初夏のふるさと百名山巡り:越前・日野山(日野神社下駐車場より往復)
- GPS
- 04:08
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 987m
- 下り
- 978m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 4:09
天候 | 昼すぎまで小雨、のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・沢沿いルート先・支尾根取付き点〜5合目・室堂まで:簡易舗装の緩やかな林道を縫うように多数のショートカット路あり(入口・出口に「日野山古道」の案内標識あり)。ひたすら直登するルートで、急傾斜・粘土質の滑りやすい区間も多く、特に下りや雨天後はスリップ注意(小生も下りで見事な尻餅1回食らいました…) ・室堂〜日野神社奥ノ院まで:こちらもショートカット路多数(赤テープ等若干のマーキング、案内石柱あり)。特に、上部の直登ルートは古くから「比丘尼転ばし」と称される露岩の滑りやすい急坂が続き、この区間は登りに使用、特に雨天後などは迂回路を下るのがオススメ |
その他周辺情報 | 下山後、車で約15分の越前町・花はす温泉そま山へ(夜まで日帰り入浴可、町外客1人650円/露天風呂・休憩室・土産品即売所あり) |
写真
感想
6日間にわたり淡路→徳島・高知県境→広島北麓→大阪と長距離ドライブを挟み、強行軍での低名山巡りを続けてきましたが、最終日は北陸新幹線の新規開業区間の初乗りを兼ねて福井に足を伸ばし、いよいよマジック2となったふるさと百名山の1座、日野山を目指します。ところが、この日は出発前の予報では前夜から生憎の大雨予想、最悪の場合は恐竜博物館や永平寺など福井観光に切り替えて大人しく帰京するか、あるいは福井にもう1泊して翌日午前の登頂を目指すか、と思案に暮れながら当日を迎えます。幸い、当日の北陸各県は当初予想より早く昼過ぎに雨が止み、頑張れば午後の登頂も目指せそうな予報に変わり、ともかく福井まで移動して予定通りレンタカーを借り出すべく、早朝に大阪のホテルを出発します。近くの喫茶店で使える朝食券をホテルで頂けたので、開店前に並んで素早く朝食を済ませ、通勤ラッシュの始まる中を大阪駅へ。最初の関門は福井までの列車移動で、敦賀までは昔ながらの特急「サンダーバード」での旅となります。ところが、この日は大雨・強風のため湖西線で減速運転を強いられ、敦賀での新幹線への乗継ぎが際どい状況に。広大な琵琶湖沿岸をノロノロと走る特急にハラハラ・イライラするうち、何とか風も収まりスピード回復。敦賀にはほぼ定刻に到着、多くの乗客に交じってお初の北陸新幹線つるぎ号に乗り継ぎます。新幹線開業直後の華やかさ残る福井駅にて下車、駅前の営業所で軽レンタカーを借り出し、小雨のそぼ降る中、まずは日野山登山口の日野神社を目指します。登山者用駐車場に車を停め、雨の降り止まぬ中、天候回復を祈りつつ、ともかくも行けるところまで行ってみよう、と午前11時前に傘差して出発。神社にて安全登山の祈願などするうち、天に我が祈りが通じたのか雨も小止みとなり、地元小学生達が100mおきに設置してくれた「ガンバレ!」のプレートに励まされながら、張り切って幅広の登山道を進んでいきます。
以降のコース中詳細は本文・写真キャプション記載の通り、五合目の室堂から先は雨もすっかり上がり、少しずつガスも霽れてきたものの、山頂付近のガスはなかなか取れず、越前〜白山方面の展望は拝めず仕舞い。それでも、天候不良の中でふるさと百名山99座目の山頂を無事踏むことができ、関東からもう一度チャレンジする手間を考えれば大いに満足です。奥ノ院前の休憩所にて暖を取りつつ弁当軽食を済ませ、帰りは往路で迂回してしまった山頂直下の急斜面「比丘尼転ばし」を下っていきます。ところが、この区間が本日の登降ルートの核心部、滑りやすい濡れた露岩の急坂が続き、ロープの助けを借りながらオッカナビックリ下っていきます(結果的には、特に天候不良時は登りに比丘尼転ばしの直登路、下りは迂回路を使うのが断然オススメ!)。ようやく難所を抜けるも、ホッと一息つく間もなく、強烈なショートカット路である「日野山古道」の粘土質の急降下の連続に思わず尻餅スッテン。清冽な沢水の流れる室堂で体勢立て直し、泥んこの手足を洗い流した後、午後3時過ぎ何とか登山口駐車場に帰り着きました。下山したこの時分になって、山里は薄日も差す上天気…。山アルアルではありますが、まあ終わり良ければ全て良し、と自らを慰めます。この日はレンタカー返却時間を遅めに設定してあった上、帰りの新幹線も余裕を見て午後7時前のかがやき号を予約していたため、福井駅に向かう前に、予め目星を付けておいた登山口に程近い越前町郊外の日帰り温泉「花はす温泉そまやま」へ車で移動。車での総移動距離1,200km超の強行日程にて、6日間で計6座の低名山を計画通り踏破できた上首尾に感謝しつつ、趣ある露天風呂で山の汗を流しホッと一息。福井駅に戻り車を返却、家族向け土産品とお酒・弁当をしっかり買い込み、大宮までの停車駅が僅か3駅(金沢、富山、長野)という「弾丸列車」かがやき号に乗り込んで、夕暮れの白山を車窓に眺めながら、プチ打上げに勤しむ小生でありました。
ともかくも、既にマジック1となっている新日本百名山に加え、今回の強行ツアー完遂によりふるさと百名山が残り1座、日本百低山も残り2座となり、ここ数年精力的に取り組んできた低名山巡りも、いよいよフィナーレが近づいてきました。早ければ年内にもこれら目標を完遂した後、果たして次は何を目指すべきか、途方に暮れてしまいそうですが、海を越えて世界に眼を向ければ、まだまだ登るべきお山は多く残されている状況で、自分の身体の動くうちに海外遠征も…と密かに思案を巡らしている次第です。ただ、歴史的円安の下、海外に出かけるとなれば当然ながら軍資金も相当必要、そろそろ気軽な素浪人生活を脱し、年金受給年齢に達するまでの間、社会復帰の途も真剣に考えねば…と思い悩む今日この頃であります。
[※2024年5月16日、さとなお記]
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