山友と不帰ノ嶮を歩く
- GPS
- 48:18
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,776m
- 下り
- 2,376m
コースタイム
- 山行
- 2:27
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:30
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:57
- 山行
- 3:18
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:31
天候 | 25日:曇り のち 雨 26日:曇り のち 雨 27日:雨 のち 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八方〜八方池山荘 ロープウェイ/リフト 片道1500円/人 猿倉山荘〜八方駐車場 タクシー 約4,000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八方尾根〜唐松岳:特に問題箇所なし 不帰ノ嶮:足場の悪い箇所の多い急な岩場 滑落等に要注意 白馬稜線〜白馬鑓温泉:下部の鎖場は滑り易く要注意 白馬温泉〜猿倉:雪渓の横断は鑓沢のみ 杓子沢の横断は道迷いに注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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感想
昨年は悪天候のために回避した不帰ノ嶮を渡ろうと唐松岳でKさんと待ち合わせる。
(昨年の記録はこちら http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-502696.html )
Kさんは扇沢から入山して鹿島槍、五竜を経て唐松岳に至り、自分は八方尾根を登って頂上山荘で合流する。
【1日目】
八方に着くと曇り。ロープウェイ、リフトを乗り継いで上がって行ってもずっとガスの中。
八方池山荘の前でKさんにこれから登る旨をメール。ツアーのハイカーが大半の中をゆっくりと登り始める。
八方池を過ぎると周りに人は殆どいなくなり、稜線が近づくにつれて遠くの台風の余波と思われる風が少しずつ強まってくる。
できるだけ急がず、しかし長く休むこともせずに登り続けて2時間半で小屋に着き、無事にKさんと落ち合う。
夕方からは雨になり、夜中は強風の音が大きく響く中、二人で明日の天気を気にしながら眠りに就く。
【2日目】
目を覚ますと雨は上がり、風もやや弱まっている。小屋の人からも情報を貰って不帰の通過に支障はなさそうだと判断。朝食後に出発する。
上空に雲はあるものの剱岳の姿がきれいに見える中を唐松岳頂上に達し、ガスに見え隠れする不帰ノ嶮の姿を確認する。この場所からだとどれが二峰でどれが三峰なのか、慣れない眼には判別できない。
いよいよ三峰に向かって下りて行く。稜線では黒部側からの風がまだ強いが、東側に回るとほとんど風を受けることはない。
唐松岳の山頂から1時間ほどでいよいよ核心部の二峰の北峰に至り、どんな難所が待つのかと緊張で胸が高鳴る。
最初から急で落差の大きな壁を下り、次はどこを通れば良いのかと迷うようなトラバースを幾つか過ぎたところで一峰側から来た4人のパーティとすれ違い、ハイライトの鉄の橋がこの先にあることを教えて貰う。
約15分後にその橋の部分に差しかかり、橋を渡って10mほどの垂直の壁を下りたところで反対方向から2人組が上がって来る。
Kさんがまだ壁を下りている途中なので少し待って貰い、壁の直下の狭い足場上ですれ違う。なかなか怖い。
二峰を降りきって一峰とのコルに着くとホッとして力が抜けた。
一峰を越えると天狗の大下りの長い登りが始まる。2時間近くかかって天狗の頭に着くが、この辺から雨が降り始める。
しだいに強くなる雨の中を、小屋を出てから約5時間で天狗山荘に辿り着く。疲れたのと空腹で、ここで大休止して食事にする。
一旦土砂降りになった雨が少し上がったタイミングで小屋を辞し、今日の目的地の鑓温泉小屋へ向かって大出原を下りて行く。
疲れた足には果てしなく長い下りだが、後半に滑りやすい上に傾斜のついた岩の上を歩く鎖場があり、ほんとに鎖をしっかり持っていないと落下しそうで、実はこの日一番恐怖を感じた場所だった。
この日の鑓温泉は悪天候のためか、1組のツアー客の他は数組の登山者だけでかなりゆったり。温泉マニアのKさんは何回も風呂に入っていた。
【3日目】
朝方は少し雨が残ったので雨具を着けて小屋を出発。雪渓を1ヶ所渡ることを除いて特に難所がなくて安全だが、長い長い道を歩くこと3時間半で猿倉に到着して解放感に包まれる。
タクシーで八方に戻って車を回収し、この後は白骨温泉へ行くというKさんを松本駅まで送る。
二年越しで後立山の主要ルートを楽しく踏破することができて、とても満足な山行だった。
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