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Yamareco

記録ID: 7023899
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

杁差岳&頼母木山 初めての飯豊連峰!

2024年07月13日(土) ~ 2024年07月14日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:45
距離
25.9km
登り
2,520m
下り
2,532m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:48
休憩
1:07
合計
8:55
5:31
51
奥胎内ヒュッテ
6:22
6:27
54
7:21
35
7:56
8:02
14
8:16
8:20
27
8:47
62
9:49
59
10:48
7
10:55
11:12
46
11:58
12:21
34
12:55
13:04
6
13:10
33
13:43
13:46
35
14:21
5
14:26
2日目
山行
7:06
休憩
0:42
合計
7:48
5:24
31
5:55
5:56
41
6:37
40
7:17
7:21
19
7:40
7:52
35
8:27
8:40
35
9:15
5
9:20
28
9:48
31
10:19
19
10:38
17
10:55
34
11:29
41
12:10
12:22
50
13:12
奥胎内ヒュッテ
天候 一日目:晴れ/二日目:晴れのち曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山基地である奥胎内ヒュッテまでは普通に車で入れます。その先、登山口まではマイカー規制になっているので歩くかシャトルバスを利用する。2024年の夏山シーズンは無料でシャトルバスを利用できる。ただしシャトルバスとは言うもののハイエース一台でのピストン輸送。20分間隔で8人ずつになるので利用者が多いと待ち時間が長い。我々は第四便以降の乗車となり80分待つならと歩きました。
コース状況/
危険箇所等
エグい急登が続くので登りは体力切れに、下りは転倒滑落に注意が必要。数カ所、岩の背を渡る場所がある。難しくはないが両側は切れ落ちた崖なので転落注意。
その他周辺情報 奥胎内ヒュッテで日帰り入浴できます。700円。温泉ではないですが「飯豊の天然水を沸かしました」とのこと。きれいな施設ですが、露天風呂なし、サウナなしで700円はちと高いかな?
早朝の奥胎内ヒュッテを出発。
ツ「行ってきます!」
3
早朝の奥胎内ヒュッテを出発。
ツ「行ってきます!」
無料シャトルバスが80分待ちだったので歩くことにした。
2
無料シャトルバスが80分待ちだったので歩くことにした。
バスには2回追い越されたけど、たぶん待って乗るよりは早く着いた。体力は消耗したけど。
3
バスには2回追い越されたけど、たぶん待って乗るよりは早く着いた。体力は消耗したけど。
いきなり急登!
えっぐ…。
本日は湿度高め。
2
本日は湿度高め。
ツ「まだまだ序盤だけど汗だくだっぺ〜」
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ツ「まだまだ序盤だけど汗だくだっぺ〜」
岩の背歩き。
岩壁トラバース。
今度は冷や汗ダラダラ。
岩壁トラバース。
今度は冷や汗ダラダラ。
まだまだ先は長い…。
1
まだまだ先は長い…。
すれ違った人から杁差小屋の水が出ていないという情報入手。急遽、水場で水を汲んでいくことにした。
1
すれ違った人から杁差小屋の水が出ていないという情報入手。急遽、水場で水を汲んでいくことにした。
水場まではガッツリ下る。
往復五分と書いてあったが絶対に嘘だ。
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水場まではガッツリ下る。
往復五分と書いてあったが絶対に嘘だ。
水くみ成功。
ツ「往復15分以上かかったけどな!」
6
水くみ成功。
ツ「往復15分以上かかったけどな!」
水場分岐を過ぎるといよいよ森林限界突破。日差しが容赦なく照りつける。
水場分岐を過ぎるといよいよ森林限界突破。日差しが容赦なく照りつける。
4リットルの水が重い…。
大石山までの登りが、それはそれは遠く感じた。
1
4リットルの水が重い…。
大石山までの登りが、それはそれは遠く感じた。
1200mの標高差を登りきり大石山に到着。
茶「きつかった!!」
4
1200mの標高差を登りきり大石山に到着。
茶「きつかった!!」
あとは杁差岳まで稜線散歩♪
1
あとは杁差岳まで稜線散歩♪
…というほど甘くなく、なかなかえげつない登り返しがあることに気がつく…。
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…というほど甘くなく、なかなかえげつない登り返しがあることに気がつく…。
一旦ガッツリ下り…
一旦ガッツリ下り…
よっこらしょと登り返し…
1
よっこらしょと登り返し…
鉾立峰に到着。
思わず荷物を放り出し地面にひっくり返ってしまった。
7
鉾立峰に到着。
思わず荷物を放り出し地面にひっくり返ってしまった。
鉾立峰の先にももう一度登り返しがある。
この区間は精神的にも肉体的にも厳しかった…。
鉾立峰の先にももう一度登り返しがある。
この区間は精神的にも肉体的にも厳しかった…。
登り返しでもたもたしている間にガスかかっちゃうしさぁ…
1
登り返しでもたもたしている間にガスかかっちゃうしさぁ…
でもガスの中から小屋と山頂が見えたときには喜びもひとしお。
6
でもガスの中から小屋と山頂が見えたときには喜びもひとしお。
今晩のお宿に到着!
ツ「おじゃましまーす!」
2
今晩のお宿に到着!
ツ「おじゃましまーす!」
ちなみに杁差小屋の水場は小屋下の雪渓の融水だ。雪渓下部に溜まった雪解け水を汲んで使う。ジャバジャバ出ているわけではないので「水が出ていない」という事になったのだろう。溜まり水を使うのに抵抗が無ければ水は確保できる。
3
ちなみに杁差小屋の水場は小屋下の雪渓の融水だ。雪渓下部に溜まった雪解け水を汲んで使う。ジャバジャバ出ているわけではないので「水が出ていない」という事になったのだろう。溜まり水を使うのに抵抗が無ければ水は確保できる。
小屋から山頂までは徒歩3分。
小屋から山頂までは徒歩3分。
ツ「杁差岳、のぼったどー!」
茶「疲れたけど、この達成感よ!」
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ツ「杁差岳、のぼったどー!」
茶「疲れたけど、この達成感よ!」
まだ夕食までは時間があるので空身でお散歩に行くことにした。前杁差岳に向かう。
1
まだ夕食までは時間があるので空身でお散歩に行くことにした。前杁差岳に向かう。
長者平と呼ばれる湿原が現れた。
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長者平と呼ばれる湿原が現れた。
もう終わってしまったと思っていたヒメサユリが僅かだが残っていた!
ツ「まともに見れたの初めてだっぺ!」
6
もう終わってしまったと思っていたヒメサユリが僅かだが残っていた!
ツ「まともに見れたの初めてだっぺ!」
長者平には木道一つロープ一本設置されていない。原初の湿原の姿を見る機会はもはや貴重ではないだろうか。このままの姿を保ってほしいものだ。
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長者平には木道一つロープ一本設置されていない。原初の湿原の姿を見る機会はもはや貴重ではないだろうか。このままの姿を保ってほしいものだ。
前杁差岳への稜線。
前杁差岳への稜線。
なかなか迫力のある風景。
2
なかなか迫力のある風景。
しかし山頂には標識一つ見当たらず拍子抜け。
とりあえずここを山頂とする!
GPSでも確認したからたぶん合ってる。
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しかし山頂には標識一つ見当たらず拍子抜け。
とりあえずここを山頂とする!
GPSでも確認したからたぶん合ってる。
満足したので杁差岳に戻ろう。…また登らなくちゃならんな。
結局、この日の累積標高は登り1800mを超えた。
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満足したので杁差岳に戻ろう。…また登らなくちゃならんな。
結局、この日の累積標高は登り1800mを超えた。
途中ですれ違ったパーティから小屋の管理人さんが草刈りをしながら上がってくる、冷たいビールも持ってきてくれる…という情報を得て待っていたのだが、現れたのは草刈り?しながら登ってくる鹿一匹。
ツ「あれが管理人だっぺか?」
茶「しかのこのこのここしたんたん」
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途中ですれ違ったパーティから小屋の管理人さんが草刈りをしながら上がってくる、冷たいビールも持ってきてくれる…という情報を得て待っていたのだが、現れたのは草刈り?しながら登ってくる鹿一匹。
ツ「あれが管理人だっぺか?」
茶「しかのこのこのここしたんたん」
というわけで、本日の夕食はアルコールなしの健全なものになりました!
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というわけで、本日の夕食はアルコールなしの健全なものになりました!
翌朝もいい天気♪
飯豊連峰ほぼ全て丸見え♪
3
翌朝もいい天気♪
飯豊連峰ほぼ全て丸見え♪
朝からキツイアップダウンにひぃひぃ言わされながらも大石山まで戻ってきた。で、ここから頼母木山方面へ。
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朝からキツイアップダウンにひぃひぃ言わされながらも大石山まで戻ってきた。で、ここから頼母木山方面へ。
大石山から30分ほどで頼母木小屋着。
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大石山から30分ほどで頼母木小屋着。
頼母木小屋は水が豊富だ。管理棟?横の炊事場にジャバジャバ水が出ている。「飯豊のオアシス」と掲げられた看板にも納得だ。
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頼母木小屋は水が豊富だ。管理棟?横の炊事場にジャバジャバ水が出ている。「飯豊のオアシス」と掲げられた看板にも納得だ。
頼母木小屋に荷物をデポ。頼母木山へ。
頼母木小屋に荷物をデポ。頼母木山へ。
5分ほどで頼母木山山頂。
茶「登ったどー!」
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5分ほどで頼母木山山頂。
茶「登ったどー!」
飯豊連峰の核心部はこの先なのだろうが、今回はここまで。
2
飯豊連峰の核心部はこの先なのだろうが、今回はここまで。
しかし、どこもかしこも景色がいいな。
3
しかし、どこもかしこも景色がいいな。
小屋のある風景。
心が安らぐ。
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小屋のある風景。
心が安らぐ。
少し離れて見るとカッコいいな、杁差岳。
いくらでも見ていられる素晴らしい風景だが、今日は午後から天気が崩れるという。
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少し離れて見るとカッコいいな、杁差岳。
いくらでも見ていられる素晴らしい風景だが、今日は午後から天気が崩れるという。
後ろ髪を引かれる思いで下山の途につく。
三回目の大石山から奥胎内に向けて長い長い下降が始まる。
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後ろ髪を引かれる思いで下山の途につく。
三回目の大石山から奥胎内に向けて長い長い下降が始まる。
下るったらないなぁ。
1
下るったらないなぁ。
なんかもう下るっていうより落ちるって感じだね。
なんかもう下るっていうより落ちるって感じだね。
下ること3時間。
ようやくフラットな地面が見えた時は心底安心した。
汗ダラダラ、足ガクガク。
満身創痍であった。
2
下ること3時間。
ようやくフラットな地面が見えた時は心底安心した。
汗ダラダラ、足ガクガク。
満身創痍であった。
茶「生きて帰ってきたぁ〜!」
ツ「お疲れさまでしたぁ!」
4
茶「生きて帰ってきたぁ〜!」
ツ「お疲れさまでしたぁ!」
シャトルバスの時間まではまだかなりある。
茶「歩くか…」
ツ「うむ…」
シャトルバスの時間まではまだかなりある。
茶「歩くか…」
ツ「うむ…」
柱稽古!
茶「一ミリも動かん!」
ツ「まだまだ修行が足りないっぺ」
4
柱稽古!
茶「一ミリも動かん!」
ツ「まだまだ修行が足りないっぺ」
奥胎内ヒュッテに着いた途端、雨が降ってきた。
ツ「ギリギリセーフ!」
茶「お疲れさまでしたぁ!!」
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奥胎内ヒュッテに着いた途端、雨が降ってきた。
ツ「ギリギリセーフ!」
茶「お疲れさまでしたぁ!!」

感想

今まで足を踏み入れたことがなかった飯豊連峰の一角に、満を持して行ってきました。とはいえ、今回は休暇の都合で飯豊本山方面には行けなかったので、北の外れにある杁差岳を目指しました。
飯豊は登ってしまえば天国だが、どこから登ってもキツイ…という噂に違わず、奥胎内ヒュッテからの登路は厳しい登りの連続。たっぷり汗を絞られます。高い湿度と相まってサウナの中で登山しているようでした。
また、途中ですれ違った方から「杁差小屋の水場は水が出ていない」という情報を得たため(これは後に誤報だと分かる)急遽中腹の水場から水を汲み上げることに。そのため荷物の重量が激増し、さらにつらい登りとなりました。
しかし苦労の末たどり着いた上部の景色は素晴らしく感動。登った甲斐がありました。眺望は言うまでもありませんし、花も若干適期は過ぎていたとはいえ数多く見ることができ大満足。今までまともに見れたことがなかったヒメサユリや固有種のイイデリンドウ、今季初になったハクサンイチゲなど見るべきものが多かったです。
いい天気ですから小屋も混み合うことを覚悟していましたが、蓋を開けてみれば小屋泊5人にテント3張りでゆったり過ごすことができました。水が出ていない情報が出回ったためか、ただの偶然なのかわかりませんが、海の日の連休にこれほど静かな山行が楽しめたのは本当にラッキーでした。飯豊に歓迎されたような気がしますね。
杁差岳の山頂を踏めたことで、東北百名山完登も目前です。1990年版・2000年版・2010年版合わせた116座のうち、残すところあと3座です。天気と休みが噛み合えば、今年中に行ける!…かな?

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コメント

ちゃってぃさん、はじめまして!
水場の誤情報で予定よりキツイ山歩きになったみたいですが、小屋が空いていて良かったですね♪(ワタシが前回泊まった時は2階だけで13人でした😱)
それにしても、お二人で歩き始めて十数年で沢山歩かれているんですね。びっくりしました。
東北百名山は残り僅かとの事、楽しみですね。
2024/7/20 11:15
hemuhanaさん
コメントありがとうございますhappy01
なにせ海の日の連休、しかも関東甲信越は天気が悪い予報だったので混雑を覚悟していったのですが余裕のある小屋泊になってラッキーでした。こればかりは登ってみないとわからない部分もあるので運次第ですね。
夫婦で同じ趣味を持つことができたので自然と回数が増えました。とても幸運なことだと思っています。これからも二人で協力しながら山行を続けていければいいなぁと日々考えています。
2024/7/20 19:02
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1
プロフィール画像
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