念願の男体山登拝―二荒山神社中宮祠から志津乗越を経て光徳沼バス停へ抜ける
- GPS
- 07:40
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,247m
- 下り
- 1,113m
コースタイム
天候 | 曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路) 光徳沼バス停🚌14:03(東武バス・JR日光駅行)¥1850 東武日光駅バス停🚌15:06 東武日光16:03(東武線普通南栗橋行)¥1393 南栗橋17:21/17:33(東武線急行中央林間行) 北千住18:18 ※「NIKKO MaaS(日光マース)デジタル中禅寺・奥日光フリーパス」¥4390(北千住駅発)を使用 北千住→東武日光¥1393(前日) JR日光駅バス停→明智平バス停¥1250(前日) 光徳沼バス停→東武日光駅バス停¥1850 東武日光→北千住¥1393 合計¥5886のところが¥4390なので¥1496お得 |
写真
感想
日光連山は冬場になると東京都内からもその姿を見ることができる。
それに気が付いたのはずいぶんと成長してからだった。
卒業論文を大学に泊まり込んで書いていた時、ふと窓の外を見ると延々と広がる武蔵野台地の向こうに朝焼けに染まる日光連山が浮かび上がっていて感動的だった。
その盟主の男体山にはこれまでも何度も登山を計画していたが、いつも天気が悪く中止になってしまっていた。
例えば5年前、千手ヶ浜でクリンソウを見た時も本当は初日に男体山に登るはずだった。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1904125.html
今回も天気がどうなるか危ぶまれたが、今日まではなんとか天気がもつ予報に変わった。
二荒山神社中宮祠から登りピストンではつまらないので北側の志津乗越へ下り、そこから光徳沼バス停まで抜けたい。
そうするとどうしてもコースタイムが長くなってしまうので、中宮祠の開門する6時から登れるように中禅寺湖畔に前泊した。
朝起きると快晴の昨日とは変わり朝から薄曇りだったが、宿の窓から雲ひとつない男体山が見えてほっとした。
6時前に着くように中宮祠前に宿の方に送っていただくと、既に数人が開門を待っていた。
開門すると入山手続きを行い、登拝証をいただく。
この登拝証は日光二荒山神社の御守でもあるので、登拝料1000円でも高くはないかなと思う。
男体山は御神体のため、ここから一切トイレがないので念のためもう一度門の外のトイレに寄ってから出発した。
一合目までの間の林間にシラネアオイが咲いているとの掲示があったので注意して見てみたのだが、保護柵の向こうに遠く、よく見えなかった。
階段が終わるといきなり急登だがブナ林の新緑が気持ちよくゆっくりと登っていく。
三合目から四合目の間は林道になっていたのでここで一息つけた。
六合目、七合目あたりが一番の岩場の急登だった。
それでもこの辺りから振り返れば中禅寺湖が見えるし、その向こうには先月登ったばかりの足尾の山が見えて楽しくなってくる。
ところどころにミネザクラが咲いていたのも嬉しく、花を見て一息付きながら登っていく。
八合目の滝尾神社に到着すれば、急登はもうすぐ終わり。
男体山はなんとなくずっとガレ場を登っていくものと思っていたのだが、気持ちのいい森が九合目まで続いていた。
九合目からは傾斜も緩くなりいかにも火山という感じのガレ場を登っていく。
目の前には日光白根山が間近に見え、その向こうに至仏山や燧ヶ岳も頭を覗かせている。
山頂は二荒山大神の像や、屹立する神剣があったりと信仰の山らしい雰囲気がある。
そして、眼下の中禅寺湖や間近に見える日光白根山、その向こうには至仏山、燧ヶ岳、それに連なるようにまだ雪がしっかりと残っている会津駒ヶ岳と大展望。
日光と尾瀬の近さが分かるのが楽しい。
薄曇りだったが、中禅寺湖の向こうには浅間山まで見えていて、その向こうに雲のように浮かんでいるのは奥秩父の山々だろうか。
山頂にあった山名盤によれば、天気が良ければ北アルプスまで見ることができるようだ。
今まで男体山に登ったことのある人に感想を聞くと1回でいいやという声が多かったが、自分はまた登りたいなと思える気持ちの良い山頂だった。
1時間ほど山頂を堪能し、いよいよ志津乗越方面へ。
神剣を過ぎると途端に人が少なくなり、一人欧米系の方が先を歩いているだけだった。
外国人観光客にしてはマニアックなコースを選ぶなと思ったのだが、あとで志津乗越でお話したところイギリス出身で25年日本に在住している方とのことだった。
こちらのコースは目の前に太郎山、大真名子山、女峰山を見ながら歩けるのが楽しい。
女峰山の向こうに霞んでいるのは那須岳方面だろう。
志津乗越までは結局下り方面に2人、登り方面に1人としか出会わなかった。
圧倒的に二荒山神社中宮祠からピストンの人が多いのだろう。
北斜面になるので、ところどころ残雪があるがほとんど踏まずに歩くことができた。
志津乗越でイギリス出身の方が「道が難しい」とおっしゃっていたが、確かにこちらの登山道はけっこう迷いやすいポイントが多かった。
静かな志津峠で友人が持ってきてくれたお菓子を食べティータイムとする。
今回泊まった「山の宿すぎもと館」は、もちろん有料だが、この志津乗越まで送っていただけるそうだ。
志津峠から出発ならピストンではなく女峰山を霧降高原まで歩けそうだ。
半月山・社山、女峰山…、と日光にはまだまだ登りたい山がたくさんある。
早く下りたら光徳温泉の「日光アストリアホテル」で日帰り入浴もなんて思っていたのだが、林道歩きが長く結局時間短縮できず、予定どおり光徳沼バス停からバスに乗った。
偶然2席空いていたからよかったものの、その後もどんどん乗り込んできてバスは大混雑。
最初は三本松バス停から乗ろうかと計画していたのだが、デジタルチケット「NIKKO MaaS」のお陰でバス代を気にしなくてよくなったので少しでも前のバス停である光徳沼バス停から乗ることにして良かった。
三本松バス停や赤沼バス停からは戦場ヶ原散策の人も乗ってきたようだ。
当然外国人観光客も多いが、河口湖駅周辺ほど乗降に戸惑う人も少なくバスもそんなに遅れなかった。
やっと念願の男体山に登れたという満足感でいっぱいだった。
ただ、志津乗越付近からトイレを我慢しつつ光徳温泉に向かっていたのだが、途中光徳沼バス停でちょうどバスが来る時間になってしまいそのまま乗ってしまったので、東武日光駅に着いたとたんにトイレに駆け込むことになってしまった。
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