念願の双門コースから弥山へ

- GPS
- 27:24
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,764m
- 下り
- 1,754m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:48
| 天候 | 晴れのち曇り、夜は雷雨、強風 2日目出発時は雨は無かったが、稜線からカナビキ尾根にかけて雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
釜滝から上部の双門コースは、梯子、鎖、鉄棒足場等の連続、それ以外の箇所も急斜面の直登が続き、緊張を強いられます。体力と経験が必要で、経験者が同行することが望ましいです 下山のカナビキ尾根は想像したよりもしっかりとした踏み跡のルートでした。テープも沢山ついていて迷うことは無いと思います 金引橋から10分ほど歩いた林道の右側斜面が大崩落していて1日目はかなり怖い高巻きを要求されましたが、2日目の朝下山してきたときには、ショベルカーで復旧されていました。(工事の皆さん、ありがとうございました) |
写真
感想
大峯最高峰の八経ヶ岳、弥山に至る難コース双門ルート。途中、日本滝百選の一つの双門ノ滝を望むことのできる唯一のルートである。そもそも自分がこのルートを意識したのも日本滝百選を調べていて発見したもので、到達最難関の滝と紹介されていたものである。
そうしたことで以前からチャレンジしてみたいルートの一つであったところ、今年の7月に山の友人の一人Kickeyさんが2週続けて挑戦された記録に触発され、息子が盆休みで帰って来た機会を利用しての今回の山行になった。
色んな方の記録を見て、ルートの状態や雰囲気をよ〜く頭の中に叩き込んで出発した。本来は、13日からの予定だったが、13日、14日は天気が悪くなるとの予報に旅行疲れの取れない息子を叱咤して一日前倒しで決行した。
早朝、5時過ぎに熊渡着、4台の車が停まっており、すでに出発されていた。準備を整え、登山届をポストに提出していざスタート!
10分ほど歩いた林道が大崩落で高巻きが必要だったのは直前に読んだレコードで織り込み済みだった。カナビキルートとの分岐を過ぎて白川八丁の河原へ。。天気も良く、沢の涼しい風を受けながら白い石の河原を遡っていくと釜滝に到着する。
対岸上部に有る梯子へ登り、本格的な梯子などの急登はここから始まる。途中、関電のダムの近くで子供連れの親子が水遊びをしているのを下に見ながら注意深く登る。この親子とは実は夕方に狼平の避難小屋で再会することになる。その後も鎖場や梯子の連続、更には沢の大岩を攀じるなどで緊張を強いられながら出発から2時間で何とか一の滝(ここで休憩)へ。だけど、ここでもまだまだ始まったばかりだった。一の滝からは沢を離れて右岸の岩壁を仙人凜謄薀后更にその上まで凡そ500mの水平距離で500mの高度を登るという恐ろしいまでの急登である。
それでも途中展望の良い露岩で稲村ヶ岳、大日岳方面の展望を楽しんで、この辺りまで来ると連続する長尺梯子も自虐的に楽しく思えてくるので不思議である。吹きあげてくる風も爽やかで流れる汗をいくばくか引かせる。これでもかと思ったところで少し下りがあって唯一双門の滝を見ることができる仙人瑤離謄薀垢帽澆衫つことができた。深い谷を挟んでみる滝は何度も写真でも見ていたが、じかに見る姿はまた格別だった。
暫くの休みを取って出発するが、テラスからの登りがまたきつい。。正直未だなのか未だなのかと何度繰り返したことか。一旦上がった高度から沢まで降りるのにまた、何度かアップダウンを繰り返しながら100mほど下る。後も荒々しい崩壊跡や渓谷を辿り、最後に宙吊り梯子、鉄棒を渡る空中梯子の難所を疲れた体でクリアする。
そしてあともう少しで小屋へ到着かな?っと思った頃から少し雨が降り出し、渡渉で足を滑らせて転倒し、手を水中に突っ込んでしまった瞬間カメラも一緒に水没してしまったのか、うんともすんとも言わなくなってしまった。
そんな悪夢も有ったし、お尻の打撲が残ってしまったけど何とか7時間かけて狼平の小屋へ着いた。しばし、双門コース制覇の感激の余韻に浸ったものでした。
本当はこのまま小屋泊まりのはずだったのだが、翌日の天気が悪そうだということで、この日のうちに弥山と八経ヶ岳へ行くことに。。身体が悲鳴を上げる中弥山だけは何とか登ることができ、八経ヶ岳をピストンするという息子と分かれてお先に狼平に下る。戻って来た息子と一緒に小屋の前の流れで汗を流したりしてゆっくりしていたら、4時頃だろうか朝、ダムの近くで遊んでいた親子連れが橋を渡ってきてびっくり。。
聞いてみるとお二人の子供さんは上が10歳とのこと、そんな子供さんがあの双門コースを上がって来たかと驚きながら色々とお話をしていたら、今回が二度目とのこと、更にその前に雨で増水した釜滝の所でドボンして撤収したお話を聞いていて、ヤマレコでそんな記録を見ましたよ、って話したら案の定akirasさん親子だった。そして、何と自分の山友達であるKickeyさんの名前まで出てきて世間の狭さを痛感した瞬間でした。
その晩は、弥山でテントを張って夕焼けと翌日は八経ヶ岳で日の出を見ますというakirasさん親子を見送り、今日は我々だけかねと初めての小屋泊まりと夕食準備に右往左往し、7時前には横になりながら充実した一日を振り返っていたらなんと暗くなってから川合から尾根を登って来たという男性が到着した。
40年ぶりの避難小屋泊まりで寝付かれないところ、夜は雷鳴が鳴り強風に強い雨の音が聞こえて、山頂に泊まったakirasさんたちが心配になったりしたが、朝には風も収まり雨も上がっていたので一安心した。
しかし、天気が良くなる見通しもないし、前日弥山には登っていたのでこのまま高崎横手を経由してカナビキ尾根を下山することに。途中降り出した雨に蒸せて苦労しながら金引橋まで下山。橋の脇の流れで顔を洗い汗を流して熊渡へ戻ってくると前日斜面の大崩壊で難儀した個所がショベルカーで何と復旧していたのには本当に驚き、作業されていた方々に感謝しつつ車へ戻った。
念願の双門の滝を眺める双門コースを何とか無事に登り切った今回の山行は恐らく生涯の思い出になることだろう。それと山で出会う人々の思わぬ繋がりに...
二度来れるコースとは思わないけれども、体力と機会が許せばまた。
今回の歩行距離:18.3km 2015年の累積距離:313.9km(25回目)
今回の累積標高:1,952m 2015年の累積標高:26,323m
ちゃむ
satton


















chamchanさん、sattonさん、こんばんは。そしてお疲れさまでした!
あの夜はテントの中まで少し浸水するくらいの嵐でほんと大変でしたが何とか無事に生還しました!(行者還トンネル西口へと下山路を変更しました)。もちろん朝も日の出どころでは無く一面真っ白でした・・・又今度お天気の良い日にチャレンジします。また、お会い出来ると良いですね!
akirasさん
やはりテントで頑張られたのですね。本当にお疲れ様でした。凄い雷雨でしたので心配していました。それにしても二人の息子さんたちには感心させられます。あのコースを上がってこられるだけでもすごいし、それにまた最後に狼平からさらに弥山にまで上がってテント泊とは。。
これから先も楽しみですね
またどこかでお目にかかるかもしれませんね。これを機会にどうかよろしくお願いします。
あれから北アルプスの方へ入っていてお返事が遅くなってしまいました。申し訳ありませんでした
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