ鯖は数量限定 ◯溶岩焼 みやま本舗 ・鹿児島中央駅の駅ビル2階のグルメ横丁 下山後の温泉: ◯みょうばんの湯 ・鹿児島中央駅から徒歩5分 ・料金460円 ・営業6~22時 燃料アルコール: ◯ドラッグストア マツモトキヨシ 鹿児島中央Li-Ka店 ・電話:0992637878 屋久島観光資料ダウンロード(バス時刻表、島内の観光案内) http://www.yakukan.jp/doc/index.html |
写真
感想
GWは屋久島へGo!
◆0日目 移動(神戸⇒鹿児島⇒屋久島)(船中泊)
鹿児島空港から鹿児島市内へ移動。城山展望台から眺めた桜島は残念ながら雲の中でした。標高の低い場所に湿度の高い空気が滞留している。GWの屋久島はあいにくの天気予報。稜線上で晴れてくれないかな、と淡い期待を抱いて過ごす。夕方、谷山港に移動してフェリー「はいびすかす」に乗り込んだ。
◆1日目 白谷雲水峡~高塚小屋(小屋泊)
白谷雲水峡で準備を整え歩き始めた。朝一でフェリーから宮之浦岳、永田岳の山頂が見えていた。少し期待して辻峠の展望岩に登ったが結果はガッスガスのガス祭り。少し休憩して先へと進む。トロッコ道を突破して大株歩道に取り付くも久々に担ぐデカザックに雨も本降りとなり足が思うように前に出ない。ウィルソン株前の広場でどっかと腰を下ろして大休止。コーヒーを入れて身体を温めパンを食べた。そこから進んで縄文杉と久々のご対面。予定では新高塚小屋まで進むはずでしたが、今日はもう疲れた。高塚小屋泊まりに変更。小屋の1階に1名分のスペースを空けて頂き、ホッと一息付いた。
小屋では、しばし隣接スペースの方と山談義。彼は永田歩道を登り楠川歩道へ下るというSea to summit to seaに拘るハイカーさんでした。この夏には、新穂高から赤牛に繋いて読売新道を下ることを予定しているという。北アの雲の平周辺の奥黒部は魅惑溢れるお山ばかり。彼とお話させて頂いて、私もまた歩きたいなぁと思った。
◆2日目 高塚小屋~鹿之沢小屋~花山歩道[ピストン](小屋泊)
朝3時に起きると外は雨が降っている。一瞬出発を遅らすことも考えたが花山歩道を歩くなら早立ちが必須だ。準備を整え小屋を出発。
稜線に出るころには雨も止んだ。永田岳山頂を踏むもあいにくのガス。すぐに鹿之沢小屋に下りた。小屋にはお一人の先客有り。彼は今日は停滞日とのこと。ザックを小屋にデポして花山広場の先にある大竜杉に会いに行く。花山歩道はヤクシマの中でも原生林の中を歩くことができる好きな道だ。屋久杉はもちろん力強い巨木たちがひしめいている。この道なら雨でも楽しい。躍動感あふれるハルギリ(花山歩道を歩かれる方には会いに行くことをお薦めします)や、花山広場の主、屋久杉を通り過ぎて更に先へ。焼峰広場の手前に大竜杉は居た。大きく張り出した太い幹が竜の様だった。出会えたことに満足した。花山広場でランチ休憩しようとしたが、虫が多くてゆっくりできない。手早くパンを身体に入れて小屋へと戻る。途中、岩の展望台で小休止した際、カッパのズボンに蠢くヒルを発見!指ではじき飛ばす。なんとか吸血被害は免れた。
小屋に戻ってヒルに付かれたことを彼に話すと、「よく調べた方が良い」とのこと。外に出て確認してみると、いた!カッパのズボン、革靴の紐やひだの隙間等、合計5匹にも取り憑かれていた。かなり取り乱したが、独りで無かったのが幸いだった。二人で団結してすべてのヒルを見つけ出し、燃料アルコールで退治した。あな、おそろしや~。
その夜の鹿之沢小屋泊は二人だけ。夜は彼と山談義。彼もまた永田歩道を永田浜から上がってきたSea to summiterであった。出会う人は気合の入った人ばかり。そんな彼でも永田歩道はかなり荒れていて結構大変だったとのこと。人が入らない道は荒れる。それは屋久島でも同様であった。
◆3日目 鹿之沢小屋~永田岳~宮之浦岳~黒味岳~石塚小屋(小屋泊)
朝明るくなってから小屋を出発。永田岳まで登り返すも濃いガスのため永田岳山頂はパス。宮之浦岳を目指すも、ここもガッスガスでした。(;_;)
雨の多い屋久島だから仕方ない。たまたま山頂に居合わせた3人で一緒に稜線を進む。お二人は百名山を目指していて、GWは九州の百名山を攻略するとのことで屋久島の後は九州本土に戻って、開聞岳や阿蘇山に登る予定とのこと。私は、まだ九州は宮之浦岳しか登れていない。次はミヤマキリシマの咲く時期の九重に行きたいなぁ、と思った。雨の中でも一緒に歩くと気づかない内に先に進む。黒味岳分岐まで一緒に歩いてくれたお礼に、アミノ酸をお二人にプレゼント。これからもバリバリ歩いて九州の百名山を頑張って攻略してくださいね。
ここで休憩している間に青空が覗く。これは嬉しい。お日様がんばれ~。黒味岳山頂は、まさかの快晴。神様からプレゼントを頂き、束の間の絶景を楽しんだ。そうこうしていると小屋で一緒だった彼と再開。「宮之浦岳山頂でだいぶ粘ったけどだめだった。少し進んだところでガスが抜けた。これほど回復するとは思っても見なかった」とのことでした。こういうのは嬉しい誤算ですね。彼のヤマップのIDを教えて頂き、そこで別れて石塚小屋へ移動。この日の石塚小屋泊は合計5名でした。
◆4日目 石塚小屋~ビャクシン沢渡渉点(ピストン)~淀川小屋~紀元杉BS~オーシャンビューキャンプ場(テン泊)
朝2時に起きて、3時過ぎに小屋を出発。この時点では、石塚山まで目指すつもりでいました。このときは濃い霧は出ていたがまだ雨も降っておらずカッパも身に着けずに小屋を出た。(カッパを着ると暑いのでペースを上げられない)。
でもすぐに雨が降り始め、直に本降りとなる。早めにカッパを来て進むも、遠くに雷鳴も聞こえる荒天となった。天気が良ければ快調に進めたはずなのだが、こうなると全然進まない。濃霧のナイトハイクでメガネもすぐに曇るので外した。おまけにヘッドライトの光に虫たちが集まってきてうっとおしい。地図読みもロクにしてきていなかったため、濃霧の稜線に道を失う。ピンクリボンは多く付いているのだが視界が悪く見通せない。スマホも水に濡れたジップロックの上から上手く操作ができず。稜線を彷徨った。途中、ヒルの恐怖に休むこともままならず。CTから大幅に遅れてビャクシン沢渡渉点に到着。増水して激しく流れるビャクシン沢を見て撤退を決める。ヒザ下くらいなら靴を脱いで渡るつもりでしたが、この水位じゃ流石に無理。
帰路も明るくなっているにも拘らず、まさかのロスト。なんとか振り出しの石塚小屋まで戻り、湯を沸かしてコーヒーで身体を温めた。その後、淀川小屋まで下りて紀元杉バス停まで歩いた。結局、大和杉にも会えず、石塚山の登山口となるヤクスギランドにも取り付けず終い。行動時間11時間越えでお山には一つも登れずって、なんだかな~、って感じでした。今回は、道が繋がっているからと安易に計画すると危ないよ、と山の神様に教えられた気がします。
下山後、宮之浦まで戻り「潮騒」さんで海の幸を楽しんだ。
◆5日目 移動日(屋久島⇒鹿児島⇒神戸)
朝一のフェリーで鹿児島に戻り、久々のお風呂にトプン。頭を洗い、体を洗い、長く伸びた無精髭もきれいさっぱり。公共交通機関に気兼ねなく乗れる清潔な身体に戻って空港へ向かい神戸に戻りました。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、荷重17kg(水込)、アルファ米 8/10食)
アルプスには未だ雪が残る今の時期、南国の洋上のアルプスは人気です。世界遺産の屋久島は外国人旅行者も多い。今回はドイツやチェコから来られた方ともお会いしましたよ。水が綺麗で緑豊かな屋久島、お薦めです。
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