阿弥陀岳南陵~キレット~権現~西岳
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 2,124m
コースタイム
船山十字路9:30-11:30立場山11:50-14:15阿弥陀岳14:30-15:50キレット分岐-17:00キレット小屋
<2日目>
キレット小屋5:40-6:05ツルネ-7:10権現小屋7:20-8:25青年小屋8:40-8:35西岳9:55-11:30不動清水11:40-12:15鹿の湯
天候 | 7/18;暴風雨 7/19;風のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰り)富士見高原からタクシーにて小淵沢駅 |
写真
感想
<1日目>
船山十字路にてS式準備運動を行いいざ出発。台風11号が日本海に抜けたばかりでありその影響がどうでるか・・、少なくとも回復傾向にはあるだろうということで、もしもの時のエスケープルートを考えつつも、阿弥陀岳南陵ルートへ。阿弥陀南陵は一般コースではない、すなわち普通ではないということ。持ち物リストに、ハーネス、ザイル、カラビナ、ヘルメットと書かれていることからわかるように、ザイルを要するようなルートのバリエーションコースなのです。もちろん私は初めて。経験豊富な皆様とご一緒させて頂きました。
稜線に出るまではだらだらと長い登り道。結構直登で疲れました。本日、新しい登山靴デビューの日でした。靴底の固い、岩稜などやれるような靴。これが、登りでかかとに靴擦れを起こしてしまい、途中でテーピングによる応急措置を行いました。これから慣れてくるのかな・・。雨も段々強まり、雨具を装着、そして立場山にてハーネス等の装着を行いました。いよいよか、どきどき。
いよいよ本日の核心部へ。まずはリーダーが岩登り。うまいもんです!って、当たり前か、山岳救助隊をやっている方ですから。雨が結構降ってきて岩肌に水が流れてなんか嫌な感じ。天気悪いです。後で聞けば、引き返すことも考えていたとか。私を真ん中に、後ろにもついてくれて、クライミングです。全部で3ピッチあったのですが、1ピッチ目以外はそんなに難易度は高くないとのこと。でも慣れていない私はどこも必死!手足をかけるところのチョイスもわざわざ難しいところを選んでしまってるらしく、難易度を自分で上げていた?いやぁ我ながら頑張りました。着いたときはへとへと、ばんざい!
阿弥陀岳登頂。風と雨で他の登山者は皆無。景色も何も見えませんでした。そこから中岳を経てキレット分岐にて権現方面へ下りました。とにかく強い風!雨はそれほどでもなかったのですが、風速15m-20mはあろうかという風に、本当に修行かと思う感じでした。そんな中も高山植物たちは耐えてかわいい姿を見せているのですが、写真どころではない(笑)。キレットはガレ場続きで、しかも雨、下りということで、転ばないように慎重に下りました。風が強くふらふらしてしまい、リーダーが簡易的にザイルを繋いでくれました。うーん、まさに命綱!
へろへろで漸く本日の宿泊、キレット小屋へ到着。この悪天候でキャンセル続出とかで、我々5名を含めて全部で9名。広々使え、なんと私は個室を頂いちゃいました。快適!素泊まりにしたため食事は自炊。食料隊長の指示のもと持ち寄ったもので作った夕食は御馳走でした!アルコール各種も取りそろえられ、他のお客さんなどとも会話をしつつ楽しみました。テン場もあるのですが、なんと4.5張ほどあり。いやぁよくやる。小屋は綺麗で暖かく快適でした。ただ、トイレが中にないのが残念。。あと水場が遠いらしい。行った人がもう行きたくないと言っていました。携帯電波はバリバリ入り、ニュースなど確認しながら20時に就寝しました。
<2日目>
晴れるだろう、まさか1日目のようなことはないだろう、と期待。が、出発時には霧がかかりあまりよろしくない空模様。更に進み稜線に入るとまたもや大風!勘弁してくれよ〜と。雨は降っていなかったのがせめてもの救いでしょうか。景色は当然見えません。ツルネにて大量のコマクサの群生発見!こんなにすごいの初めて見るくらい、すごかったです。コマクサは本当に厳しい環境の中、他のお花が生きられないよなところに咲くんだなぁと思いました。嵐の中のコマクサ群生、なかなか見られるものではないです(笑)。権現山頂は巻き、直接権現小屋へ入りました。キレット小屋に比べると・・、でしたが、中で暫く休ませて頂きました。権現小屋出発、岩稜と長いハシゴと、天気が良ければもしかしたらそれほどではないのかもしれませんが、結構厳しく、こわい個所もありました。ハシゴは登りで息が切れ、突風が来ないかの心配が、、あーこわかった。そしてガスで下が見えなくて逆に良かったねと言われました。
そんなこんなで青年小屋へ到着。するとなんと青空が!ようやくきた〜〜。何とか西岳までもってくれと。西岳への道でも晴れ間が見え、編笠が見えます。そして西岳到着、おお〜、南アルプスが!富士山が!今回の山行の最後の最後でご褒美をくれたのか、展望が開けました!みなさまテンションUP。景色を堪能しました。いやぁよかったよかった。ちなみに3年前に西岳に登った際はガスに包まれ、南アルプス一切見えずでしたので、眺めることができて良かったです。
西岳から富士見高原までの道は長い長い。しかも面白みのない道で、ひたすら下る。この日はどんどん登ってくる人が多かったです。西岳、意外に人気がある山なんだとか。登るのつらいよなぁ。相当足がだるだる、痛くてまだかまだかと下り、不動清水を経て富士見高原へ到着。ちなみに不動清水は水場の周りや標識が新しくなっており、いまいち風流さに欠けると。気軽に行けるハイキングコースのスポットになっているみたいでした。大量に水を汲む人あり。
鹿の湯までの道が長くてこれまた辛かったですが、無事下山できました!今回はバリエーションルートに加え、暴風という条件のもと、なかなかすごい体験をさせてもらいました。ベテランのメンバーに助けて頂きながらも、山行を無事終えられてよかったです。
実は来月、途中まで今回の逆流コースに行く予定であり、ちょっと参加するか悩み中。天気が悪かったらパスだな(笑)。
翌日、翌々日は筋肉痛がひどかったです××
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