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Yamareco

記録ID: 673700
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

熊倉尾根から飛龍&1人だけ歩荷トレ

2015年07月11日(土) [日帰り]
 - 拍手
motch その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:19
距離
16.7km
登り
1,934m
下り
1,933m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:17
休憩
1:55
合計
10:12
7:50
7:50
7
7:57
7:57
25
8:22
8:28
182
熊倉尾根取付点
11:30
11:41
66
12:47
13:47
5
岩岳尾根分岐露岩
13:52
13:52
27
14:19
14:27
15
14:42
14:48
12
15:00
15:04
20
15:24
15:24
46
16:10
16:19
20
16:39
16:49
40
17:29
17:30
20
17:50
17:50
4
17:54
17:54
6
ルートトレースはGPSロガーで取得しています。
天候 10時まで:晴
15時まで:曇
それ以後:晴

始終暑かった
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 ↓(青梅街道/R411)
道の駅たばやま(車デポ)
コース状況/
危険箇所等
■熊倉尾根(青梅街道〜熊倉山)
エアリアにも地形図にも非掲載。
取付は道の駅から青梅街道沿いを柳沢峠方面に約2kmほど歩くと、
昔からあるというきのこ販売店?兼リサイクルショップらしき目立つ建物があり、
熊倉沢の起点となる熊倉橋が架かっている。
熊倉沢の右岸(左)から尾根に取り付く。
取付点からのルートは明瞭だが、
マーキングは1000m付近の杉の樹林帯以外はなく、
樹林帯を過ぎると露岩が増えて足元が悪くなる。
ほぼ尾根通しだが、ところどころ二本足では立てないくらいの急登あり。

■ミサカ尾根(熊倉山〜飛龍山)
熊倉山から前飛龍の直前までは割と平坦。
そこから前飛龍まで標高差約200mの露岩の急登。
前飛龍からは比較的緩やか。
飛龍権現から飛龍山まではエアリアでは往復40分とある。
最初の登りは割と急で、そこからは緩やかな道がしばらく続く。
この区間はどこも足元があまりよくない。

■ミサカ尾根(熊倉山〜サヲウラ峠)
緩やかな下りでルートがよく整備され、歩きやすい。

■サヲウラ峠〜丹波集落
急な下りだが、九十九折りでルートがよく整備され、歩きやすい。
道の駅たばやまに車をデポしてスタートです。上にある謎のお城、その名も丹波山城。金持ちが道楽で建てたのかと思ったら、日本最長のローラー滑り台のスタート地点だとか。。。
道の駅たばやまに車をデポしてスタートです。上にある謎のお城、その名も丹波山城。金持ちが道楽で建てたのかと思ったら、日本最長のローラー滑り台のスタート地点だとか。。。
今回は会社の若い同僚、Tくんと登ります。昨秋の長沢背稜以来4回目です。ぼくは歩荷トレですが、彼はUL装備。
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今回は会社の若い同僚、Tくんと登ります。昨秋の長沢背稜以来4回目です。ぼくは歩荷トレですが、彼はUL装備。
青梅街道を柳沢峠方面に30分ほど歩くとあらわれるきのこ屋の看板。
青梅街道を柳沢峠方面に30分ほど歩くとあらわれるきのこ屋の看板。
ここから熊倉尾根に取り付きます。
ここから熊倉尾根に取り付きます。
最初はちょっと藪っぽいですが、尾根に乗るとよく開けた樹林帯になります。この上に植林地があるためか、踏み跡は明瞭。
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最初はちょっと藪っぽいですが、尾根に乗るとよく開けた樹林帯になります。この上に植林地があるためか、踏み跡は明瞭。
と言っても、熊倉山まで標高差1000m、ハードな急登が続きます。息を切らせながら黙々と登るTくん。
と言っても、熊倉山まで標高差1000m、ハードな急登が続きます。息を切らせながら黙々と登るTくん。
カイロの落とし物!ってことは、少なくとも昨冬シーズンからそのままになってたのか。。。回収。
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カイロの落とし物!ってことは、少なくとも昨冬シーズンからそのままになってたのか。。。回収。
伐採した木を運搬する(元)トロッコのようです。この山域(奥多摩、奥秩父東部)は割合こういうのが打ち棄てられています。さすがにこれは回収できないな(笑)
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伐採した木を運搬する(元)トロッコのようです。この山域(奥多摩、奥秩父東部)は割合こういうのが打ち棄てられています。さすがにこれは回収できないな(笑)
トロッコの車輪も落ちていました。振り回して遊ぶTくん。ぼくも持たせてもらいましたが、7〜8kgあって、かなり重いです。
トロッコの車輪も落ちていました。振り回して遊ぶTくん。ぼくも持たせてもらいましたが、7〜8kgあって、かなり重いです。
1000mあたりで植林地がなくなり、露岩帯になってきます。
1000mあたりで植林地がなくなり、露岩帯になってきます。
全長30cmほどのマムシちゃん。逃げもせず、尻尾をプルプル、舌をチロチロ出しながらこちらを威嚇していました。
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全長30cmほどのマムシちゃん。逃げもせず、尻尾をプルプル、舌をチロチロ出しながらこちらを威嚇していました。
取付から3時間、幾度とない急登を超え、ようやく熊倉尾根を歩ききって熊倉山に登頂しました。一般登山道のサヲウラ峠経由で登るより距離は短いですが、結局サヲウラ峠経由でのエアリアのコースタイムと同じくらいの時間がかかりました。
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取付から3時間、幾度とない急登を超え、ようやく熊倉尾根を歩ききって熊倉山に登頂しました。一般登山道のサヲウラ峠経由で登るより距離は短いですが、結局サヲウラ峠経由でのエアリアのコースタイムと同じくらいの時間がかかりました。
まるで万華鏡のように美しい葉っぱです。
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まるで万華鏡のように美しい葉っぱです。
熊倉山からは一般登山道。奥秩父らしい原生林の美しい道です。
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熊倉山からは一般登山道。奥秩父らしい原生林の美しい道です。
前飛龍の手前の露岩を喘ぎ登るTくん。このルートは始終ほぼ眺望がありませんが、この一帯だけは眺望があります。
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前飛龍の手前の露岩を喘ぎ登るTくん。このルートは始終ほぼ眺望がありませんが、この一帯だけは眺望があります。
ぼんやりと大菩薩が見えます。
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ぼんやりと大菩薩が見えます。
今回初の道標。柱に「前飛竜」と書いてありますが、ここは岩岳尾根とミサカ尾根の合流地点で、実際のピークはもう少し先です。
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今回初の道標。柱に「前飛竜」と書いてありますが、ここは岩岳尾根とミサカ尾根の合流地点で、実際のピークはもう少し先です。
長ーい石尾根。一番左が雲取で、右の尖ったのが七ツ石、その右が鷹ノ巣。
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長ーい石尾根。一番左が雲取で、右の尖ったのが七ツ石、その右が鷹ノ巣。
大菩薩から笠取方面に続く稜線。黒川鶏冠山などが見えます。
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大菩薩から笠取方面に続く稜線。黒川鶏冠山などが見えます。
向こうに見えるは奥秩父主脈。雁坂峠あたりかな?昨年はお世話になりました。
向こうに見えるは奥秩父主脈。雁坂峠あたりかな?昨年はお世話になりました。
さて、今回は昼ご飯を用意しました。フライパンでパンを焼き、目玉焼きを作り、チーズ、ベビーリーフ、チーズ、ベーコン、アボカドを乗せたホットサンド。
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さて、今回は昼ご飯を用意しました。フライパンでパンを焼き、目玉焼きを作り、チーズ、ベビーリーフ、チーズ、ベーコン、アボカドを乗せたホットサンド。
すごいボリュームになりました。若くて食欲旺盛なTくんも満足してくれたようです。
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すごいボリュームになりました。若くて食欲旺盛なTくんも満足してくれたようです。
岩岳尾根へのルートはとても長くてほとんど誰も歩きませんので、間違って入り込まないようにワイヤで塞いであります。
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岩岳尾根へのルートはとても長くてほとんど誰も歩きませんので、間違って入り込まないようにワイヤで塞いであります。
昼飯を食って満足したところで出発準備です。1時間も休憩してしまいました。
昼飯を食って満足したところで出発準備です。1時間も休憩してしまいました。
休憩地点から5分ほどで前飛龍のピークです。樹林に覆われた小さなピークで、この古い看板がなければ識別できないほど地味です。
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休憩地点から5分ほどで前飛龍のピークです。樹林に覆われた小さなピークで、この古い看板がなければ識別できないほど地味です。
ちょっとだけ景色が開け、今回の目的地、飛龍山が見えてきました。そのスカイラインは、龍が空を飛んでいるような形に見えます。
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ちょっとだけ景色が開け、今回の目的地、飛龍山が見えてきました。そのスカイラインは、龍が空を飛んでいるような形に見えます。
笹に彩られた実に美しい道。やっぱり奥秩父っていいなあ。
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笹に彩られた実に美しい道。やっぱり奥秩父っていいなあ。
ホットサンドでエナジィ補給したとは言え、長丁場の登りでだいぶ疲れた様子のTくん。ガンバ!
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ホットサンドでエナジィ補給したとは言え、長丁場の登りでだいぶ疲れた様子のTくん。ガンバ!
そしてようやく飛龍権現着。
そしてようやく飛龍権現着。
権現様を祀る、小さな祠があります。1990年代前半までは木製だったようですが、荒天で倒壊し、石製に造り直されました。この裏から飛龍山へと向かいます。
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権現様を祀る、小さな祠があります。1990年代前半までは木製だったようですが、荒天で倒壊し、石製に造り直されました。この裏から飛龍山へと向かいます。
苔むした原生林。奥秩父ならではの美しさです。
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苔むした原生林。奥秩父ならではの美しさです。
そして登頂。予測よりだいぶ時間がかかってしまいました。
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そして登頂。予測よりだいぶ時間がかかってしまいました。
道の駅に併設された温泉の最終入館受付が18時なので、大急ぎで下山開始。ガスも出てきました(この後、結局晴れました)。
道の駅に併設された温泉の最終入館受付が18時なので、大急ぎで下山開始。ガスも出てきました(この後、結局晴れました)。
1時間半余りでサヲウラ峠まで一気に来ました。かなーりお疲れのTくん。予定では天平尾根経由で下山するつもりでしたが、それだと温泉の最終入館時間に間に合わないので、直接丹波バス停へと下山します。
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1時間半余りでサヲウラ峠まで一気に来ました。かなーりお疲れのTくん。予定では天平尾根経由で下山するつもりでしたが、それだと温泉の最終入館時間に間に合わないので、直接丹波バス停へと下山します。
あとちょっと!そしてリミットまで20分弱!温泉、温泉、と唱えながら必死で歩く26歳若者と39歳おっさんです。
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あとちょっと!そしてリミットまで20分弱!温泉、温泉、と唱えながら必死で歩く26歳若者と39歳おっさんです。
クマよけフェンスが何か所かありました。
クマよけフェンスが何か所かありました。
舗装路降りてから500mほどで温泉ですが、ぼくは歩荷が重くてあまり早く動けず、最終入館受付時間が本当にギリギリだったので、ULのTくんが走って先行し、どうにか18時前に受付完了。Tくん、ありがとう!閉館までの1時間、じっくりと身体のケアをしてから帰りました。
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舗装路降りてから500mほどで温泉ですが、ぼくは歩荷が重くてあまり早く動けず、最終入館受付時間が本当にギリギリだったので、ULのTくんが走って先行し、どうにか18時前に受付完了。Tくん、ありがとう!閉館までの1時間、じっくりと身体のケアをしてから帰りました。

装備

個人装備
水12リットル(歩荷用) 日帰りハイキング装備一式 昼飯(2人分) 行動食

感想

飛龍山は、奥秩父山塊東端の雲取山の西隣に位置するお山です。

その雄大な名前は、
自然に恵みをもたらす雨を降らし、
水を司る神である龍が空を飛翔しているかのごとく、
なだらかな曲線を描いた山容であることに由来しているようで、
山頂への登りかかりには、飛龍権現と呼ばれるお社があります。

この山域全体に言えることですが、眺望はほぼなく、
おまけに山頂は奥秩父主脈縦走路から外れているので、
縦走者の多くが通り過ぎてしまいますが、
苔むした原生林の下にしんと佇み、奥秩父のよさが溢れています。

-----

会社の若い同僚、Tくん。
それまで、会社の同僚としての関係でしかなかった彼が、
突然「富士山に連れて行ってもらえませんか?」と話しかけたきたのが、
昨年のちょうど今ごろでした、

当時、春に負った怪我からの回復途上で、
腰のコルセットがようやく外れたばかりのころでしたが、
いろいろ考えた末にその提案を受諾し、一緒に富士山に登りました。

以来、会社の外でご飯を食べたり、お酒を飲んだりしつつ、
時々お山にも一緒に登るようになりましたが、
彼のスタンスは
「静けさを味わいたいから山に行くのに、
 何でわざわざ賑わったところに行かなきゃいけないんすか」。

そんなわけで、これまでに彼と行ったお山は、
静かでひとけがほとんどないところが中心です。

-----

飛龍山へのアプローチは、
丹波山村の中心部である丹波バス停付近からサヲウラ峠へと突き上げ、
そこからミサカ尾根を使うのが普通ですが、
そうするとただのピストンになって面白くない、という二人の嗜好もあり、
ミサカ尾根の途中にある熊倉山に直接突き上げる熊倉尾根を使うことにしました。
奥まった場所なので、どうアプローチしても日帰りにしてはなかなかの長丁場です。

Tくんは仕事が忙しくてあまり身体を動かせていない様子だったので、
UL指向で最低限の装備と行動食に水を携行してもらい、
代わりにぼくが歩荷トレーニングも兼ねてあれやこれやと装備を詰め込み、
何かあった時の備えをしました。

4月の歩荷トレでは、5時間少々の山行で受傷箇所がだいぶ音を上げたし、
今回は10時間前後の山行になりそうだったので、
荷は過去最重量歩荷トレ時の半分と控えめに。

お互いにとってハイキングとカテゴライズするには
ハードな条件だったのがむしろよかったのか、
ボリューム豊富な山行になりました。

コースが長丁場だったこともさることながら、
気温がかなり高かったこともあって、
Tくんは「マジキツいっす!」を連発していましたが、
気合いと根性で歩き切ってくれました。
昼飯で作ったホットサンドも喜んでくれたし、
奥秩父独特の、静かで深い雰囲気も気に入ってくれたようでした。

たまにはこういう山行もいいものです。

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