新穂高から槍ヶ岳 ちょっと死に掛けました
- GPS
- 18:45
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,539m
- 下り
- 2,342m
コースタイム
- 山行
- 13:51
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 14:57
天候 | 一日目 晴れ 二日目 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
友人二人と槍ヶ岳登山
雨に間に合わす為にちょっとペース早めに登頂!
無事雨が本降りになる前にテント設営できました(^o^)
二人ともよくがんばった!!
雨が止んでから山頂に行ったら若干雲は多いものの幻想的な景色を楽しめました。
二日目は午前中は晴れてとても天気がよく
日の出を満喫
友人二人は疲れたそうなので南岳までの縦走は中止してテンバでまったりしてから下山。
いいペースで槍平を出発した頃に雷雨に…
結構な勢いで降ってきて滝谷の避難小屋で休憩兼雨宿りを、と考えていたら滝谷が濁流に!!!!
中州までは行ったものの目の前にある避難小屋に安全に行くルートが無い!
行きにあった簡易的な橋も流された模様
ちょっと悩んだがこのままだと中州に取り残されるか!?
と思い中州まで来た簡易橋まで戻ったらこちらも水位が上昇してて今にも流されそうなことに!!!!!
急いでみんな渡って喋ってたら目の前で橋は流されていきました
あと1分遅かったら取り残されたか最悪橋と一緒に誰か流されてました。。。
ここからがドラマの始まりでした。
藤木レリーフ側には我々3人と慣れてそうな二人組
選択肢は二つ
槍平に戻るorここで雨が止むのにかける
確かに空はほんのり明るくなってきてる
30分経過
全員残っていたが二人組は槍平に戻るとのことで離れる
1時間経過
雨は気持ち弱くなった気がするが水位は変わらず荒れ狂っている
ビバークになったとしても装備はあるから問題ないが圏外なため連絡のしようがなく待ってる人に心配かけるのでやはり可能性だけは伝えようと小屋に戻ることに
戻り始めて10分
こんなところに!?って場所が濁流となっていて渡れない(* ̄ロ ̄)
しかも対岸には40分前に小屋を目指した二人組とさらに3人がこっちを見てる!!
どうやら40分前はここにはここまでに濁流がなく渡れたがこの先で行き止まりになっていて我々とまた合流しようと戻ろうとしたら目の前で土石流が流れてきてダメになったらしい。。。
いろんなところに孤島が出来上がっている。
まぁここでにらめっこしててもし川幅が広がったりしたら大変ってのもあったので藤木レリーフまで戻る
少なくとも昔からのレリーフが残ってるってことはそこは土石流には襲われないってことだから
待つことさらに1時間
雨は小降りになってるがまだ降ってる…
そこに小屋側にいたメンバーが降りてきた!
雨が弱まってから時間がたったことで確実に水位は下がってるらしい!
しかも降りてきた一人が無線を保有!!
どこかと連絡を取っている
無線、、、スゲーかっこいいし頼もしい
しばらくしてどんどん人が増えてきてみんなで滝谷へ
ピークにくらべたらかなりおとなしくなっていたが水流は早く強い
水没せずに渡れるルートはまだない
対岸にも登りたいけど登れない人達が結構増えてた
この時気付いたがピークの時の写真を撮っとけばよかった。
雨も強かったのでカメラを出すのがめんどくさかったから…(´Д`;)
槍平小屋の主人(?)が降りてきて人も一気に増える
そして主人がなんと木材を取り出した!!
あれは簡易橋と同じやつだ!!
よくあることだからすぐに復旧できるようにとストックしてあるんだ!
で、デカい角材をみんなで協力して安定しておける場所を探しつつ運ぶ
我々が運んで、主人が固定するといった感じ
中州までの橋ができ、今度は対岸までの橋を作る
みんな帰れるのが確定してきて顔がいい☆
対岸の人も協力して無事完成(≧ヮ≦*)o
気分は最高だった。
とはいえずぶ濡れの木材の簡易橋で下は濁流
渡る際に滑ったらただじゃすまない
でもここは誰も油断することなく無事突破
ほんとによかった。
でもこのあとにある白出沢の増水も怖かった。
今回いっしょのメンバーに昔白出沢の増水で登山を断念した経験を持つ人がいたからだ。
雨は橋を作るときにはほぼやんでいたがまたふりはじめてきた
今回わかったが穂高みたいな高山は木が無く保水能力がほとんど無いため短時間で多くの水が集められ一気に沢を荒れさせる
まぁその分やめば数時間で水位はどんどん下がっていく
速足で白出沢に着くとほんとうに驚いた!
増水どころか水が無い!!
工事してるのは登りで見て知ってたがここまで水の流れをコントロールできるのか!?
それともたまたまここに集まる面の山では雨がゆるかったのか…
でも…無事にいけるんだからいっか(*´∀`)>
白出沢を渡ったら一気に気が抜けて疲れとともに便意がΣ(´Д`;)
滝谷で待ってる間かなり寒くて、お腹も冷えたみたいっす
でも新穂高まで耐え抜いて新穂高に到着した時の幸福感が倍増しましたよ(・´з`・)
汚くてすみません。
もしこれ読んだ人がいたら滝谷には本当に気を付けてください!
槍平から降りてる人は目の前に滝谷避難小屋っていう快適な場所があるから多少にリスクを冒しても渡りたくなってしまうという罠があることを覚えててください。
そこにこだわりすぎてると中州に取り残されることになり兼ねません。
そして万が一中州に取り残されても、中州も全部は埋まってはなかったんで慌てないでください。(今回の地形ではって話かもしれないので中州に残らないのが一番です)
多くを学んだ山行になりましたが、この日、この雷雨の時に槍ヶ岳で落雷にあって命を落とされた方がいたようです。
自分たちは本当にラッキーだったと思うしかないんだなってつくづく実感しました。
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