日暮滝手前から大峠を通って流石山三角点まで
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 816m
- 下り
- 801m
コースタイム
4:15 駐車場
4:50 大峠
5:40 流石山三角点 (実は最高点はもう少し先であることをあとで知った)
天候 | くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
雨で濡れた笹の上を歩くときはスリップに気をつけましょう。 |
写真
装備
備考 | 歩き出しは蒸し暑いのですが、大峠を過ぎたあたりからかなり気温が下がります。 追記:実は林道の後半でもすでには区域が白くなっていたことを思い出しました。 |
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感想
今年も流石山のニッコウキスゲの季節がやってきた。
心配されていた台風11号の影響もそれほど大きくもないようだ。しかし空に星は見えない。好天とはいえないようだ。
林道を車を走らせようとすると、ヨロイ沢のはるか前で道路に綱が張られていて通行規制中であった。裏那須三山の開山祭の日にあたっていたこの日、林道に交通規制が入るということを知らず、もしや入山者が増えたので車を奥まで入れなくしたのかと思いつつ、そこから歩くことにした。曇天の蒸し暑い闇夜の中、聞いたことのないオクターブの笛の音のような鳥(?)の声を聞きながらの出発だった。ヘッドランプに時折大型の昆虫の影が横切り、でかい蛾でも飛んできたらいやだったのだが虫は思いのほか飛んでこなかった。春の高尾山のほうがわずらわしかったと思う。
(追記:この鳥は、トラツグミ、または鵺というらしい。鵺の鳴く夜は恐ろしいとは、横溝正史原作の映画のコピーだが、いやはや本当に始めて耳にしたときには実に恐ろしかった)。
スタート直後に日暮の滝、観瀑台を通過、激しい水のとどろきは闇夜では恐ろしい。滝は日が昇った帰り道に見ることにしてそのまま通過した。
林道には多くの枝や若葉が落ちており、台風通過の際にかなり荒れた様子が伺われた。もしや悪天候で車の通行が危険と管理者が判断して車両通行規制したのか?などと勝手に想像しながら高度を上げていく。
4時にもなると明るくなりだすが、天気が悪いため、スカッとはしない。山にはガスがかかっているが時々遠くに大峠らしきものが見え隠れする。まだ足元はアスファルトで、がれた林道になるまで歩き続けなければならない。
ようやく林道駐車場に到着したのが4時15分。このあたりからがハイキング本番。梅雨明け直後ということもあり、登山道は水が流れていた箇所もあり、いつも濡れているところではあるが普段より水は多く出ていたようだ。しかし、藪こぎをする必要もなく、水も流れている割にはおおむね歩きやすいコースであった。毎年開山前に草刈をしてくださる地元関係者の尽力のおかげであり、頭が下がる。
大人の背丈ほどの土の段差を木の根をうまく使ってよじ登ると大峠は間近である。ショートカットで大峠へ、なじみのお地蔵さんにあいさつした。予想通り、山々はガスの中。昨年はそれでもいくらかは景色を楽しめたのだが、今年はほとんどガスの中であった。
そして気になるニッコウキスゲ。大峠からはほとんど見られない。また昨年に比べて道の侵食が進み、えぐれた道を避けるために道幅が広がるという悪循環が続いているようだ。
流石山へ向かって高度を上げていく、2ヶ月も山歩きから遠ざかっているので、一気に歩ききることができなかった、脚が張って息が切れた。心配したとおり、脚力が落ちている。しばらく登るとケルンのある野原にたどり着き、ここまで来るとようやくニッコウキスゲの群落に出会った。しかし花の大半は雨と朝露で濡れねずみのようにしょんぼりうなだれていた。活き活きと咲いていた花はかなりまばらであったのは残念であった。それでも数はそれなりにあるので、野原は黄色く彩られてはいたのがせめてもの救いであった。
さらに高度を上げていくと、咲きごろの箇所もあちこちに目に付いたが群落と呼べるほどのものでもなく、どうやら今年のピークが過ぎたか、昨年より群落の規模が小さくなったのか、いずれかではないか。
峠のやや急な斜面を登りきるとなだらかな稜線に出て、ゆるい上り下りを繰り返して三角点へと続く快適な道をたどる。途中南の斜面を覗きながら、井戸沢を登ると飛び出すという箇所はどこだろうかと思いをはせながら三角点を目指した。
三角点についたところで今回はここまで。稜線からの景色はガスのせいでまるで楽しめなかった。そのまま来た道を戻り、大峠のお地蔵様に道中の無事を感謝するとともに今後の体力向上を祈願した。
大峠を過ぎて森の中の登山道に入り、多くの登山者とすれ違った、林道終点脇の渓流でペットボトルに水を補給、衛生度は不明だが冷たくてうまかった。
林道終点からは、開山祭を終えて(?)大峠へ向かう登山者を乗せたバスと何台もすれ違った。途中、くだりのバスの1台が、下まで乗せてくれるというありがたいお誘いを下さったのだが、一応トレーニングもかねていたので、お気持ちだけありがたく頂戴した。がれた林道、アスファルトの林道を過ぎて、まもなく駐車地点というところで、朝は素通りした日暮の滝、観瀑台へ寄り道した。工事中であまり先には向かえなかったが、かなり落差のある滝が、台風通過の影響であろう、大量の水をほとばしらせていた。今回のハイキングでの最大の収穫(見もの)であった。
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