【南アの展望台 笊ヶ岳で山頂テン泊】 田代発電所〜伝付峠〜笊ヶ岳〜老平 2泊3日でのんびり縦走

- GPS
- 20:55
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 3,233m
- 下り
- 3,643m
コースタイム
田代発電所入口13:15→14:48八丁峠14:58→15:11渡渉15:18→15:56保利沢小屋(幕営)
◆2日目 7月26日(日)
保利沢小屋05:18→06:15出合06:30→07:51水場(食事)08:32→08:45伝付峠(展望台往復)09:10→11:52天井小屋山12:08→13:20生木割山13:35→16:10笊ヶ岳(幕営)
◆3日目 7月27日(月)
笊ヶ岳05:33→06:46布引岳07:01→08:11桧横手山08:30→09:58山の神10:12→10:38広河原(渡渉)11:03→タケ沢吊橋11:40→12:30老平駐車場
※GPSログの自動計算では,なぜかコースタイムが正しく表示されないため,手入力しています。
| 天候 | 三日間とも,晴れまたは晴れ時々曇り。 下山時には34度の暑さでした。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・ バイクをクルマに積んで,下山口の老平の駐車場に到着したのは,正午を過ぎていました。 ・ 幸い,1台分の空きスペースがあったので,クルマを駐車し,バイクを下ろして約21厠イ譴拭た形劼離悒螢檗璽箸悗噺かいました。すると,ヘリポートの先で通行止めのはずが,ゲートがありません。そのまま,田代発電所まで通行できました。 ・ 老平の駐車場は,6台程度駐車可能。またその近くのスペースにも4台程度可能。料金は無料ですが,水場・トイレはありません。 ・ 田代発電所の駐車スペースは,詰めれば10台程度は駐車できそうです。こちらも,料金は無料ですが,水場・トイレはありません。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆田代発電所登山口から保利沢小屋まで ・ 登山口の林道入口には指導標が立っていますので,これに従って左(西)へ進んで行きます。 ・ 林道はすぐに終わり,道は沢沿いの登山道へと変わります。ところどころ,岩に青いペンキマークが付けられていますので,この先は,マークを追って進むこと。 ・ 20分弱歩くと,砂防堰堤のところに出ます。ここを過ぎると沢の渡渉となりますが,青のペンキマークが見えなくなって,5分ほど徒渉ポイントを探しました。とにかく対岸に目をこらし,ペンキマークを探すことが肝心です。 ・ なんとかペンキマークを見つけ,渡渉して八丁峠への登り口にたどり着くと,そこには木に「至 転付峠」の指導標が取り付けられていました。これで一安心。 ・ しかし,ここからが大変でした。本日一番の急登が続きます。黄色のビニールで覆われたワイヤーや木の枝に捉まり,体を押し上げるように登って行きます。重荷にはつらいです。 ・ 急登にあえいでいると,上から伝付峠をピストンしてきたという登山者が降りてきて,2〜3分,話をしました。八丁峠から20分ほど下ってきたので,登りならば40分くらいとのこと。 ・ また,保利沢小屋は誰もいなかったとのことで,今夜のテン泊は問題なさそうでした。 ・ 登山道は,急な斜面を九十九折りに付けられており,転倒するとかなり下まで転落しそうなところがありますので要注意。慎重に足を進めます。 ・ 八丁峠には,スタートから1時間半ほど要して到着。ここは建物の跡のようなものが残っており,小広場となっていて,テントを張るスペースもあります。ここで水分補給を兼ね10分ほど休憩です。 ・ 峠から先は,内河内川へと今度は下りです。でも先ほどのような急斜面では無いので,問題なし。15分ほど下ると,手作りの木橋が渡してある渡渉ポイントに到着。 ・ この木橋は前半部分が濡れていて非常に滑りやすいです。他の方のレコでは,四つん這いになって渡ったという記録も数多いようですが,私のような重装備では,荷物が重すぎて,とても四つん這いにはなれません。 ・ カメラやストックなどをザックにしまい,カニのように横歩きで滑らないよう慎重に渡りました。渡りきってから周囲を見渡しましたが,他に適当な徒渉ポイントは見当たりませんでした。 ・ 今回はなんとか渡ることができましたが,サンダルを持参していたので,サンダルに履き替えて渡渉すれば,怖い思いをすること無く,気持ちよく渡れたのでは無いかと思います。 ・ 渡渉の先で,旧道に合流。ここからはぐっと歩きやすくなります。小滝の連続する,気持ちよい沢沿いの道を40分ほど歩いて行くと,本日の幕営地である,保利沢小屋に到着しました。 ・ この小屋は,東電関係者用の小屋なので,通常は施錠されていて,中には入れません。この時も施錠されていました。 ・ 小屋の東側は,テントが2〜3張り設営可能な,芝生の小広場になっています。早速ここに,テントを設営。あとから登山者がテントを張れるよう,西側のスペースを空け,東側,たき火跡の脇に張りました。 ・ サンダルに履き替えて,まずは水くみに沢に降りていきます。内河内川の水は適度に冷たく,おいしい水でした。ここの流れでまずはタオルを濡らし,シャツを脱いで体の汗を拭きました。とっても気持ちよかった。 ・ 沢沿いのテントサイトは,沢音が雑音を消し去ってくれるので,とても心が安らぎますね。たった一人でしたが,缶ビールを2本ほど空け,つまみを頬張りながら至福の時間を過ごしました。 ・ 私が到着してから1時間ほどが過ぎた午後5時頃,田代発電所へと向かう林道で追い越したテント装備単独行のご婦人が到着。この先の,出合まで行ってテントを張るとのことでした。かなり経験が豊富な方という雰囲気でした。 ・ その晩は,さらにバーボンの小瓶を水割りで味わいながら,コンビニサラダとレトルトカレーを食べて,午後7時過ぎには横になり,翌朝3時まで熟睡でした。 ◆保利沢小屋から伝付峠まで ・ 午前3時すぎ,プロトレックのアラームで起床。上空は星空。午前4時のラジオの天気予報によれば,本日も晴れ。前日に食べていなかったコンビニのサンドウィッチとオニオンコンソメで軽い朝食を摂り,ドリップコーヒーで一息をついたあと,テント撤収。 ・ 午前5時20分に保利沢小屋を出発。保利沢の吊橋を左に分け,登山道を5分ほど登ると,今度は沢へと下っていきます。2本の太いロープが設置された足場の悪い下りを過ぎ,沢沿いを行くと,右手から支沢が流れ込んでいる徒渉ポイントがありました。この支沢は水の勢いがあって,渡るのに少し手間取りました。 ・ さらに10分少々沢沿いを進むと,破壊された東電の取水施設跡のところに出ました。ここを右にカーブしながら進むと,正面に小さな滝が見えてきます。この滝の手前が徒渉ポイントです。この渡渉もなかなかやっかいでした。水量があり,足場となる石も滑りやすいです。勢いを付けて思い切ってジャンプ。 ・ なんとか渡渉に成功。滝を右手に見ながら,ロープを頼りに滝の上に出て,5分ほど歩くと「出合」に到着。ここは右手からアザミ沢,左手からヨモギ沢が流れ込んで合流するポイントです。ここで荷物を置いて休憩です。昨日会ったご婦人がテント泊すると言っていたことを思い出し,設営できるスペースを探しましたが,岩だらけで適地はありません。 ・ そのうえ,増水した場合にはとても危険なので,こんなところにはテントは張れないでしょう。恐らく,この出合から,少し登ったところでテン泊したのでしょう。 ・ さて,出合から先は,沢から離れ,樹林帯の登りとなりますが,取り付きがわかりにくいです。最初,アザミ沢のほうに続いている踏み跡を追ったのですが,途中から踏み跡が消えました。戻って周りを見渡したところ,すぐ近くに小さなケルンが積んであり,その左手のヤブの中に踏み跡が見えました。 ・ この踏み跡が,伝付峠へと続く登山道です。登山道は,すぐに傾斜を増し,樅やシラビソの混生する樹林の中を登るようになります。途中に,テント泊できそうなスペースがあったので,昨日のご婦人は,きっとこのあたりでテン泊したのでしょう。 ・ 高度を稼ぐに従い,道はしっかりしてきます。伝付峠付近は,カラマツの植林地帯で,林業関係者がかなり手を入れているようです。でも,そのため,正式な登山道以外に,作業用の踏み跡なども結構あって,一度ルートを外れて迷い込んでしまいました。踏み跡が薄くなったら,すぐに戻る必要があります。 ・ また,標高1,500m付近を過ぎたあたりから,auの電波が入るようになりました。電波は弱く,向きによっては圏外になってしまいますが,家人になんとかメールを送ることができました。昨日はまったく連絡できなかったので,これで一安心。 ・ さて,出合から1時間20分ほど歩いたところで,伝付峠手前の水場に到着。水場は2箇所あり,手前の水場は沢になっていて,冷たくおいしい水が勢いよく流れていました。水場のすぐ近くには,テント2〜3張り可能な草付きの小広場があり,ここで40分ほど,のんびりと食事休憩をとりました。 ・ 休憩中に水で濡らしたタオルで体の汗を拭くと,すっきり。そのあと,2つの水袋に明日の下山までの飲料水5箸魑發漾い困辰靴蠅判鼎なったザックを背負って出発しました。 ・ 伝付峠までは,ほんの12〜13分ほど。途中,視界が開け,左手に富士山の展望が望めるところを通過し,標高1,990mの伝付峠には08:45に到着。ここに荷物を置いて,まずは北側5分ほどのところにある展望台へと向かいました。 ・ 展望台は,樹木に覆われた草付きの小広場になっていて,非常時の幕営にも使えそうです。ここは西側が開けていて,目の前に荒川岳,左手に赤石岳や聖岳が望める,絶好の展望スポットです。すぐ下を林道が走っていますが,高台になっているので,眺めが素晴らしいです。ここで何枚か写真撮影をして,伝付峠に戻りました。 ◆伝付峠から笊ヶ岳まで ・ 標高1,990mの伝付峠から標高2,629mの笊ヶ岳までの単純標高差は,わずかに639mです。しかし,この区間のコースタイムは6時間15分と長いです。つまり,距離が長く,登下降が少ないルートということです。この区間を,私は休憩を含め7時間かけて歩きました。 ・ 伝付峠からの歩き出しは,良く整備された平坦な林道歩きです。右手に二軒小屋への標識を見送り,左手のトイレを過ぎると,すぐに林道は二手に分かれますが,ここは左の方へと進みます。 ・ この先は,林道なのか登山道なのか分からないような道となり,崩れた斜面を横切って歩いて行くと40分ほどで林道が途切れます。ここから先は,松の幼木が生い茂っていて,半分ヤブになっているところを通過します。 ・ しかし,松のヤブを過ぎると,南アらしいシラビソの森の中の歩きとなります。傾斜の緩い登りが続きますが,やがて稜線ルートを外れ,西側をトラバースするルートを歩くようになります。アップダウンの少ない,歩きやすいルートです。 ・ 登山地図に記載のあるように,このトラバースルートの途中では視界が開け,塩見岳・蝙蝠岳や荒川岳から赤石岳へと連なる稜線が目の前に広がる好展望ポイントが出てきます。 ・ やがてトラバースルートが終わり,稜線を辿るようになると,登りの傾斜が増し,西側の視界が開けたピークに到着。ここからは,聖岳や上河内岳が望めました。地図上では,ここが天井小屋山のピークのようです。ここで,15分ほど休憩です。フルーツゼリーがおいしかった。 ・ しかし,このピークから2分ほど歩くと,「天井小屋山」の山頂碑がありました。こちらは,展望の無い地味なピークです。 ・ 天井小屋山から先も,シラビソと緑のシダが美しい森の中の登山道が続きます。1時間10分ほど歩くと,CATVのアンテナが建っている生木割山に到着。この山頂の北側には,テント2〜3張りが張れそうな平坦な場所がありました。 ・ ここで15分ほど水分補給の休憩を取り,再び歩き出して約20分,ガレの淵に出て突然視界が開け,目の前に目指す笊ヶ岳の姿が現れました。この展望は驚きました。素晴らしい。北からのアプローチならではの,眺めですね。 ・ 登山道はガレの淵を回り込むように高度を上げ,這松尾山の山頂手前で南へとルートを変えます。その先は松ヤブの下りとなり,歩きづらい道に少し難儀しながら,14:25に這松尾西の水場分岐に到着。 ・ 登山地図によれば,水場まではここから往復45分とのこと。水は伝付峠で5筏發鵑任ていて,明日までは充分あるので,水場までは行きませんでしたが,水が少ないときは貴重な水場ですね。 ・ さてここからは,登り基調のルートを歩き,廃道となっている大武刀尾根のピークを過ぎると下りとなり,15:20に椹島下降点に到着。ここは,椹島から登ってくるルートとの合流地点となっています。 ・ 椹島下降点からは,笊ヶ岳への最後の登りとなります。シャクナゲの茂る稜線を進み,笊ヶ岳山頂には,16:10に到着しました。山頂は素晴らしい展望でした。 ・ 南アルプスの主要な頂きがすべて見渡せます,北岳,仙丈ヶ岳,間ノ岳,農鳥岳,鳳凰三山,塩見岳,荒川岳,赤石岳,聖岳,上河内岳,茶臼岳。残念ながら,甲斐駒ヶ岳は北岳に隠れているようです。 ・ また,目の前の小笊の奥には,富士山の姿。写真では何度も見た風景が,目の前に広がっていました。笊ヶ岳は,まさに「南アの展望台」でした。 ・ 山頂でしばらく展望を楽しみ,写真を撮影した後,山頂から南側に20mほど行ったところに一人用のテントがなんとか設営できる場所があったので,ここにテントを設営しました。これで,星空や日の出の写真も撮れそうです。 ・ テントの中で,つまみを頬張りながらビールやウィスキーを味わい,締めにはラーメンを食べたりしていると,夕暮れが近づいてきました。カメラを持って山頂まで行くと,夕照に染まった雲と南アの黒い稜線との対比が見事です。 ・ シャッターを何度も押し,笊ヶ岳山頂から眺めた,素晴らしい日暮れのシーンをカメラに収めました。 ◆笊ヶ岳から布引岳を経て老平へ下山 ・ 昨晩は,疲れとアルコールの酔いで午後8時前には寝入ってしまいました。午前3時過ぎ,いつものように腕時計のアラームで起床。テントの外に出てみると,満天の星空です。この素晴らしい星空を写真に残そうと,カメラを持って山頂へと向かいました。 ・ カメラを台座に固定し,マニュアル撮影でまずは北岳方面と聖岳方面の星空を撮影。暗くてよく分かりませんが,まあまあ写っているようです。そうこうしているうちに,東の空が少し明るくなってきたので,今度は富士山を入れて星空を撮影。こちらの方が,印象深い感じに撮れました。 ・ 風があって寒かったので,一旦テントに戻り,午前4時過ぎに撮影を再開。こんどは,日の出前から日の出のあとまでを撮影してみました。これもまた,富士山とのコラボが良い感じで,印象的な写真が撮れました。 ・ 午前5時前まで撮影した後,テント撤収作業を行い,さらに5時半頃からまた山頂で快晴の朝の南アルプスを撮影。結局,朝食は摂らずに,05:33布引岳へと歩き出しました。 ・ 布引岳の鞍部まで下ってくると,突然,前方から登山者が凄い勢いでやって来ました。とりあえず挨拶して,お互いの情報交換をします。この方は,昨日山伏から縦走して昨晩は所ノ沢越にテン泊したということで,この時間でここですから,すごいスピードです。笊ヶ岳までピストンして老平に下るとのことで,その後,桧横手山の先の下りで抜かれました。まさに「猛者」という言葉がぴったりの方でした。 ・ さて,鞍部から布引岳の山頂までの登り返しは,緩い傾斜の登りが続き,意外に時間がかかりました。山頂には06:46に到着。周囲は樹林に囲まれて,展望はありません。また,山頂手前には,テント設営に適した平坦部があって,2張り程度は張れそうでした。 ・ 山頂でフリーズドライの五目ご飯の朝食を頂きました。このご飯は好みでは無いのですが,何か食べないと力が出ないので,スポーツドリンクで流し込みながら,なんとか3分の1くらい食べました。残りはまた途中で。 ・ 休憩のあとは,下山開始と言いたいところですが,ここで道迷い。山頂碑の南側のヤブの中を降りていく道は,てっきり,所の沢越へ向かうルートだと思い込み,東側にあった踏み跡を辿ってしまったのです。踏み跡は途中で途切れ,どうも変です。戻ってみて,モノは試しと,ヤブの中の道を下ってみたところ,これが正解でした。すぐに分岐に出て,ここから西に所の沢越ルート,東にこれから向かう老平への下山ルートが続いていました。 ・ その先でガレの淵に出ました。足を踏み外せば恐らく助からないだろうという,高度感です。慎重に下ります。でも,切れ落ちたガレのお陰で展望は素晴らしい。所の沢越の先には,南ア南部の雄峰,稲又山と青薙山が連なっています。目を右に転じれば,聖岳から上河内岳,茶臼岳へと連なる稜線が,青空の下,くっきりと浮かび上がっていました。 ・ ガレの淵の嫌らしい下りは,せいぜい10分ほど。すぐに登山道はガレを離れ,樹林帯の中を下るようになります。その先は,急な下りの連続です。最初は,苔むしたシラビソの森ですが,やがてダケカンバや樅などの混生林となり,植生が変化してきます。 ・ 布引岳山頂から下ること70分ほどで,桧横手山に到着しました。時刻は08:11。暑いので,ここで水分補給と食事のため,20分ほど大休止です。 ・ 休憩を終え,また下り始めると,ほどなくして朝方出会った猛者が,走るように下って追い抜いていきました。まったく凄いです。自分には信じられないくらいの速度でした。 ・ ほどなくして,ワイヤーが散乱する場所に出ました。林業の現場の跡でしょうか。放置されたトロッコなども見られました。その先の,急な下りを過ぎると,山の神に到着。ここでも,暑さのため水分補給の休憩です。その後,30分弱で広河原に到着しました。 ・ 広河原では,奥沢谷の渡渉がありますが,ここは水量が多く,靴をぬらさずに渡ることはとてもできません。そこで,靴を脱いで,サンダルに履き替え,登山靴はザックのベルトにくくりつけました。これにより,渡渉は無事終了。沢水の冷たさが,気持ちよかったです。 ・ 渡渉のあとは,沢の左岸を歩きます。途中,崩れた斜面を通過したり,傾いた橋の脇を歩いたり,大きく揺れるタケ沢吊橋を渡ったりしながら,なんとか12:30に,老平の駐車場に到着しました。 |
| その他周辺情報 | 下山後の入浴はヴィラ雨畑(550円)。食事もできます。カレーライス650円でした。 |
写真
感想
・ 自宅を00:15に出発し,常磐道・首都高・中央自動車道を走行して03:00頃,初狩PAで休憩。休憩後,エンジンをかけると,エンジン制御異常の警告ランプ。これでは,登山口まで行き着かないか,行っても戻れないと考え,高速を降り,途中の道の駅などで時間をつぶし,甲府市内の三菱自動車営業所へ。
・ 点検の結果,たいした故障では無く,エア吸入ラインの清掃で応急措置は完了。
・ しかしながら,当初予定していた「初日は老平から笊ヶ岳に登り,2日目は二軒小屋でテン泊して生ビール三昧のあと,3日目に伝付峠を経て新倉に下る」という,なんとも贅沢な縦走は困難となりました。
・ そこで,ディーラーで修理を待ちながら考えたのが,当初とは逆回りの,田代発電所から伝付峠を経て笊ヶ岳で幕営,老平へと下山するルートでした。
・ 「人間万事塞翁が馬」とでも言うのでしょうか。歩いてみると,初日はわずか3時間弱の登山で,水が使い放題でフカフカの芝の上での快適幕営。さらに翌日は(伝付峠にて下山までの2日分の水を汲んで長い距離を歩く必要があるものの),笊ヶ岳山頂までは急登の無いフラットで歩きやすい楽ちんルート(伝付峠からの単純標高差がわずか約640m)を誰とも出会わず。そして誰もいない山頂で,南ア・富士山の雄大な眺めや夕景・夜景・夜明けの素晴らしさを堪能。今回歩いてみて,笊ヶ岳縦走のベストプランではないかと思いました。
・ それにしても,登山者が少ないエリアですね。初日に会ったのは,伝付峠ピストンの登山者と出合でテン泊すると言っていたご婦人の二人のみ。二日目は誰にも会わず,三日目は,山伏から笊ヶ岳縦走の猛者と老兵から笊ヶ岳ピストンの二人のみ。3日間でたったの4人でした。静かな山が好きな登山者にとっては,素晴らしい山域だと思います。また訪れたいですね。
・ なお,下山口である老平の駐車場にクルマを駐車したあと,21厠イ譴真形劵悒螢檗璽箸鯡椹悗掘ぜ屬棒兀椶靴織丱ぅで移動しましたが,今回の登山では,ヘリポートの先での通行止めゲートが設置されておらず,バイクで田代発電所まで走行することができました。たまたまゲートが開放されたのかどうかは分かりません。今後はまた,ゲートで閉ざされる可能性もあると思いますので,自己責任で。
・ それから,掲載した写真には,超広角ズームで撮影した写真からトリミングで切り出したパノラマ風景が多くあるので,スライドショーでご覧頂くと,画像が実際のサイズで表示され,ワイドな感じを味わえると思います。
りきまる
















rikimaruさん、こんばんは。難関といわれる笊ヶ岳で素晴らしい山行でしたね。言われる通り、スライドショーで見ると素晴らしいです。細かなところまで表現されていて、2台のカメラを持たれている値打ちは十分ありますね。かなり重そうな装備なのに、チェアまで持たれているとは仰天です。楽しませていただき、ありがとうございました。
私は心臓も何とか調子よくなったみたいなので、来週、室堂から薬師岳方面をのんびり歩いてみようかと思っております。
次回のrikimaruさんの山行も期待しています。
秋にお会いできるのを楽しみにしています。
goroさん,コメント書き込みありがとうございます。
笊ヶ岳は南アでも登るのが難しい山と言われていたので,これまで,足が向かなかったのですが,そろそろ登っておかないと,加齢で登れなくなってしまうかもと思い,チャレンジしてみました。予想はしていたものの,本当に登山者が少なくて静かで趣のある山でした。
goroさんも機会があったら,足を向けてみてください。山頂からの眺めは,本当に雄大ですよ。
ところで,来週は室堂から薬師岳ですか?私も4年前の夏に2泊3日で歩きましたが,残雪と緑のコントラストが素晴らしく,また,五色ヶ原周辺の花々の見事なことに驚きました。天気が良ければ,思い出深い山旅になること間違いなしです。どうぞ無理をせず,のんびり楽しんできてください。私も来週半ばから夏休みをとって,南アか北アをテント縦走してこようと思っています。いまのところ,南アの可能性が高そうです。ではでは
こんばんは。ERUです。
同じ南アルプスでもrikimaruさんの歩くコースはいつもながらさすがです
農鳥岳から見た広河内岳への稜線の先に笊ヶ岳があるようですが、別世界のような山域ですね。楽しませていただきました
尚、幕営の装備、食糧、参考にさせていただきます
ERUさん,書き込みどうもありがとうございます。
南アは,登山者の多い北部よりも,静かで落ち着ける南部のほうが気になるんですよね。
北岳や仙丈ヶ岳,甲斐駒ヶ岳などの素晴らしさは承知しているのですが,夏山シーズンは,どうしても登山者が多いので,ちょっと尻込みしてしまいます。
ということで,一日歩いても誰とも出会わない,南ア南部は,夏山登山では,真っ先に歩きたくなるエリアです。
その中でも,笊ヶ岳は,孤高の存在感のある,魅力あふれる山だと思いますよ。
同じルートを日帰りするトレランの方もいらっしゃるようですが,これだけ魅力ある山域を日帰りなど,もったいないですよね。
ERUさんも,機会があれば,是非訪れて見て下さい。その魅力に,驚くと思います。
私が次に訪れるとしたなら,黄金色に輝くカラマツや美しい紅葉を目的に,10月中旬頃かなあと思っています。
今後とも,どうぞよろしくお願いします。
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