屋久島縦断0to0ワンデイ!魔境・尾之間歩道
- GPS
- 19:00
- 距離
- 66.6km
- 登り
- 4,924m
- 下り
- 4,965m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 3:56
- 山行
- 14:31
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 15:31
天候 | 晴れ(前日は冬型で山頂は吹雪だった) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
✈️SKY303(羽田(08:40)→鹿児島(10:40)) ✈️ANA4333(鹿児島(11:25)→屋久島(12:05)) 🚌屋久島交通 (空港(12:33)→原(13:10)) ◆復路 ✈️ANA4338(屋久島(19:00)→鹿児島(19:35)) |
コース状況/ 危険箇所等 |
⏰CT29h(ヤマレコらくルートだと24h40m)+ロード7km ⚠️1700mあたりから登山道が凍ってカッチカチ箇所多数 |
その他周辺情報 | 宿泊:尾之間 ペンションハロー@8400円(2食付) 温泉:尾之間温泉@300円 |
写真
装備
個人装備 |
アイゼン(未所持)
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感想
百名山について、登山初心者の頃は御多分に洩れず積極的に登ってきた。100分の幾つを数えるのが、自分の経験値を数値化したようで楽しかった。80座近くまで登ったあたりで、
・残っている山が遠いこと
・スキーできる山は山スキーで行きたいこと
があり、数字を伸ばせていなかった。定年くらいまでに制覇できればくらいの気持ちでいたが、毎年1~2座くらいは伸びるもので、百名山制覇まで残り7座。九州が3座残っているのでそのハントに出かけることとした。
◆アイゼンの持参
飛行機で屋久島入りする計画。悩んだのがアイゼンの持参。1週間ほど前の寒波で九州の山でも結構積もったレコが上がっている。チェーンスパイク持参したいが、持っていくと飛行機で荷物の預け入れが必要となり色々面倒…悩んだ末に置いていくこととした。現地調達も視野に…吉と出るか凶と出るか。
◆初日(モッチョム岳)
順調に飛行機乗り継いで初めての屋久島入り。初めてのプロペラ機で飛行機酔いあり…飛行機降りてバスの発車まで残り20分。バス停の位置を確認して空港レストランでランチ。トビウオ唐揚げを手掴みでボリボリ食べて、定刻通りのバス発車で無駄の無い乗り継ぎ。手荷物預け入れしていたら、鹿児島空港での乗り継ぎ含めて間に合わなかったと思う。
空港着いた時は雨模様だったが、バスでぐるっと島を周回しているうちに青空出てくる、初日は足慣らしでモッチョム岳。バス停からジョグって登山口。森の植生、登山道の歩かれ具合、目印(ピンクテープ)の位置・量などを感じながらガシガシ駆ける。途中に縄文杉(万代杉・モッチョム太郎)はデカさが異質。山頂まで展望無しだったが、モッチョム岳ピークの岩峰は森突き抜け展望良し、南側に海広がり青空。予定通りのペースでガシガシくだって尾之間、スーパー(Aコープ)で明日の買い出して本日のお宿。宿の近くから海岸まで行けそうなのでsamanaホテル横抜けて海岸へ、海にタッチしてから本日の宿にチェックイン。宿の女将さんが尾之間温泉オススメというので少し遠い…が徒歩で向かう。熱々のお湯、水かぶりを交えて3セット。戻って夕食、同泊の釣り師さんが本日釣ったイシガキダイの刺身がみんなに振る舞われるサプライズあり。その他品数たくさんでお腹いっぱいで就寝。
◆2日目(屋久島縦断)
屋久島ゼロtoゼロをワンデイで抜ける。ふとパクさんの記録を見てみると
11時間50分 CT0.43の記載あり…パクさんで12時間かかるのは相当ヤバいのでは…スタートを1時間前倒しして2時起床とした。19時発の飛行機で島を脱出する計画、15時間行動時間取れば流石に大丈夫なはず。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2339348.html
宿で朝カップラーメン啜って登山スタート。昨日下見した尾之間温泉横から登山道に入る。難路と認識していたが、マーキングも踏み跡もしっかりしていて問題なしと思っていたが、蛇之口滝過ぎてが本番だった。
踏み跡薄くマーキングあるが、ジャングルのように木々が密集していて先のマーキングを追えない。ピンクテープはあるものの昔のもので蛍光では無いので暗闇で発見しにくい。驚くような急斜面に踏み跡が付いていたり、なだらかに歩いたりと緩急あり、単純な尾根道では無いため地形的に道を見つけることも難しい。沢の渡渉に、沢の遡行、色々なバリエーションの登山が楽しめるが今はそんな余裕なし。ルートロストを繰り返し、乃木岳(1400m)のだいぶ手前で日の出…朝を迎えても魔境脱出できず。アップダウンを繰り返し、標高差からは感じられない疲労感を抱えて淀川入口のアスファルト道に飛び出た。
ここから本当の一般登山道。下だけ見ていても歩ける道でサクサク進んで淀川小屋。どこでも水汲めそうな屋久島登山道だがここで補給。予報通りで天気良く風もほとんど無い抜群の天気、魔境抜けた達成感もあって黒味岳に寄り道。1600m過ぎたあたりから登山道の氷が目立つようになり、黒味岳へのルート上は岩が氷付いてツルツル箇所多数。アイゼン未所持のため手足フル活用で通過して黒味岳山頂は展望抜群。北面の岩にはびっしり氷が張り付いている、昨日の山頂付近は吹雪だった模様。水が豊かな屋久島・宮之浦岳、1800mあたりでも水場マークが付いているが、今日はそれが凍って氷の山となっていて険悪。氷のだと平らな場所に足を置いても滑り足を取られ、尻もちつくこと何度か。昼前に宮之浦岳ピーク、次いつ来れるかわかないので永田岳にも寄り道、分岐にザックデポしてスピード上げる作戦。霧氷で凍った草木が登山道に張り出して、日射の影響あって溶け出し、腕から下半身までずぶ濡れ&靴が完全水没…荷物はデポで置いてきてしまったのでカッパ切ることも出来ず。無風だったので寒さは厳しくなかったことが救い。北西側から雲が出てきていたが、ギリギリ天気がもってくれて展望楽しめた永田岳。デポ地点へ引き返していると山頂は雲に覆われていた。デポ地点戻って靴下絞って再スタート、後は基本下り道。ガシガシくだって縄文杉で写真を撮ろうとiPhone出したら『iPhoneは使用できません15分後にやり直してください』とまさかのメッセージ。縄文杉で写真が無いのも寂しいので15分の強制休憩、14時過ぎで平日のため誰もいない貸切縄文杉。先のルートを確認すると、空港までCT0.5維持が必要で全くの余裕なし。縄文杉からは木道道で整備された高速道路、すれ違いもなくガシガシ行く。途中のウィルソン株に寄り道して、例のハート型を探すがどこから見てもハートに見えなく時間ロス。トロッコ道に出れば木道ジョグってタイム挽回。白谷雲水峡へ分岐、下り道かと思いきや辻峠への登り返しあって体力削ってくる。明るいうちに林道に出たいので休まず進み楠川歩道。難しいルートどりだが尾之間歩道の経験値がアドバンテージ。ラスト楠川歩道入口の看板見えて一安心したところで気が緩んだが、薄い踏み跡辿ってしまいルートロスト
。17時過ぎて日没と飛行機デッドラインあり焦り&涙目。最初に確認した入口看板まで引き返して、看板先に草で覆われた明瞭な踏み跡見つけて一安心。少し進めば林道、ヘッデン使わずに済んだ。楠川バス停着いて1730で残りロード7km。アップダウンある屋久島周回道路、キロ7分で刻んで1820に空港ゴール。ギリギリ過ぎるが達成感はひとしお!そのまま飛行機乗って鹿児島へ帰還し1泊2日の屋久島旅終了。
◆尾之間歩道入口→楠川バス停
山と高原地図:29h00m
らくルート :24h40m
らくルート基準で考えていたのでCT縮まらず、体力的にも精神的にも追い込まれた…。
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