丹沢主脈縦走日帰り(北上)〜ニッカで行こう、スキマ山行
- GPS
- 09:10
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,116m
- 下り
- 2,109m
コースタイム
天候 | 霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
バスに乗り換えて本厚木→渋沢→大倉で車を回収。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道状況】 大倉〜塔の岳 整備良好。ヘッドライト下歩行でも迷うこと、危険なし。 塔の岳〜丹沢山 大倉尾根ほどではないが、整備されており、道迷い・危険なし。 丹沢山〜蛭ヶ岳 鬼ヶ岩の付近のみ注意必要だが、難しくはない。雨天時スリップ注意。 蛭ヶ岳〜姫次 尾根が細かい。迷うことはないくらいロープなどで誘導してくれるので問題はない。軽い地図読み練習ならちょうどいいのかも。 姫次〜黍殻山〜焼山〜焼山登山口 東海自然歩道の一部で、よく手入れされている。道は明瞭。 黍殻山への登りは急な直登。歩道に戻る道もやや細い。 焼山は逆に頂上経由がメインルート。 ヒルは全般にわたり見あたらず。 ただし、雨天時、直後は焼山以後よく出るそうです。 【トイレ】各小屋、黍殻避難小屋、焼山登山口にあり。 【登山ポスト】 大倉、渋沢駅バス2番乗り場にあり。 【温泉】今回は使用せず。 【飲食店】焼山登山口にはめぼしいお店はなさそう。飲み物の自販機は有り。 |
写真
感想
かなり昔、丹沢の地図を見たときから気になるルート、丹沢主脈。
名前もいい、筋もいい縦走路。まさに南北縦断である。
でも、どんなガイドブックを見ても一泊でしか紹介はされない…。
やはり無理かなとの判断でずっと保留されているうちに山から足が遠のき体力的に全くだめだろう、になってしまっていた。
2009年の夏の終わりから再開。
スピードこそ、そこまで大きく変わらないが疲れ方が全く違ってくるようになっていくのを感じるようになっていった。
そんな時、このルートを思い出した。
いや、正確には思い出させられた。
日帰り縦走記録をヤマレコで目にしたから…。
それから、ずっとくすぶっていた計画。
なにせ、長時間行動の経験なし。最長でも7時間。はたしてスピードは維持出来るのか??
まずは手始めに塔の岳からトレーニング、下見開始。
ヤマレコ上の日帰り縦走者の大倉尾根タイムはおおむね2時間30分以内。
そこに近くないとやはり無理が出そうと思い、トライ。
結果は…いまいち。2時間50分程度。
これではおぼつかないだろうと、トレーニングも変更したりと工夫してみた。
で、雪の日の塔の岳でリベンジ。タイムはダメだが、手応えを感じていい日に試そうと決心。
第一回は…天候不順。結局は丹沢山ピストンで終了。
でも、ここでも収穫。帰り道でベテランさんに主脈縦走の経験を教わることができた。よし、これならとさらに決心。
第二回は仕事に阻まれ、あえなく中止。
気持ちを盛り上げただけにつらい。
そこで今回。
まずは、南下か、北上か…。
南下は公共交通機関で入るので、車の回収が必要ない。
しかし、時間が仕事までにぎりぎり過ぎる。
いざというときの短縮ルートがあまり有効ではなさそう。
ならば北上。
車の回収の手間はあるが、前倒しで時間は作れる。
その代わりにバスの時間は無視になる。お金は必要だが、ちょうど先週仕事が入ったおかげ?で問題なし。
そして、青根に降りると短縮がかなり効く。タクシーをふんだんに使えば、いざというときにも何とかなる。
そして、ベテランさん情報で、「姫次以後は、走ることもできるよ」。
実際はこんな長い距離を走ったら、仕事どころじゃなくなるのだけれど…。
さて、どの位の時間で行かれるものか。
仕事用に体力温存必要…。エアリアタイムは11時間。
今までの丹沢を歩いた感じだと…9時間かな、と予想。
でも、コースタイム通りと考えて、最終ライン15時下山と決めて3時頃入山と思っていた。結局はなんだかんだで3時半発でしたが…。
大倉に3時に到着。有料駐車場は1台のみ停まっていた。
無料の前に1台、ターミナルに1台。
ビジターセンターのベンチに2人、その辺の地面に1人、トイレの屋根有り部分に1人がシュラフで転がっている。(らしくみえた…暗くてよくは見えず)
登山届けを投函し、いざ出発。さすがにまだ真っ暗。
林道入り口からヘッドライトをつけてスタート。
あまり夜間歩行経験がないので、何となくスピードが乗らない。
そして、体が重い。ちょっと体調的にはベストとは言い難そうだった。
でも、だましだましは行かれそう。
この段階でスピードを出すつもりは全くないから問題はないし。
(実は、違う原因もありそう。普段使わない登りでのストック(片方)を使用したため、歩行のバランスが悪くなったせいかも…と今は反省。)
ゆっくり登っていくと見晴茶屋あたりで大分白みはじめる。
駒止茶屋上の木道でライトのスイッチを切った。
2時間後半のペースで塔の岳に到着。まあ、不可ではない。
自分で引いたタイムリミットには全く引っかからない。
頂上は数人のみ。大倉尾根で抜かされたトレランの一人は見あたらずに先に進んだ様子。しばらくしたら2人ほど上がってきた。
丹沢山までは既知の道。やはり安心感が違う。この間の雨天の山行が役に立っていると感じる。
しかし、今回も竜ヶ馬場は霧の中…。ちょっとブルー。
丹沢山でパン2個目を頂く。
早々に出立し、蛭が岳へ。
相変わらず霧の中で草の露がニッカボッカの裾にすこし濡れを作っている。
でも、普通のズボンより遙かにまし。こういう効用があったのかと納得。
鬼ヶ岩は鎖が設置されるも、全くいらない。スリップに注意するだけで問題なく通過。
通過後振り返って霧の中の岩肌を眺めていたら、不意に霧が晴れてきた。
数分ですっきり。
私はその変化の早さに目を丸くするばかり。
化かされているような…。
でもこういう景色が見たかったと思っていただけに、心から、きてよかったと感嘆の声をあげながら感じていた。
蛭ヶ岳は神奈川県最高地点。
それにふさわしく清々した山頂部。
これから行く稜線、来た稜線、だけでなく、主稜まで気になる…。
写真に収めて、一休み。
半分は少なくとも来た。後は基本下り。
ストックを伸ばし、靴紐を締め直し、細かい尾根に備えて地図の位置を変えておく。
しかし、予想外の細かいルート案内に拍子抜け。
迷のマークはどういうこと…??
ロープをくぐるとか、荒技を繰り出さない限りルートは外れない。
広葉樹の森の中の涼しげな道をどんどん進む。
姫次ではかなり時間的余裕があることが確定。
長い下りに備えて、大休止。いろいろ持ってきたお菓子類を好きなだけ食べる。
山歩きの幸せの一つである。
青森土産の干餅も食べる。
結構おいしいが、水分が妙に欲しくなるのが難点か。
満喫した後、東海自然歩道になっている焼山方面の道へと歩みをすすめる。
緩やかな道で、若干変化に乏しい。
やはり、下りでよかった…。登りだったら飽きてしまいそうだ。
黍殻避難小屋は稜線から少し下がった場所。きれいそうだ。
少し行くと黍殻山頂上経由の道の分岐。
今回登ってみたが、展望もないので頂上を踏む、という感じ。
次回はきっと巻く…。
焼山手前の鳥屋分岐にはでかでかと通行止めの印。
復活する予定はよくわからない。当分の間と書いてある。
焼山へ緩く登り、今度は一気に下る。しかし、道が地図と微妙に違う。尾根通しではない部分がちょくちょく。つい地図を見てしまう…。
足がだんだんと張って、痛くなる感じ。下山最後の方で膝が少し痛い。
あるくには問題ないが、疲労は隠せない。アミノ酸やはり摂取しておけばよかったと思うも、後の祭り。
バス停への分岐付近でヒルがよく出るようだが、今日は見かけず。
置いてあった塩水には数匹が沈められていた。
下山後、ようやく通じた携帯でタクシーを頼んで半原へ。
タクシーの運転手さん曰く、雨の日にカッパのまま乗った人が6匹ほど落とし物していったと…。マナーとして気をつけたいものですね。
【総括・反省】
とにかくよく歩けました。
スピードも落ちず、まだ時間的にはのばせるかな。
途中で長い下りさえなければ…。
大満足で、仕事にこのあと出かけました。
体力も大丈夫。普通に仕事できますね。
登山に再入門するまで、仕事と山の両立はとても難しいと思いこんでいた。
それが、単なる自分への言い訳だったように今は思う。
問題は、いかに登山体力を平地で効率よく形成、維持するか…。
こんばんわ。丹沢のようすは わからないですが
標高差と距離はすごいですね。これだけの距離を
歩いて さらに仕事とは お疲れ様でした
おお、22キロ。
今見ました。
5万分の1のエアリアで南北2/3位あります。
地図を見ると、釘付けになりますよ(笑)
意外に南北どちらからでも、結構な急登から始まりますね。
komadoriさん!こんばんは。そして、ロングトレイル制覇、おめでとうございます。今までのトレーニングの成果ですね。
きっと颯爽たるニッカーの登山者として、カッコ良く見えたろうと思います。
最近、トレーニングしつつも仕事に疲れを感じ、お手軽山行に終始していた私は恥ずかしいと思うと同時に元気をもらったような気がします。今温めている山行にチャレンジしようという気になれそうです。ありがとうございました。
きっと、すれ違った人、よく覚えてくれていると思います(爆)。
私だけですから…。
普段、声をかけられない小屋の人にまで、
「どちらまで??」と言われちゃいました。
やはり不審者系ですね(大笑)
意外に「スキマ」でも、工夫次第。
おもしろかったです。
お気軽もいいし、本気もいいですね
たいしたもんだ、エライ!
オチャンの私はついていけましぇ〜ん
今日オチャンは、収穫に没頭してしまいましたので時間こそは長いですが
・・・距離は8キロだし ^^)ゞ
でも、今回一緒に行った親父も
「騙されたけど、イイ山だな〜」
って言ってくれたのでホッ!としましたよ
25キロ(重さね)もたいしたもんです。
よくそんなに背負って歩きましたねぇ
背負いにくいものだし。
いいお父さんですね。
だます息子はどうだか
やはり結構準備して、成功するべくして成功してますね。グッジョブです
ニッカー似合ってますよ!でも暑くなかったすか?
さすがに、新しいことをするときには石橋をたたきたくなりますね。
ニッカ−は、夏用のものです。
ウールと化繊の混紡で、薄手ですよ。
普通のスラックスとそんなに変わりないです。
冬用もあるけどね。
お疲れさまでした。とてもながいコース+標高差で、よくがんばりましたね。
「蛭なし」はニッカボッカのおかげかもしれないが、今日は暑くて、蛭が塩(汗)が嫌いですよね!
Thank for your reading such a long Japanese sentences.
I'm sorry that I wrote this without selection of words.
There is no leech today because it has not been rain in these several days, I think.
It is true that leeches don't like solt.
So, it might be effective to wrap with sweat soaked towel.
私は焼山登山口の方が家から近いのですが、バスが7時過ぎでないと行けないのが難点ですね。
この前は主脈縦走+大山を狙ったのですが体力不足と暑さで未遂に終わりました。
ヒルが出始めたようなので秋か冬にチャレンジします。
7時半スタートが南下の難点ですね。
今日の南下組で、地元のおじさんに捕まって話をしたために8時スタートという方がいました
タクシーの運転手さん情報では、雨が数日降ってなければヒルは大丈夫、だそうです。(焼山に限る)
主脈と大山だとすごいことになりますね。
おもしろそうです。
秋冬は日が短いですから難易度高そうですが、がんばってください。
二日の行程を一日で行く工夫に知恵を絞る過程がいいですね。これぞ山好きの醍醐味。楽しいでしょ。
夜は危ないとか距離が長いとか一般論で言う話はありますが、大人なんだから自分の体と相談して決めれば良い。夜専門に歩く人もいます。
ぼくもずいぶん前に一日で行ってました。沢からですけど。不思議とヒルの記憶も記述もないなあ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-21291.html
どうしても行きたい、なんとか出来るんじゃないか、と思ったときが楽しい山旅の始まりですね。
いろいろ布石を打って、自分の体、山のご機嫌と相談していくのも楽しかったです。
無理な計画はやめましょうと言うのは簡単だけど、安全策を講じた無理の中には新しい発見もありました。
沢だったのに、ヒルなしとはびっくりしました。
でも、今はいっぱいいるんでしょうね。
早朝からのロングトレイルお疲れ様でした!
しかもその後で仕事とは !
日頃のトレーニングが大切だと改めて痛感しました。頑張らねば。
仕事中です、一応。
行いがよいとはいえないですが、今日は比較的平穏です。
トレーニングして山に行くと、楽な分、楽しく行けるようになりました。
やっててよかった、という感じです
komadoriさん、今晩は。
すっごく良いペースですね。これなら蛭ヶ岳から金山谷乗越からユーシンに降り、それから塔ノ岳に登り返して車に戻れますね
そちらのルートの方が変化が有って面白いですよ。ユーシンの川は綺麗だし。
丹沢湖道路側通行止めの今なら、ユーシンは静かに堪能できそうですね。
気になるリストに、入れなくっちゃですね。
ありがとうございます。
しっかりした準備と体力づくりの結果ですね
素晴らしいの一言です
ガッツリ グッズ画像アップしますね
主脈、めぼしい所を頂いちゃいました
よろしくお願いします。
komadoriさん
その昔、川口に住んでいた頃、何度か
登って、下りました。
懐かしい。
北上、、ですね、そういえば、言われてみるとそう。
朝早くから、、お疲れ様でした。
ところで蛭ケ岳の山頂が「迷い」マークとしたら、
それはガスがかかった時では、、広い山頂では、
ガスが出ると思わぬ方向に向いかねません。
白峰三山の間ノ岳も山頂広く、
晴れていれば何でもないのに「迷い」マーク。。
Y-chan
地図で見ると、かなり南北方向にきれいに走っていますよね。
なんだか主張されている感じがしました。
Y-chanもおなじみルートでしたか。
今回も、始発バスで上がっていらしたらしき南下の方7名ほどとすれ違いました。
迷いマークは、蛭が岳の北方の姫次との間の位置でした。
確かに尾根が細かく左右に分岐して、ロープでブロックされていないと直進しかねない尾根もいくつかありました。
比較的新しそうでしたので、整備されたのかもしれませんね。
確かに蛭が岳の頂上で濃いガスが出たらいやな感じですね。
「降り口、どこ??」
になりそうな…。
晴れてれば何ともないのに…
というのは、八ヶ岳の硫黄岳付近もあてはまりますね。
この日に履いちゃいましたか〜
歩いてみれば、それほどきつくはなかったでしょう?
トレーニングにはちょうどいい?長さです
ニッカボッカ、はいちゃいました。
膝は普通のスラックスより楽ですね。
ちょっと大腿部は段差が極端に大きいと気になるかもしれないですが。
できればストレッチ素材でニッカボッカ作ってくれないかしら〜。
この間の丹沢山往復にプラスアルファ位の体力具合ですね。
時間は長くなりますが、うわぁ、きつい、とは思わず淡々とすすんでいってしまえますね。
主稜の方がきついのかな
また試したくなって大変
komadori さん こんばんは。
充実感が伝わってきます
このコースやるとかなり自信が付きますよね
昨年の同じころに私は東野からですが南下しました。
よいトレーニングコースだと思いました。
今年もこれをやってからアルプスに出かけようと
思ってます(がまんできずやらなかったりして、、)
あの時は蛭が岳が目的でなく鬼ヶ岩からの景色が目当て
長く動けそうだ、という自信?がつきました。
いきなりの高山の長時間行動の前に、エスケープも比較的しやすいし、小屋もたくさんあるしでいいルートですね。
鬼ヶ岩の絶景ですか!!
またしてもお預けになってしまったので、また行きたいと思います。
くぅー、くやしい。
丹沢縦走お疲れ様です。
ニアミスでしたね。
今までのトレーニングでは大倉をそのまま下っていましたが、昨日は堀川から歩いたことがない二俣に降りてしまい、お会い出来ませんでした。
計画を知っていたら良かったんですけどねえ。
ちなみに私の車は大倉の登山口近くに駐車しました。
白のポンコツが置いてあったの気がつきましたか?
地元の方の車だと思い込んでました。
暗くて、車、しか認識できませんでしたが…。
まさに、ニアミスでしたね。惜しかった
静かに行かれる時間帯でしたが、大倉尾根で普通登山2人追い抜き、トレラン1人に追い抜かれで、その先にMATSUさんがいらした。
さすがは大倉メインルートです。
他ではなかなかこの時間までは歩かれていないでしょうにね。
一通りのストーリーが、わくわくさせますね♪
22kmを1日ですかぁ〜。
さすがです!!
車の回収が上手い事できると、行動の幅は広がりますね〜
車の回収に向かう必要があるのですが、やはり縦走の魅力には勝てませんでした
ストーリーというか、ジタバタしていたそのままを記録に書いてしまいました。
次は…いろいろ思いつくとおもしろいですね。
20数年前に逆ルートで登りましたが、黍殻避難小屋で一泊 しての登山でした。
komadoriさんのバイタリティには脱帽です
黍殻避難小屋、落ち着いたいいところに建っていますね。
あそこでのんびり一泊しながらなんて乙ですね。
しかし、ヤマレコみてると若干?感覚狂っちゃいそうになりますから、「まてまて」と時々ブレーキをかけてます。
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