大反道探索
- GPS
- 07:15
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大反道を忠実にたどることはもはや不可能。 |
写真
感想
大反道は、大久保谷林道が開通するまで旧中川村から大久保谷奥地へアプローチする連絡路であったというが、林道開通後は利用者が少なく、現在は武州中川から矢岳主稜上のクタシノクビレまでが登山道として利用されていて、クタシノクビレから近場ノ谷までは廃道となっているようである。
手元にある1975年版「山と高原地図 奥武蔵」にはまだクタシノクビレから近場ノ谷まで登山道ではなく小道として記載があるが、近年の歩行記録としては寡聞にしてS・Tom氏のものしか見当たらない。
S・Tom氏は記録の中で、大反道の終端は二号谷三号谷の出合い付近と過去の記録から想定しているが、前述の地図では一号谷出合いに下りている。もし大久保谷奥地への道であるなら、二号谷三号谷出合いより一号谷出合いの方が大久保谷に近い気もするが。
今回歩くにあたってポイントがいくつかあった。
・近場ノ谷一号谷の出合いのすぐ上に石積みが見えること。
・一号谷左岸尾根上870m圏に潰れた祠があり、大反道はここを通過していたのではないか。
・デンゴー平東尾根とフナイド尾根間に大伐採地があること(S・Tom氏による)。
・フナイド尾根上800m圏からクタシノクビレまでは東電鉄塔69号巡視路がしっかりしていること。
以上から一号谷左岸尾根〜クタシノクビレ間の大反道は、標高870〜800m間をトラバースすると思われた。
すっかり木々の葉も濃さを深めた大久保谷林道を歩く。
柿原林業小屋を左に分けすぐ先で近場ノ谷に出合う。
右岸を進むとすぐに一号谷が右から流入し、左岸に渡る。
すぐ頭上の石積みに上がり右上する。
時々林業のピンクテープがあり、それを頼りに進むと850m圏で横切る踏み跡に出合う。
左へ(一号谷方向)進むと緩やかな尾根に乗った。
地形図から、この尾根を下れば一号谷出合いへ下れるので、石積みから尾根を直上しこの道に出るのが自然かもしれない。
一号谷左岸尾根には850m圏で乗り上がってしまい、20mほど上がって祠を見つける。
辺りには割れた湯飲み茶碗や酒のビン、ジュースの缶が落ちていて、ここが古道の休憩場所だったのだろう。
その後、いくつか荒れた沢を渡り、デンゴー平東尾根を780m圏で横切り戸上沢左俣を越えると目の前に広大な伐採地と鹿柵が現れた。
ここまで来て行く手を阻む鹿柵に途方に暮れるが、下端沿いに進み、上がっていく柵を見送ると行く手にさらに別の鹿柵が現れた。
こちらも下端沿いに進むが、かなり高度を下げているので60mほど鹿柵につかまりながら800m圏付近まで登り上がった。
ここまで踏み跡も定かでなく、大伐採地を鹿柵で囲われてしまっていて忠実にたどることもできず、もはや大反道は廃道ではなく消失してしまった古道としか言い様がない。
800m圏でフナイド尾根に乗り上がると、そこには見慣れた東電の黄ポールがクタシノクビレ方向を示していた。
この先は以前も歩いているし黄ポールやテープが頻繁にあるので問題無い。
クタシノクビレ直前で鹿柵に遮られ先へは進めないので69号鉄塔に導かれ実質終了である。
鉄塔のすぐ下の鞍部となるクタシノクビレに着けば、左に武州中川駅方面への登山道を分けている。
大反山へは登らず大反山東尾根にトラバースする。
東尾根を越えさらに旧若神子集落へ続く山道があったというが、もう追う気にならない。
東尾根をノンビリ下り、今まで見た中で一番水位の低い秩父さくら湖の左岸道路に降り立った。
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