【敦賀】海辺の沢登り 西方ヶ岳・常宮川
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 760m
- 下り
- 760m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 常宮(じょうぐう)川は,西方ヶ岳の南東側から流れ下り,常宮集落で敦賀湾に注いでいる谷。最大8m程度の滝が断続的に出てくるが,両岸が比較的穏やかなので,直登も高巻きもお好みで,という感じ。遡行難度は高くないので,登攀具等は不要で,沢靴or沢足袋だけあればOK(なんならロープもいらないが,持っていたほうが安全なのは言うまでもない)。両岸の灌木がかぶさって藪っぽい区間が多いが,高度が上がるにつれてマシになっていく。 ・ なお,山頂広場からちょっとだけ東に入ったところの岩場に海を臨む展望ポイントあり。また西方ヶ岳から稜線を少し北に行ったところにあるカモシカ台も有名。どちらもこの記録には出てこない。なぜかというと谷のことばかり調べすぎて(何の情報も出てこなかったけど),肝心の西方ヶ岳自体のことをほとんど調べずに登ってしまったためです…。ガイドブックに頼らない登山もいいけれど,やっぱり読まないよりは読んどいたほうがいいよね(当たり前だ) |
写真
装備
備考 | ・ フェルトソール沢足袋使用。花崗岩の沢なのでフリクションは良好で,ラバーでもいいと思う。 ・ ロープ(40m)は携帯したが使用する場面はなかった。 |
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感想
深山幽谷もいいけれど,海辺の山って何かいいなぁと思う。朝の光の中,沢足袋のまま砂浜をぶらつきつつ海を眺め,そのまま目的の沢に入渓し,登った山の上からまた同じ海を(今度は眼下いっぱいに大きく広がった海を)眺める。素敵な日曜日。
というわけで若狭湾をのぞむ敦賀の名山・西方ヶ岳だが,今回入渓した谷も例によって事前の調べではネット上の記録が見つからず(見落としがあったらすみません),現地の看板を見て常宮川という名前をはじめて知ったくらいだった。しかし,敦賀半島の脊梁を構成する西方ヶ岳と蠑螺が岳は花崗岩の奇岩が林立する山として知られている。花崗岩の谷,という何ともソソる響きに食指が動いた。
いざ入渓した常宮川は,シーサイドの温暖な気候と谷の規模の小ささは如何ともしがたく,藪っぽさが終始つきまとったが,それでもさすが花崗岩質の谷,白い真砂と明るい褐色のナメ,登れる小滝が続き,大きな滝場こそないものの,決して単調に落ちず楽しい谷だった。少なくとも西方ヶ岳への手軽なバリエーションとしてはありかなと思う。
特に源頭のブナの森は素晴らしかった。恥ずかしながら敦賀半島の山は初めて登ったのですが,こんな海辺の低山にこれほどの規模のブナの森が広がっていると思っていなかった。今年はじめてのキビタキやオオルリ,ツツドリの声をこの山で聞くことになったのも予想外だった。しかしブナを渡る薫風は確かに潮風で,ブナの若葉の向こうにはいつでも一面の青い海が広がっている。何だか不思議な感覚だ。
このあたりには入りたい谷がまだ何本かあるので,また登りに来ようと思う。次は蠑螺が岳かな。
コメント
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他の方の蠑螺が岳への沢登りの記録を以前見ており、割と短時間で溯行されていたので、もう1本の候補として西方ヶ岳へ詰めあがる沢登りも考えていたところhillwandererさんの記録が目に止まり、考える事は一緒だなと思い嬉しいです。(実は、ファンです)
西方ヶ岳は、雪の時期に登ってますが、沢登りで今シーズン行ってみたいと思います。
こんにちは〜。柴わんこさんもこの周辺の谷に目をつけておられたんですね!
西方ヶ岳は本当に面白い山ですね。眼下に広がる青い海や予想以上の規模のブナの森、林立する奇岩などなど、これまで登っていなかったのが悔やまれるくらいでした。確かに積雪期に登るのも楽しそうですね。雪の山頂から冬の日本海を眺めるのもきっと乙なものでしょう。
蠑螺ヶ岳の記録は、yamapの福ゆうこりんさんの記録ですよね。私も拝見しておりました。せっかくなので、蠑螺ヶ岳はこちらの記録とは別の谷から、できれば蠑螺ヶ岳の北東尾根(岩記号のある尾根。写真を確認したらなかなか凶悪そうな尾根でした)もからめて登ってみたいなと思っています。西方ヶ岳も、等高線的に何となく滝がありそうな感じのする谷があるので、そちらから再訪したいなと。柴わんこさんとかぶるかもしれませんね笑
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