布引山・笊ヶ岳(老平から)


- GPS
- 10:45
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,714m
- 下り
- 2,712m
コースタイム
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この山行の前日、金曜の早朝に清水に到着、国道1号から52号線に入ってすぐの牛丼屋さんで朝ごはんを食べ、時間をつぶしながら北上して南部温泉へ。10時から17時までこの施設でふやけるほどゆっくり過ごし、18時前に老平の駐車場に着いた。到着時にはちょうど1台だけ空いていたので停めることができた(上の段は空いてたけど)が、あとから続々と車が来たのには驚いた。早すぎるかな?って思ってたけど、ちょうどよかったのかなって。まあ何とか停めることができて良かった。いつもの遠征登山なら、夜通し運転して到着後1、2時間仮眠して出発する寝不足登山をやっているが、今回は体調万全で行かないと無理!っていうことで、登山口でバッチリ8時間の睡眠をとるというゆったりプランである。3時ぐらいになると周りの車の準備する音で目が覚めた。3時半に起き上がって準備を始める。予定より30分早い4時に出発!ヘッドライトつけてはりきってまいりましょう!ゲートを通過して林道を進み、手彫りのトンネルを通過する。出発から30分ほど進むと登山口があり、ここから山道になる。山道といっても先ほどの林道と同じように緩やかな道である。緑色の立派な吊橋を渡り、よく写真で見る斜めになった橋とか梯子とかやせてるとことかを難なく通過するとコースは右へ曲がり沢へ寄っていくようになる。途中、岩の上から水滴がしたたり落ちるところを通過する時に追い越した方の前に出てしまったものだから広河原までは後ろの距離感を気にしながらしゃきしゃきと歩いた。広河原で渡渉場所を探っている時に追いついてこられたので少しお話しをした。斜めの橋とか梯子とか、感じ方は人それぞれなのでしょうけど、別にこのぐらいなら全然ってかんじでしたよね〜なんて話しながら、飛び越えたらいけそうなところもあったけど着地でこけて怪我したらいやなので靴を脱いで渡ることに決めた。自分は渡渉セットを持参、3年前のカムエクでも使ったボロボロのマラソンシューズと今回は足を拭かなくていいようにゴミ袋で包んでから靴を履いて渡る方法を試してみた。さっきの人は素足で渡渉、渡渉後も話ながら復旧したが、この人の方が早く復旧して先に進んでいかれた。今回の作戦、手間がかかるうえ、ごみ袋程度の薄さでは浸水することが分かった(多分履くときに小さな穴があいたのかな)。でもまあなんでも試してみないととわからんからね!と失敗を受け入れた。しっとり湿った靴下に登山靴を履き、帰りも使うから倒木の下にデポして登り始める。そう、ここまでは楽にこれたけど、この登山道はここからの上りがすごいのです。広河原からしばらくは九十九折の道でかせいでいく。前方に先ほど話した人の後ろ姿をちらちら見ながら登っていくと山の神で追いついた。同じぐらいのペースなので名山の話とかしながらしばらく一緒に歩いた。左の景色が見える場所に着いた時に、先にゆっくり行っときますねと声をかけて前にでた。九十九折も終わり、少し傾斜も立ってきた感じになるが、全体で12時間をイメージしながらオーバーペースにならないようにゆっくり登った。荷揚げ用の巻き上げ装置のようなものが残置されている場所を通過するあたりから距離が離れていき、振り返っても見えなくなってしまった。お互い単独行なので、待たれてるのもどうかと思ったので引き続きマイペースで急坂と向き合った。少し緩やかになった先に桧横手があり、テントが1張りあった。別の場所にもうひと張りいけそうな感じであった。ほんの少しだけ下るとここから布引山までの標高差500はきつめの急坂が続く。先月の白毛門を思い出すような急登である。ここは水分補給しながらゆっくり上った。決してあせるでない!と、餓鬼岳の山行も思いだしたな〜。前日の温泉三昧と8時間睡眠の効果なのか、意外に楽に登れた感じだった。ザレ場に出ると景色が広がり、聖岳と赤石岳が見えた。南アルプスに来ているんだな〜ってあらためて実感した。滑らないように注意しながら砂地を登ってしばらくすると布引山に着いた。パンを1つ食べて休憩、少し雲がかかっているのが残念だけど南アルプスの景色がとても綺麗だった。ここから笊ヶ岳まであと1時間、緩やかに下りながら標高2500mの案内板を通過し、前方に笊ヶ岳を見ながら下りきると最低コル2410mの案内板があった。あとは200mほど上がるだけなんだけど、5時間半経過という時間帯でこの上りは結構つかれた。そして出発から6時間弱で笊ヶ岳の山頂に到着。山頂にいた2人と少しお話をした。多分、前夜に駐車場でお話しした方かな?お二人がおっしゃる通り、南アルプスの景色は一部雲がかかりながらも見えるのだが、反対側は雲で真っ白…。富士山が見えなかったのが残念であった。山頂でパンを2つ食べ、写真を撮って休憩した。山頂には笊と書かれた小さな笊が2つ置いてあった。アップはしないがせっかくなので両手に持って写真を撮ってはしゃいでしまった。出発から6時間なので同じ時間かかって下っても12時間ぐらいかなって思いながらゆっくりと下っていく。山の神からのジグザグぐらいまでくると膝とつま先が悲鳴を上げていた。笊ヶ岳から3時間強で広河原に到着、デポしていた渡渉セットを回収して靴を履き替える。筋肉のクールダウンにちょうどいいやと思ったが、冷たすぎーーー。履き替えの際、プルプル震えていた足に、ほんと久々に沢山歩いたよな〜って思った。緑の吊橋や林道のトンネルを通過しながら、帰って来たよ〜って。そして出発から10時間45分で老平駐車場に戻った。今回の山行、自分の経験上の日帰り登山の累積標高ではトップクラス、久々に長時間歩いたこともあってか何だか初心に戻って山の楽しさを味わえたような、そんな懐かしくも清々しくもある山行であった。
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